「バネにする」の意味とは?英語・類語【使い方や例文】
「バネにする」という言葉の意味や「バネにする」の英語を紹介します。
さらに「バネにする」の使い方や、「バネにする」を使った言葉、例文などを紹介して行きます。
目次
- 「バネにする」の意味とは?
- 「バネにする」の「バネ」とは?
- 「バネにする」の英語
- 「バネにする」と「糧にする」の違い
- 「バネにする」の言葉の使い方
- 「バネにする」を使った言葉・慣用句や熟語・サービスなど
- 「バネにする」を使った例文や短文など
- 「バネにする」の類語や類義表現
「バネにする」の意味とは?
「バネにする」という言葉を聞いた事があるでしょうか。
何か失敗をした後などに、「バネにする」という言葉を口にした人もいるかもしれません。
もちろん「バネにする」という言葉を知らない人もいるでしょう。
「バネにする」には、「失敗や挫折などの辛い経験を、今後の人生に役立てる」という意味があります。
例えば、告白に失敗し振られてしまった人が、その経験を活かし、次の恋愛を成功させたいと誓う時に「バネにする」という言葉を使います。
「バネにする」の「バネ」とは?
「バネにする」の「バネ」にはどのような意味があるでしょうか。
例えば高くジャンプをする時、ひざを折り曲げて体を縮め、そこから思い切り体を伸ばすはずです。
このように高く上昇するための布石として、体を縮めるような動作を「バネ」という言葉で表現しています。
大きく飛躍するためには、その予備動作として一回体を小さくする必要ですが、同じように大きく成功するためには、失敗する事も必要だという意味になります。
「バネにする」の英語
「バネにする」という言葉を英語にする事はできるでしょうか。
「バネにする」は“springboard”(スプリングボード)という言葉を使って英語にする事ができます。
“springboard”は跳び箱を飛ぶ時に使う踏み台の事です。
踏み台を使ってジャンプすれば、より高く飛ぶ事ができるように、失敗を糧にすればより大きく成功する事ができるでしょう。
このように「バネにする」という言葉は“springboard”と言う英語を使って表現してみましょう。
「バネにする」と「糧にする」の違い
「バネにする」と似た意味の言葉に「糧にする」があります。
ふたつの言葉には、どのような違いがあるでしょうか。
「糧にする」の「糧」は「食糧」の事で、食料を食べればそこに含まれる栄養素により、元気に活動できるようになったり、体が成長したりします。
辛い経験をした時もその経験をかみ砕いて栄養にすれば、自分をさらに成長させる事ができるでしょう。
このように「糧にする」と「バネにする」には、ほとんど同じ意味があるため、二つの言葉を場面により使い分けるようにしましょう。
「バネにする」の言葉の使い方
「バネにする」という言葉は、否定的な出来事や辛い体験を、成功に結びつけようと決意する時に使います。
失敗をすれば誰でも成功に近づくのではなく、失敗をした時に、その失敗を前向きに生かそうと決意する事で、成功に近づく事ができます。
そこで、辛い時に歯を食いしばり、前を向こうと決めた時に「バネにする」という言葉を使ってみましょう。
「バネにする」を使った言葉・慣用句や熟語・サービスなど
続いて「バネにする」を使った言葉や慣用句等を紹介して行きます。
これらの言葉を知ると「バネにする」をより使いやすくなるでしょう。
- 「悔しさをバネにする」【くやしさをばねにする】
- 「失敗をバネにする」【しっぱいをばねにする】
- 「危機バネ」【ききばね】
「悔しさをバネにする」【くやしさをばねにする】
「悔しさをバネにする」という言い回しは、頻繁に使われています。
例えば大事な勝負に敗れた時は、悔しい気持ちになるでしょう。
勝てると思える相手に負けた時などは、悔しさで夜も眠れないほどかもしれません。
そこで腐ってしまうのでなく、負けた悔しさを次回からの戦いに活かそうと決意した時に「悔しさをバネにする」という言葉を使います。
「失敗をバネにする」【しっぱいをばねにする】
仕事などでミスをした時、かなり落ち込むはずです。
そのような状況で後ろ向きに落ち込むのではなく、次の仕事に活かそうと前向きになった時、「失敗をバネにする」という言葉を使います。
「危機バネ」【ききばね】
「危機バネ」というフレーズがあります。
火事場のくそ力のように、ピンチになると発動するような力があります。
危機的な状況を逆にバネにするような発想が「危機バネ」です。
「バネにする」を使った例文や短文など
「バネにする」という言葉を使った例文を紹介します。
「バネにする」をどのように文章に組み込めばいいか例文を通して知りましょう。
- 「バネにする」を使った例文1
- 「バネにする」を使った例文2
「バネにする」を使った例文1
「高校受験の失敗を『バネにして』大学受験を成功させる」
高校受験に失敗し、志望校以外の高校に進む事になった人もいるでしょう。
しかし、その悔しさを「バネにして」高校時代に勉強を頑張れば、大学受験で成功するかもしれません。
最終学歴を決める大学受験で成功すれば、高校受験の失敗を取り返す事ができます。
「バネにする」を使った例文2
「フラれた経験を『バネにして』、もっと素敵な男性とカップルになる」
この例文のように、失恋を「バネにする」人がいます。
恋愛も経験を積む事で上手になって行きます。
フラれた経験が、将来一緒になる素敵な異性との出会いのチャンスを生むかもしれません。
一度の失恋くらいで落ち込んだりせず、前を向きましょう。
「バネにする」の類語や類義表現
最後に「バネにする」の類語や類義表現を紹介します。
「バネにする」という言葉によく似ている言葉が登場します。
- 「肥やしにする」【こやしにする】
- 「教訓にする」【きょうくんにする】
「肥やしにする」【こやしにする】
「肥やしにする」という表現があります。
「肥やし」は肥料の事で、肥料をまいた場所にある野菜は大きく育つように、失敗を肥料にして、自分を大きく育てるという意味があります。
「教訓にする」【きょうくんにする】
「教訓にする」という言葉も「バネにする」という言葉とよく似ています。
あらゆる否定的な経験から、将来につながる教訓がみつかるはずです。
例えば失恋した経験から、「告白する場所」「告白するタイミング」などの教訓を得る事ができるかもしれません。
このように否定的な経験を、教科書のように活かそうと決意した時に「教訓にする」という言葉を使います。
「バネにする」という言葉について、様々な角度から見てきました。
生きていると様々な否定的な出来事が起こりますが、そこから何かを掴んだり、エネルギーにすれば、将来が明るくなります。
「あの時、失敗してよかった」「あの男性にフラれてよかった」と思える日が来るでしょう。
そこで、辛い時ほど「バネにする」という言葉を使って、自分の気持ちを前向きな方向に変えてみましょう。