「無限」の意味とは?「無限」と「無限大」の違い・対義語・類語・英語
「無限」とは、「数量や程度に限度がないこと・限りがないこと」です。
「無限」の「意味・読み方・英語と解釈・対義語・使い方・無限を使った言葉・例文と解釈・無限と無限大の違い・類語や類義表現」などについて、詳しく説明していきます。
目次
- 「無限」の意味とは?
- 「無限」の読み方
- 「無限」の英語(解釈)
- 「無限」の対義語
- 「無限」の言葉の使い方
- 「無限」を使った言葉と意味を解釈
- 「無限」を使った例文や短文・意味を解釈
- 「無限」と「無限大」の違い
- 「無限」の類語や類義の表現
「無限」の意味とは?
「無限の言葉」には、以下のような意味があります。
- 「無限」の意味1:限りがない
- 「無限」の意味2:哲学的な解釈
「無限」の意味1:限りがない
「無限」の意味は、「数量や程度に限度がないこと」や「限りがないこと」になります。
一般的に「無限」という言葉は、「数・量が無数にあって数え切れないほど多いこと」や「空間がどこまでも広がっていて果てがないこと」、「時間がどこまでも続いていて終わりがないこと」を意味しているのです。
「無限」の意味2:哲学的な解釈
「無限」の意味・概念は、ヨーロッパの哲学・数学の歴史で「無限論」として考えられてきました。
数学的な「無限」は、円周率(π)の「14159265……」のように数字の並びや大きさがどこまでも続いていくイメージで捉えられています。
哲学的な「無限」の一般的な意味は、物事が一定の関係や規定による制限を受けないことを意味しています。
近代哲学を完成したとされるヘーゲルの哲学では、「無限」の概念を「悪無限(単純に限界をもたない)」と「真無限(進歩・発展を志向している全体者)」に分類しています。
「無限」の読み方
「無限」の読み方は、「むげん」になります。
「無限」の英語(解釈)
「無限」の英語とその意味の解釈は、以下のようになります。
“infinity”、“infinite”(形容詞)(「数量・程度・力に限界がない」から、「無限」を意味します。)
“Something that has an infinite income.” (無限の収入があるようなものです。)
“eternity、eternal”(形容詞)(「時間に終わりがない・永遠・永久」から、「無限」を意味します。)
“Mad scientist often wants eternal life.” (狂気的な科学者は、無限の生命を欲しがるものです。)
以下の英単語で、「無限の」という意味を表せます。
“limitless”(限度がない)、“unlimited”(制限がない)、“endless”(終わりがない)、“boundless”(限りがない)
「無限」の対義語
「無限」の対義語は、「有限(ゆうげん)」になります。
「無限」という言葉は「数量・程度・時間などに限りがないこと」を意味しているので、「限り(限界)があること」を意味する「有限」という言葉を、対義語として上げることができるのです。
「無限」の言葉の使い方
「無限」の言葉の使い方は、「数量や程度に限度がないイメージを示唆する場合」や「空間・時間・数量などに限りがない時」に使うという使い方になります。
空間に限りがないイメージがある時には「無限の宇宙空間が広がっている」、時間に終わりがないイメージがある時には「人間の想像力では無限に続く時間をイメージすることは難しい」などの文章において、「無限」という言葉を正しく使用することができます。
「無限の生命(時間)・無限の能力・無限の富」などの熟語としても、「無限」は使えます。
「無限」を使った言葉と意味を解釈
「無限」を使った言葉とその意味を解釈していきます。
- 「無限の可能性」
- 「無限の存在」
「無限の可能性」
「無限の可能性」とは、「制限のない可能性」や「潜在的に何でもできること・何にでもなれること」を意味しています。
「無限の可能性」というのは、「限りなく何でもできること」や「制限なく何にでもなれること」を示唆しているのです。
「子供には無限の可能性がある」などの文章で使えます。
「無限の存在」
「無限の存在」とは、「終わることなく永遠に続く存在」や「果てしなくどこまでも広がっている存在」のことを意味しています。
現実世界には「無限の存在」というのはまずないので、「無限の存在」という時には、人間が想像(思考)している「限りがない(終わりがない)イメージ」を指し示していることになります。
「無限」を使った例文や短文・意味を解釈
「無限」を使った例文や短文を紹介して、その意味を解釈していきます。
- 無限の例文1
- 無限の例文2
無限の例文1
「無限の生命を持つ生物(生命体)は今のところ、実際に確認されたことがありません」
この「無限」を使った例文は、「死ぬことがない永遠の(限りのない)生命を持つ生物(生命体)は今のところ、実際に確認されたことがない」ということを意味しています。
無限の例文2
「無限の数・広さ・時間をイメージしてみれば、無限の概念が人間の想像力をはるかに超えていることに気づくでしょう」
この「無限」を使った例文は、「限りがないどこまでも続く数・広さ・時間をイメージしてみれば、無限の概念が人間の想像力をはるかに超えていること(明確なイメージを思い浮かべられないこと)に気づくだろう」ということを意味しています。
「無限」と「無限大」の違い
「無限」と「無限大」の違いは、「無限」は「限りがないこと全般(時間的・空間的・数量的に限りがない)」を意味しますが、「無限大」の方は「数値的に限りなく、絶対値が大きくなっていく状態(数量的に限りなく増えていく状態)」のことだけを意味しているという違いがあります。
そのため、集合の要素数に限りがない「無限集合」という言葉はありますが、限りなく増えていく要素を集める(集めることができないので)「無限大集合」という言葉はないということになります。
また、「無限」は「ただ限りがないこと」を意味するので「増える方向+減る方向」のどちらにも使えますが、「無限大」の方は「絶対値が増える方向」にしか使えないという違いがあります。
一般的に「無限大」は、「無限そのものではなく無限に思えるほど大きい」の意味でも使われます。
「無限」の類語や類義の表現
「無限」の類語や類義の表現には、どのようなものがあるのでしょうか?「無限」の類語・類義表現について、分かりやすく解説していきます。
- 「限りない・無尽蔵・無辺」
- 「永久・万古不易・エンドレス」
「限りない・無尽蔵・無辺」
「無限」の類語・類義表現として、「限りない・無尽蔵(むじんぞう)・無辺(むへん)」があります。
「限りない」の言葉の意味は、「数量・程度・長さなどに限界というものがない」ということです。
「無尽蔵」とは「いくら取っても尽きることがないほどに無数にあること」、「無辺」とは「果てしがないこと」を意味しています。
限りがないことを意味する「無限」の類義表現として、「限りない・無尽蔵・無辺」が上げられます。
「永久・万古不易・エンドレス」
「無限」の類語・類義表現として、「永久(えいきゅう)・万古不易(ばんこふえき)・エンドレス」があります。
「永久」というのは「終わりなくずっと続いていくこと」、「万古不易」とは「永久にずっと変わらないこと」を意味しています。
「エンドレス(endless)」という英語は、「終わりがないこと・永遠に続くこと」を意味しています。
限りがないこと、永遠に続くことを示す「無限」の類語として、「永久・万古不易・エンドレス」を指摘できます。
「無限」という言葉について徹底的に解説しましたが、無限には「数量や程度に限度がないこと・限りがないこと」などの意味があります。
「無限」の類語・類義表現としては、「限りない・無尽蔵・無辺」「永久・万古不易・エンドレス」などがあります。
「無限」という言葉について詳しく調べたい時は、この記事を参考にしてみて下さい。