「堅牢」意味とは?「堅牢」と「堅固」「頑丈」の違い・対義語・英語・類語
「堅牢」という言葉を聞いたことがある人は、どのくらいいるでしょうか?
以前はこの「堅牢」を知っている人があまりいなかったのですが、今ではIT系機器の中で、コンピュータやインターネットの専門用語の中で、出てくるキーワードになっています。
しかし、この「堅牢」という言葉の意味や活用場面、読み方などきちんと理解されていない人も少なくありませんので、今回は、この言葉について説明していこうと思います。
目次
- 「堅牢」の意味とは?
- 「堅牢」の読み方
- 「堅牢」の英語(解釈)
- 「堅牢」と「堅固」の違い
- 「堅牢」の言葉の使い方
- 「堅牢」を使った言葉・慣用句や熟語・サービスなど(意味を解釈)
- 「堅牢」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「堅牢」の対義語はある?
- 「堅牢」の類語や類義表現
- 「堅牢」と「頑丈」の違い
「堅牢」の意味とは?
「堅牢」とは、「物の作りが堅くて丈夫な状態のこと」を指しています。
簡単に言うと「頑丈なこと」という理解ができます。
「堅」は「かたい」という読み方もしますが、「強くしっかりとしている」と意味合いを持っている漢字です。
また、「牢」も「かたい」という意味がありますので、「堅牢」となることで、「堅(=かたい)」と「牢(=かたい)」と同じ意味で構成された言葉となり、「物がしっかりとしていて壊れにくい仕上がりになっている」という意味になってくるのです。
「堅牢」の読み方
「堅牢」の読み方は「けんろう」となります。
「堅牢」の英語(解釈)
「堅牢」を英語で表現するなら、“strong”、“solid”、“stout”、“durable”などの言葉で訳すことができます。
「堅牢」と「堅固」の違い
「堅牢」に似ている言葉に「堅固」という言葉がありますが、この「堅固」は、「防備がしっかりしており、敵から攻撃を受けても簡単に突破されることはない」という意味になるので、「堅牢」にはない「守りに強い」というニュアンスがあります。
「堅牢」の言葉の使い方
「堅牢」は「物がしっかりと壊れにくくできている」という意味なので、そのような作りをしている製品や事象、仕組みなどを指して言うことができます。
「堅牢」を使った言葉・慣用句や熟語・サービスなど(意味を解釈)
では、「堅牢」を使った言葉をいくつか説明していきます。
- 「堅牢堅固」
- 「堅牢無比」
- 「堅牢地神」
「堅牢堅固」
「けんろうけんご」という読み方をする「堅牢堅固」とは、「守りが非常に堅くて容易に突破することができず、まったく動じたりしないような状態」や「堅くて丈夫ななさま」を指しています。
この言葉は、物理的な物が非常に堅くてガッシリとしていることも意味していることから、防犯設備などでも使われている言葉です。
「堅牢無比」
「堅牢無比」とは「他に比べる物がないくらいにしっかりとしていて壊れにくく出来上がっていること」という意味を持っています。
「堅牢地神」
「堅牢地神」とは、「大地を司る神様」のことを言っており、万物を支ええ守るような堅牢さから、この名前が付けられたとされています。
このような人が近くにいてくれたなら、とても心強いですね。
「堅牢」を使った例文や短文など(意味を解釈)
ここで「堅牢」を使った例文を見ていくことにしましょう。
- 「堅牢」を使った例文1
- 「堅牢」を使った例文2
「堅牢」を使った例文1
「堅牢なセキュリティシステムにより外部からの悪意のあるアクセスから顧客データを守ることができた」
このように堅牢性の高いセキュリティシステムは、現代のビジネス業界では必要不可欠なものです。
「堅牢」という言葉は、コンピュータを始めとするIT機器において、セキュリティ強化で使われるが多いのですが、データを守ことは、社会からの陣容を担保するものでもあります。
「堅牢」を使った例文2
「今年発売された堅牢性の高いスマホが、とても人気を呼んでいる」
このような例文のようにインターネットやバソコン、スマホでの「堅牢性」というのは、壊れにくい丈夫なハードウェアの設計になっていることですが、他にも想定外のシステム障害や、セキュリティリスクなどに対して、柔軟に対応できることことを指して言うことが増えています。
「堅牢」の対義語はある?
「堅牢」の対義語としては、「脆弱(ぜいじゃく)」という言葉が当てはまるでしょう。
「脆弱」とは、「脆(もろ)くて弱い」という意味を持つ言葉で、「脆弱な地域」や「脆弱な人間性関係」というように生物から物質まで幅広い物事に対して使うことができます。
「脆い」とは「壊れやすい」、「砕けやすい」といったような意味があるために、ネットワークセキュリティの弱い状態のケースでも用いられることがあります。
「堅牢」の類語や類義表現
では、ここで「堅牢」の類義語も見ていくことにしましょう。
- 「強固」
- 「屈強」
「強固」
「強固」とは「強くしっかりしており、決して揺るがないさま」を意味する言葉です。
「堅牢」に近い意味の言葉ではありますが、「堅牢」は「壊れにくい」という意味合いがあり、「強固」は「揺るがない」ということで解釈に若干の違いがあります。
「壊れる」、「揺れる」という表現に置き換えると、理解しやすいかもしれません。
「屈強」
「屈強(くっきょう)」という言葉も類義語として挙げられますが、この言葉の意味は、「極めて力が強く頑丈なこと」となります。
「力が強く」という意味は「堅牢」にはない解釈で「耐える力」や「外へ向かった力」という意味も含まれていますので、しかし「耐え進む」精神的強さを表現したい時にも使える言葉です。
「堅牢」と「頑丈」の違い
「頑丈」とは、「人や物が丈夫で弱りそうもないこと」という意味があります。
「堅牢」の解釈でも「頑丈」という意味で解釈されるので、意味合いのしては全く同じように意味として理解しても問題はないでしょう。
ただ、使われるシチュエーションとして、「堅牢」は主にビジネスシーンで、「頑丈」は日常的な会話の中で使われることが多いと思われます。
今やビジネス業界だけでなく、日常生活の中でもインターネットが必要不可欠な存在となっています。
そのおかげで非常に新鮮な情報をすぐに手にすることができるのですが、ウイルスやなりすましなどの脅威にさらされていることも事実です。
このような時代だからこそ、「堅牢」なネットワーク、IT機器が求められるようになっていることは周知の事実です。
私達は、このような情報化社会の中で、利便性を享受しているのですが、人自身も精神的に「堅牢さ」を持ち合わせていないと予期せぬトラブルに遭遇した時に戸惑うことになってしまいます。
そのことを忘れないようにしなくてはなりません。