「温床」の意味とは?「巣窟」と「温床」の違い・対義語・読み方・英語・類語
「温床」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
巣窟などという意味合いで知っている人もいるかもしれませんね。
ここでは「温床」という言葉について解説します。
目次
- 「温床」の意味とは?
- 「温床」の読み方
- 「温床」の英語(解釈)
- 「巣窟」と「温床」の違い
- 「温床」の言葉の使い方
- 「温床」を使った言葉・慣用句や熟語・サービスなど(意味を解釈)
- 「温床」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「温床」の対義語
- 「温床」の類語や類義表現
「温床」の意味とは?
「温床」という言葉には2つの意味合いがあります。
まず、早く成長させるため、人工的に温熱を加えて苗を育てる場所のことを「温床」と言いますし、物事の起こる原因になる場所や物事を「温床」と呼ぶこともあります。
悪の「温床」などと言われた場合は、物事が起こる原因になっている場所等を指すことが多く、犯人たちが潜んでいる場所を「温床」と表現することもあります。
また、そこに入ると巻き込まれてしまう可能性がある場所を「温床」という場合もあります。
「温床」の読み方
「温床」は「おんしょう」と読みます。
「おんゆか」などではありませんので気をつけましょう。
「温床」の英語(解釈)
温熱を加えて作物を育てる場所であれば“hotbed”や“cold frame”、“forcing bed”と表現できます。
もしも犯罪の「温床」などというのであれば“a hotbed of crime”という言い方が可能です。
犯人たちが集まり、悪に染まっていく場所であれば“place criminals get gathered”と表すこともできます。
文脈に応じて英語表現を変える必要があります。
「巣窟」と「温床」の違い
「温床」とよく似た表現に巣窟という言葉があります。
しかしこれらは若干意味合いが異なりますので気をつけましょう。
「温床」というのは何かを育てる場所、というニュアンスがあり、例えば犯人を育てる場所や犯人が悪に染まっていく場所、などという意味合いがあります。
それに対して巣窟というのは住処や隠れ家などを表すことがあり、悪の巣窟と言えばそれは悪者が住み着いている場所を指すのです。
「温床」の言葉の使い方
「温床」いう言葉は悪に染まっていく場所として使われる表現です。
犯罪の「温床」、悪の「温床」、などといった使われ方があり、麻薬の「温床」では麻薬が出回っていることもあります。
それに対し、植物に関して使われる場合は土を温め、作物を育てやすくするという意味になりますので、ニュアンスが異なります。
文脈によってどちらの意味を表しているのか判断しなければいけません。
「温床」を使った言葉・慣用句や熟語・サービスなど(意味を解釈)
ここでは「温床」という言葉を使った表現をいくつか紹介します。
以下の言葉は日常的にも使われますので、ぜひ知っておきたいものです。
- 「温床マット」
- 「温床育苗」
- 「温床育ち」
- 「病気の温床」
「温床マット」
音生的というのは園芸のために開発された電気マットを指しています。
どこでも使え、均一な温度で温められる道具として知られています。
また、水に濡れても大丈夫なため、外で使うことも可能です。
均一の温度で温められますが、温度調節も可能であるため、あらゆる温度で植物を温めることが可能です。
最近では環境にやさしい電気を使った道具なども売られています。
「温床育苗」
音上育苗というのは音生で育てる前のことを指しています。
例えば、踏み込み「温床」などが使われているハウス栽培等も多く、部屋を温め、植物が育ちやすく工夫されている場所がたくさんあります。
そのような栽培をされている植物のことを「温床」育苗といいます。
「温床育ち」
「温床」育ちというのは、植物を育てるためにわざわざ土の温度などを高めた場所で育った植物のように、守られた環境で育ったという意味を持っています。
例えば、いじめなどの問題がめったにないと考えられているカトリックの女子校で育った人に対し、「あの人は温床育ちだ」などということもあります。
育った環境が特殊で、世間知らずの人に対して「温床」育ちという表現を使うこともあります。
「病気の温床」
病気の「温床」というのは病気になりやすい状態を指しています。
例えば、一般的に冷え性は病気の「温床」とも言われており、体が冷えてしまうことによって病気になりやすくなる、という意味を持っています。
例えば体が冷えてしまうと、女性の場合は至急筋腫や月経不順等を引き起こしやすくなり、不妊症になってしまう可能性もあります。
卵巣嚢腫や下血を引き起こすことも多く、婦人病の多くはまず冷え性を改善するところから考えなければいけないとも言われています。
冷え性になると肩こりなども起こりやすくなり、体中に不調が生じる可能性があるのです。
「温床」を使った例文や短文など(意味を解釈)
ここでは「温床」という言葉を使った例文をいくつか紹介します。
- 「温床」を使った例文1
- 「温床」を使った例文2
「温床」を使った例文1
「インフルエンザの季節になると、多くの人が予防接種をしたり、うがいや手洗いを徹底したり、と工夫するのではないでしょうか。そんな時、人混みはインフルエンザの「温床」だと考えられています」
どのような人たちがいるのかわからない場所に行くことで、インフルエンザの菌を拾ってきてしまう可能性があります。
また、少しでも体調が悪いと思うときには免疫力が落ちている可能性がありますので、人混みには行かない方が良いでしょう。
余計なウイルスを拾ってしまう可能性もありますし、自分の風邪を人にうつしてしまう可能性もあります。
「温床」を使った例文2
「冷え性は病気の温床なので、体を温めるところから始めなさい」
冷え性になると、腎臓などの内臓が冷えてしまいます。
腎臓というのは生きるために大切な場所であり、この機能が冷えてしまうと他の機能にも大きな影響もたらしてしまいます。
まず、腎臓が冷えてしまうと生殖機能に影響を与えてしまうため、ふけると言われています。
そして髪の毛や歯、骨など、体の節々にも影響を与えてしまうのです。
「温床」の対義語
「温床」の対義語は冷床になります。
これはビニール等で覆い、太陽熱を利用して訪問するのみで人工的な熱を加えない苗床を指します。
「温床」の類語や類義表現
ここでは「温床」という表現の類義語をいくつか紹介します。
- 原因【げんいん】
- 理由【りゆう】
原因【げんいん】
ある物事や状態を引き起こすものとして原因という言葉があります。
「温床」という表現には物事が起こる原因となる場所や物事を表す意味がありますので、原因という言葉はまさに類義語だと言えるでしょう。
理由【りゆう】
理由というのは物事がそうなった、あるいは物事をそのように判断した根拠を指します。
物事が起こる理由等という言い回しもありますので、「温床」という表現の類義語だと考えられます。
「温床」という表現には2種類の意味合いがありますので、文脈によってしっかり判断できるようにしておかなければいけません。
特に園芸で使われる「温床」を見たことがないのであれば、ホームセンターなどでチェックしてみても良いかもしれませんね。