「内助の功」意味とは?語源・読み方・英語・類語【使い方や例文】
私達が日常生活の中で使っている言葉の中には、実に色々なものがありますが、慣用句などは、プライベートな生活シーンからビジネスの場面でよく使われています。
慣用句とは、幾つかの単語が組み合わさった言葉の表現ですが、「内助の功」という言葉の意味を聞いたことがある人はどれくらいいらっしゃるでしょうか?
この言葉は最近では、頻繁に使うような機会が少なくなっているので、始めて耳にする人もいるかもしれませんが、これは所帯を持っている男性なら、1度は言われてみたい言葉の1つでしょう。
今回は、この「内情の功」という言葉について説明をしていきたいと思います。
目次
- 「内助の功」の意味とは?
- 「内助の功」の読み方
- 「内助の功」の英語(解釈)
- 「内助の功」の語源
- 「内助の功」の言葉の使い方
- 「内助の功」の対義語?クサンティッペとは?
- 「内助の功」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「内助の功」は彼女にも使える?
- 「内助の功」の類語や類義表現
「内助の功」の意味とは?
「内助の功」とは、「家庭において、ご主人の外で仕事に集中して働くことができるとうに支える妻の努力や鉱石」という意味がある言葉です。
この「内助の功」と言われている奥さんは、ご主人を陰で支えていることで、間接的にご主人が家のことを心配せずに仕事に頑張ることができるために結果的にいい成績を残すなどのことができるために、非常に大きな存在となるわけです。
「内助の功」ができる奥さんがいると、家庭の未来においてもいい影響が生まれていく可能性も大きいのです。
「内助の功」の読み方
「内助の功」とは、「ないじょのこう」という読みますが、難しい発音がありませんので、ここでしっかりとチェックをしておいてください。
「内助の功」の英語(解釈)
「内助の功」を英語で表現すると、“behind every successful man is a wise woman”や“The secret of my success is my better half”という言い方で訳すことができます。
“behind every successful man is a wise woman”は直訳すると、「男性の成功の裏には、賢い女性の存在がある」という意味になるでしょうが、「内助の功」をうまく解釈した表現と言えます。
「内助の功」の語源
「内助の功」の語源は、昔の妻の努力の結果にあると言われてきました。
由来とされる時代はまさに戦国時代で、女性社会と呼ばれるような現代社会とは異なり、女性が主張できる時代ではありません、
夫が功績をあげて身分が高くなることで、家庭も盛り上がっていく時代なので、家庭が円満でないと、逆に命取りになる可能性があったのです。
そのように時代にあって、織田信長に仕えていた家臣が、自分の身分を高めるために馬の購入を考えていましたのですが。
馬の購入に必要な資産がありませんでした。
その時に家臣の妻が嫁入りの時に実家からもらった資金で夫のために馬を購入したのです。
このことが織田信長の知れるところとなり、夫が出世できたのです。
このように妻の支えがあったからこそ夫が出世ができて「内助の功」という言葉が生まれたのです。
家臣には厳しかったとされる織田信長も、妻の存在を日頃から重視していたとも言われています。
「内助の功」の言葉の使い方
では、この「内助の功」という言葉は、どのような場面で使われることになるでしょうか?
「内助の功」はご主人を陰ながら支えてくれる奥さんのことを指していますが、男性から見ると、「内助の功」と思う時は、自分が家庭のことを気にせずに、ハツラツと仕事ができる時ではないでしょうか?
仕事に対しては色々な不安や悩みもあるご主人とっては、奥さんの支えがあると、本当に感謝するものです。
このような時にこの言葉が使われることになるでしょう。
「内助の功」の対義語?クサンティッペとは?
「内助の功」の対義語を考えてみると、「悪妻」という言葉が浮かんできそうになるのですが、「クサンティッペ」という言葉が「内助の功」の対義語として知られています。
「クサンティッペ」とは、人の名前で「ソクラテスの妻」です。
何故、「内助の功」の対義語になったかというと、「クサンティッペ」という女性は、夫を考えや行動を理解せずに、いつも、夫であるソクラテスを罵倒していたと言われており、それ以降「悪妻」=「クサンティッペ」という代名詞になったとされているのです。
現在社会では、このような女性の人も少なくありませんが、「悪妻」としての言葉として残ってしまったなら堪りませんね。
「内助の功」を使った例文や短文など(意味を解釈)
では、ここで「内助の功」を使った例文を見ていくことにしましょう。
- 「内助の功」を使った例文1
- 「内助の功」を使った例文2
「内助の功」を使った例文1
「山田さんはバリバリと仕事をこなして大きな成績を残し続けているけど、奥さんの内助の功も大きいみたいだね」
今では専業主婦をしている奥様がかなり減ってきた感じああり、夫婦共働きという時代ですが、このように奥様の支えがあって会社での評価も高くなると、まさに「内助の功」という言葉が奥さんに相応しいです。
「内助の功」を使った例文2
「今、こうして僕がこの立場にいることができるのも、妻が絶えず支えてくれるからです。この内助の功がなければ、今の僕はないでしょうね」
このような言葉を奥様が聞くとどれだけ喜んでくれるでしょうか?
家庭を持つご主人の多くは、このような彼を羨ましく思うことでしょう。
「内助の功」は彼女にも使える?
「内助の功」は、彼女にも使える言葉でしょうか?
残念ながら、「内助の功」とは、「陰で夫を支える妻のこと」を指している言葉なので、彼女には使うことはできないでしょう。
でも、自分に尽くしてくれる彼女と一緒になって家庭を持つことになれば「内助の功」は使えるようになりますね。
そのような彼女がいるのであれば、何時までも大事にしてください。
「内助の功」の類語や類義表現
ここで、「内助の功」の類語を見ていくことにします。
- 「縁の下の力持ち」
- 「鶏鳴の助」
「縁の下の力持ち」
「内助の功」の類義語としては、「縁の下の力持ち」という表現が挙げられます。
「縁の下の力持ち」とは、「他人を支えるために表舞台で光が当たらないような場所で必死に努力している人のこと」を言っています。
これが周囲の人達にあからさまに見えるような場所や環境で他人のために努力をしているのではあれば、「縁の下の力持ち」とはなりません。
「誰にも気づかれずに静かに支えてあげている」というつつましい姿がありますが、現代のビジネスの世界では、自分の評価を良くするために、わざと人の前で頑張っている人もいます。
「鶏鳴の助」
類義語の中に「鶏鳴の助(けいめいのたすけ)」という言葉もありますが、「内情の候」より使われる機会が非常に少ないので、これを耳にしたことがある人は少ないと思われます。
「鶏鳴の助」は、「鶏の鳴き声が聞こえて夫が仕事に遅刻しないように起こそうとしたたけれどもまだ夜中だった」ということから来ている言葉です。
しかし、妻の夫に対する思いが出ている興味深い言葉でもあります。
今では、「女性台頭の時代」と言われているビジネス社会の中で、「内助の功」という言葉が使われる機会がますます少なくなっていくのではないかと思います。
しかし、そのような時代だからこそ、ご主人が奥さんを大事に思い、奥さんもご主人をかけがえのない存在と思えるようなことが大事なのです。