「速い」の意味とは?「速い」と「早い」の違い・使い分け・読み方・英語【使い方や例文】
普段からよく使っている言葉の意味を深くじっくりと考えることがあるでしょうか?
当たり前のように使っている言葉を改めて考えてみるような機会なんで、そんなにないのではと思います。
例えば、「速い」という言葉の意味を尋ねられたなら、あなたはどんな回答をするでしょう?
「そんな質問は簡単じゃないですか?ええっと」と思わず言葉が詰まってしまうのではないでしょうか?
今回は、この「速い」について言葉の意味や使い方を見ていくことにしましょう。
また、「早い」との違いについても触れて行きます。
目次
- 「速い」の意味とは?
- 「速い」の読み方
- 「速い」の英語(解釈)
- 「速い」と「早い」の違い
- 「速い」の言葉の使い方
- 「速い」を使った言葉・慣用句や熟語など(意味を解釈)
- 「速い」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「進行が早い」と「進行が速い」の違い
- 「仕事が早い」と「仕事が速い」の違い
- 「食べるのが早い」と「食べるのが速い
「速い」の意味とは?
「速い」とは、「動く物の進み具合が著しいこと」という意味があります。
よく使われている言葉だけに、その言葉の意味を調べてみると、確かにこのような意味で解釈することができることが分かりますね。
「速い」の読み方
「速い」は「はやい」という読み方をしますが、決して難しいことはないでしょう。
「速い」の英語(解釈)
「速い」を英語で表現するなら、“fast”がありますが、この他にも“quick”、“speedy”、“rapid”、“swift”などの言葉で訳すこともできます。
“speedy”は「スピーディー」というカタカナ語で使われていますし、“swift”は「スイフト」という名で車のネーミングに使われていたりもしていますね。
「速い」と「早い」の違い
「速い」と使い方を混同してしまいそうな言葉に「早い」があります。
普段の会話の中で、巧みに使い分けできている人もいますが、意味を正しく理解できないままに何となく使っている人も結構多いはずです。
「速い」と「早い」は、両方とも「はやい」という読み方をする同音異義語なので、間違った使い方をしてしまいそうになります。
「速い」は、「動作がスムーズですみやかなこと」を指しており、一方の「早い」は「時間が短い」という解釈になります。
「動作が急である」という意味の「速い」と「所要時間が短い」という「早い」とでは、使い方で意味合いがかなり異なってきます。
「車が速い」というと、車のスピードがとても素早いことを言っており、「車が早い」となると、「目的地には予定時間を大幅に短縮して着いてしまった」という理解ができます。
このように同じ発音でも全く起きなかったニュアンスが異なって来るので、使い分けには注意が必要です。
「速い」の言葉の使い方
「速い」を使うシチュエーションは、ビジネスシーンでは、仕事の段取りが良くて進捗度合いが大きい時に、使ったり、走ることや物事の進みが予定より前倒しになった時に使われることになります。
「速い」を使った言葉・慣用句や熟語など(意味を解釈)
「速い」は身近な場面で色々な使われ方、言い方がありますので、ここではよく使われているフレーズにフォーカスしてみたいと思います。
- 「流れが速い」
- 「動きが速い」
「流れが速い」
「流れが速い」と言うと、「川の流れが速い」急流のイメージがあります。
そのような意味で使われることもありますが、工場などの環境でラインの動きが大きい場合でも使われることがあります。
「人の流れが速い」という表現でショッピングモールやイベント会場など人の動きについても、この言葉は使われています。
「動きが速い」
「動きが速い」とは、「動作が素早いこと」という意味があります。
反対の言葉では「スローモーション」という表現がありますが、その逆の意味で理解するといいでしょう。
最近ではIT機器でもパソコンの処理能力が高くなり、「動きが速い」を使うことがあります。
インターネットでも、動画視聴する際にも使える言葉です。
「速い」を使った例文や短文など(意味を解釈)
では、ここで「速い」を使った例文を見ていくことにしましょう。
- 「速い」を使った例文1
- 「速い」を使った例文2
「速い」を使った例文1
「ウチの息子は小さい時は逃げ足が速くて、困ったものだったよ」
子供さんが大きくなって、幼い頃のやんちゃな時代を振り替えるように懐かしんでいるセリフでしょうか?
今では笑い話で言えることでしょうが、小さな時は必死に追いかけていたお父さんだったのかもしれません。
「速い」を使った例文2
「今年の新入社員は頭の回転がとても速くて、そのスピードについていくのに必死だ」
最近の若い人達は頭の回転が速い人からたくさんいる感じがしないでしょうか?
仕事における経験不足も、頭の回転の速さです十分カバーできるくらいにいいのです。
むしろ先輩社員や上司の方が、あまりの速さに参ってしまいそうです。
特にIT系の分野になると顕著です。
「進行が早い」と「進行が速い」の違い
「はやい」でも「進行が速い」と「進行が速い」では何が違うでしょうか?
「進行が早い」は、会議などでの「内容の話題や決定に時間がかからない」ということを言っており、「進行が速い」とは「内容の進み具合が素早い」という理解になるでしょう。
「仕事が早い」と「仕事が速い」の違い
「仕事」も「早い」と「速い」では解釈が異なって来ます。
「仕事が早い」とは、「仕事をすぐに取りかかりに時間を要さず、短時間で終えてしまう」ということを指しており、「仕事が速い」とは「仕事の進捗度合いが大きい」という意味になります。
「食べるのが早い」と「食べるのが速い
「食べるが早い」とは「食事を食べ終わることに時間がかからない」ということで、いわゆる「早食い」という意味で使われます。
一方の「食べるのか速い」は、「一口一口噛まずに飲み込むように食べてしまう」という意味で理解することができます。
「速い」という言葉の意味や使い方、さらに「早い」という言葉との使い分けを見てきましたが、しっくりと調べてみると、発音が同じでも、これだけ解釈が異なって来ることがお分かり頂けたかと思います。
私達はビジネスの場面では仕事をスピーディーに仕上げること、完了させることが強く求められています。
昔のようにダラダラと残業をして期日までに仕上げるのではなく、与えられた時間内にきちんと終えることが、今のビジネス業界の流れです。
このように「速い」ことと同時にクオリティの高い仕事を産み出して行くことが、トレンドと言っても過言ではありませんので、「正確さ」と同時に常に「速い」ことも念頭に置きながら、仕事の段取りを考えて行くことが必要です。