「褒める」の意味とは?「褒める」と「誉める」「讃える」の違い・対義語・英語・類語
「褒める」という言葉の意味や使い方を紹介します。
また「褒める」の英語や、「褒める」を使った言葉を紹介します。
さらに「褒める」の類語や対義語、「褒める」を使った例文を紹介して行きます。
目次
- 「褒める」の意味とは?
- 「褒める」の読み方
- 「褒める」の英語
- 「褒める」と「誉める」の違い
- 「褒める」の言葉の使い方
- 「褒める」を使った言葉・慣用句や熟語など
- 「褒める」を使った例文や短文など
- 「褒める」と「讃える」の違い
- 「褒める」の類語や類義表現
- 「褒める」の対義語
「褒める」の意味とは?
みなさんは「褒める」という言葉を知っているでしょうか。
ほとんどの方が「知っている」と答えると思います。
しかし「褒める」の意味を正確に説明できる人は少ないかもしれません。
「褒める」には、「立派だとか、優れていると評価する」という意味があります。
誰かの行動を立派だと評価したり、誰かの成績を優れていると評価する時、「行動を褒める」「成績を褒める」という言葉を使います。
「褒める」の読み方
「褒める」は「ほめる」と読みます。
「褒める」という言葉が広く知られているため、「褒める」を「ほめる」と読める人が多いと思います。
しかし初見で読むのは難しい、複雑な漢字が使われています。
これを機会に「褒める」を「ほめる」と読みましょう。
「褒める」の英語
「褒める」を英語にするとどのような表現になるでしょうか。
「褒める」は英語で“praise”(プライス)と言います。
“praise”は「褒める」という意味があります。
また“speak well”(スピークウェル)にも「褒める」という意味があります。
このように「褒める」は“praise”や“speak well”という英語にする事ができますので、英語を使う機会のために覚えておきましょう。
「褒める」と「誉める」の違い
「褒める」と同じ読み方をする言葉に「誉める」があります。
この二つの言葉には、どのような違いがあるでしょうか。
結論から言えば、二つの言葉には同じ意味があり、使われている漢字が違うという差しかありません。
「誉める」でも「褒める」でも正解となります。
「褒める」という漢字の方が一般的なため、基本的に「褒める」を使い、「誉める」という表記ができる事を知っておきましょう。
「褒める」の言葉の使い方
「褒める」という言葉は、どのような場面で使えばいいでしょうか。
「褒める」には、「立派だとか、優れていると評価する」という意味があります。
そのため立派だ、優れていると感じた時に使ってみましょう。
また「評価する」のは、目上の人が下の人にする行為です。
そのため部下が上司の事を「褒める」事はありません。
子供が親を「褒める」事も、子供が高齢者の事を「褒める」事もありません。
自分の方が年齢や立場が上で、なおかつ立派だ、優れていると感じた相手に対して、「褒める」という言葉を使ってみましょう。
「褒める」を使った言葉・慣用句や熟語など
「褒める」を使った言葉を紹介し、その意味を解釈して行きます。
「褒める」を使った定型句のような言葉が登場します。
- 「褒める技術」
- 「褒める教育」
「褒める技術」
「褒める技術」という言葉があります。
ビジネスシーンで使われる事が多い言葉で、部下のやる気を引き出す上手な褒め方にはスキルが必要だという前提で使われる言葉です。
管理職になったばかりの人が、「褒める技術」系のビジネス書を購入して読む傾向があります。
「褒める教育」
「褒める教育」という言葉も良く使います。
「褒めて伸ばす」「褒められて伸びるタイプ」という言葉があるように、厳しくしつけるより良い面を評価する事に重きを置く教育法です。
「褒める」を使った例文や短文など
「褒める」という言葉を使った例文を紹介します。
様々な場面における「褒める」を使った文章を見て、この言葉の使い方のコツを覚えましょう。
- 「褒める」を使った例文1
- 「褒める」を使った例文2
「褒める」を使った例文1
「A君は『褒める』と調子に乗る」
この例文に登場するA君のように、成績や言動を褒めた途端に調子に乗り、それまでとは同じように行動できなくなる人がいます。
ビジネスシーンでも、子育てでも「褒める」事は難しく、特にA君のような調子に乗るタイプの部下や子供を持つと、慎重に「褒める」必要があります。
「褒める」を使った例文2
「B君は『褒める』事でようやく落ち着いた行動を取れるようになる」
この例文のB君のように内省的で、内気な、自分に自信がないタイプの人がいます。
このような人に対しては積極的に「褒める」事で、普通の状態を保ってあげる必要があります。
厳しく言うと、心が折れてしまうため、注意が必要です。
「褒める」と「讃える」の違い
「褒める」と「讃える」という言葉には、どのような違いがあるでしょうか。
「讃える」には、「褒め上げる」という意味があります。
「褒める」が目上から目下の人に対する評価なのに対し、「讃える」は下の立場の人が、上の立場の人を、高く評価する時に使います。
「部下が部長の功績を『褒める』」は変ですが、「部下が部長の功績を『讃える』」はおかしくない表現です。
「褒める」と「讃える」には、このように評価する人と相手の立場の違いがあります。
「褒める」の類語や類義表現
「褒める」の類語や類義表現を紹介します。
「褒める」と似た意味の言葉を知る事で、「褒める」という言葉をより深く理解できるようになるでしょう。
- 「囃す」【はやす】
- 「称する」【しょうする】
「囃す」【はやす】
「囃す」は、「手を打ったり声を出したりして褒める」という意味があります。
例えばお祭りの出し物を見た時に、大騒ぎしながら褒める時、「囃す」という言葉を使います。
「称する」【しょうする】
「称する」には、「褒める」という意味があります。
「○○さんの功績を『称する』」には「○○さんの功績を褒める」という意味があります。
「褒める」を言い換えたい時に「称する」という言葉を使う事ができます。
「褒める」の対義語
最後に「褒める」の対義語を紹介します。
「褒める」と反対の意味を持つ言葉を知る事で、「褒める」の意味を立体的に理解できるようになるでしょう。
「腐す」【くさす】
「腐す」は、「欠点などをあげて、他人の事を悪く言う」事を言います。
人には良い面と悪い面がありますが、悪い面ばかりに注目して悪口を言う時に、「腐す」という言葉を使います。
「貶す」【けなす】
「貶す」には、「値打ちが無いかのように悪く言う」という意味があります。
逆に言えば、本当は値打ちがある事を知っているのに、あえて悪く言う行為でもあります。
嫉妬心や憎い気持ちなどが根底にあるかもしれません。
「褒める」という言葉の意味や使い方を見てきました。
普段から使いなれている「褒める」の意味をあらためて知る事で、これまで間違った使い方をしていた事に気付いた人もいるかもしれません。