「草案」意味とは?「草案」と「原案」「素案」の違い・読み方・英語・類語【使い方や例文】
「草案」という言葉を知っているでしょうか。
職場で作るように指示されたことがある、と言う人もいるかもしれませんね。
ここでは「草案」という言葉について詳しく解説します。
目次
- 「草案」の意味とは?
- 「草案」の読み方
- 「草案」の英語(解釈)
- 「草案」と「原案」の違い
- 「草案」の言葉の使い方
- 「草案」を使った言葉・慣用句や熟語・サービスなど(意味を解釈)
- 「草案」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「草案」の類語や類義表現
- 「草案」と「素案」の違い
「草案」の意味とは?
「草案」とは、文章の下書きを指します。
特に文章や規律、法律等の下書きを指すことが多いですと言われています。
「草案」という言葉の草というのは気になる前の状態という意味をもち、本格的に行う前の状態、という意味を表すようになりました。
「草案」を出る、という言い方をし、草稿と同じ意味を持ちます。
「草案」の読み方
「草案」というのは「そうあん」と読みます。
「くさあん」などとは読みませんので注意が必要です。
「草案」の英語(解釈)
「草案」という言葉を英語にすると“draft”、あるいは“rough draft”になります。
「草案」を練るのであれば“prepare a draft”、“make out a draft”という表現が使えます。
“sketch”と言われる場合もあるでしょう。
ちなみに、“draft”は軍隊を徴兵するときに使われる表現でもあります。
「草案」と「原案」の違い
「草案」によく似た表現に、原案というものがあります。
「草案」というのは下書き、合議して決めるために最初に作られたあん、などという意味があり、憲法「草案」等という表現が存在します。
それに対して原案というのは元の案であり、多くの修正案に対して用いられます。
例えば、地域でイベントを実施するとしましょう。
どのようなイベントにするか、考えた案が骨子案になります。
いつイベントをするか、どのような役割が必要なのか、考えたものが素案になります。
次に、具体的にどのような役割を設けるか、何人必要なのか、どのような人が求められているのか、等について考えたものが「草案」となり、誰が担当するのか、イベントを実施するために食べ物などをどこから依頼するか、などというものが案になります。
「草案」の言葉の使い方
「草案」という言葉は案に至るまでに考えられる大切なものです。
それに対し、素案というものが存在し、素案から「草案」になっていきます。
聞こえが似ていますから、間違えないようにしなければいけません。
ざっくり言えば、骨子案が素案になり、それが「草案」になるのです。
「草案」を使った言葉・慣用句や熟語・サービスなど(意味を解釈)
ここでは「草案」という言葉を使った言い回しをいくつか紹介します。
以下の表現はよく使われますのでぜひ覚えておきましょう。
- 「草案段階」
- 「草案を練る」
- 「草案を作成」
「草案段階」
「草案」段階というのはまだ考えが「草案」の段階であり、案にさえ至っていない、という状態を指しています。
また、「案の前の状態」は「草案」段階を指します。
「草案」段階というのはまだ具体的な状態になっておらず、会議などで話し合う状態ではない、まだまだ話し合いをするためには肉付けをしなければならない、という状態を表します。
「草案を練る」
「草案」を練るというの「草案」を考えるという意味になります。
例えば会議等で話し合いをするときには議題を決めなければいけません。
それも漠然としたものではなく、一体何を話し合うのか、何を求めているのか、ということがわかる議題でなければなりません。
多くの人の時間を費やすわけですから、何について話し合っているのかわからないようなタイトルでは困ります。
そのような時に「草案」を練る必要があります。
「草案を作成」
「草案」を作成するというのは「草案」を練るという表現と同じ意味を持ちます。
最終的に案にして話し合いをしなければいけませんが、それに至るまでには様々な人の意見を聞き、案を練っていかなければいけません。
その状態を「草案を作成する」という表現で表します。
「草案」を使った例文や短文など(意味を解釈)
ここでは草案という言葉を使った例文をいくつか紹介します。
どのようなニュアンスがあるのか、ぜひ知っておきたいものです。
- 「草案」を使った例文1
- 「草案」を使った例文2
「草案」を使った例文1
「彼女は徹夜で草案を練り上げた」
「草案」を練るためにはかなり時間がかかることもあります。
決められた日時までに案を決めなければいけない場合、何日も時間をかけて「草案」を練らなければならなくなります。
そのため、中には寝る間も惜しんで考えた、という人もいるのではないでしょうか。
もしかしたら一晩では足りないかもしれませんね。
「草案」を使った例文2
「今度会議があるから、まず草案を作ってくれないか?」
仕事をしていると、誰でも1度は上司からこのような依頼を受けたことがあるのではないでしょうか。
会議などがある、プレゼンをしなければならない。
そのため、最初に「草案」を作っておいてほしいと頼まれることがあります。
まだ完璧なものである必要はなく、大まかな内容を作っておいて欲しい、今度はそれに対して肉付けをして仕上げをする、という意味になります。
まだまだ下書きで問題ないものですが、会議等で必要とされるものの「草案」の場合は時間がかかることもあるでしょう。
そのため、「草案」を作るように依頼を受けたら早めに始めたいものです。
「草案」の類語や類義表現
ここでは「草案」という言葉の類義語を紹介します。
- 草稿【そうこう】
- マニュスクリプト【まにゅすくりぷと】
草稿【そうこう】
草稿は文章の下書きを指しており、原稿と言われることもあります。
何か文章を書かなければならない時、最初に下書きをしますよね。
小学校の時などは原稿用紙に作文を書いたという経験を持つ人もいるのではないでしょうか。
ざっとした下書き、という意味で草稿という言葉が用いられています。
そのため、「草案」という言葉の類義語になるのです。
マニュスクリプト【まにゅすくりぷと】
最近は横文字が増え、マニュスクリプトという言葉も使われるようになりました。
これは手稿、写本、手書きされた文章という意味を持ち、主に下書きという意味で用いられます。
「草案」と「素案」の違い
先ほども述べた通り、「草案」と素案は異なります。
素案は元となる案のことを指しており、まとまった案にする状態の大雑把な案を指します。
それに対して草稿というのは下書きですから、素案よりも「草案」の方が具体的であるということになります。
「草案」は職場などでもよく作られますし、作った経験があるという人も多いでしょう。
ただし、いくら作るように指示されても、それが一体何なのかわかっていなければ作れません。
何が「草案」なのか、しっかりと理解しておく必要があります。