「出不精」の意味とは?「出不精」と「出無精」「引き籠り」の違い・反対語や対義語・英語・類語
「出不精」という言葉の意味や使い方を紹介します。
また「出不精」の英語や、「出不精」を使った言葉を紹介します。
さらに「出不精」を使った例文や「引きこもり」との違いを紹介して行きます。
目次
- 「出不精」の意味とは?
- 「出不精」の読み方
- 「出不精」の英語
- 「出不精」と「出無精」は同じ意味?
- 「出不精」の言葉の使い方
- 「出不精」を使った言葉・慣用句や熟語など
- 「出不精」を使った例文や短文など
- 「出不精」と「引きこもり」の違い
- 「出不精」の類語や類義表現
- 「出不精」の反対語や対義語
「出不精」の意味とは?
みなさんは「出不精」という言葉を知っているでしょうか。
自分こそ「出不精」という人も、中に入るかもしれません。
一方で「出不精」という言葉を、今回初めて知ったと言う人もいるでしょう。
そこで「出不精」の意味を紹介します。
「出不精」には、「外に出る事を面倒がる様子」または「外に出る事を面倒がる人」という意味があります。
みなさんの中には、休日に家から一歩も出ないタイプの人がいるかもしれませんが、そのような人は「出不精」と呼ばれます。
「出不精」の読み方
「出不精」は「でぶしょう」と読みます。
「でぶせい」などと読み間違えないように気を付けましょう。
また「でぶしょう」という音で覚えている人は、「デブ症」などと、間違った漢字を使ってしまうかもしれません。
これを機会に「出不精」は「でぶしょう」と読む事を覚えておきましょう。
「出不精」の英語
「出不精」を英語にするとどのような表現になるでしょうか。
「出不精」は英語で“homebody”(ホームボディ)になります。
“homebody”には「出不精」という意味があります。
また“stay-at-home”(ステイアットホーム)という英語でも、「出不精」という意味になります。
このように「出不精」は“homebody”と“stay-at-home”という英語にする事ができますので、英語を使う機会のために覚えておきましょう。
「出不精」と「出無精」は同じ意味?
「出不精」という言葉と「出無精」という言葉があります。
この二つの言葉には違いがあるのでしょうか。
答えから言えば、「出不精」と「出無精」は、同じ意味の言葉です。
「不」と「無」という漢字の違いがありますが、どちらも正しい表現になります。
「出不精」の言葉の使い方
「出不精」という言葉は、どのような場面で使えばいいでしょうか。
「出不精」には、外に出る事を億劫がる様子、またはそのような人という意味がありますので、そのようなタイプの人を見かけた時に使ってみましょう。
例えば会社のランチの時間に積極的に飲食店に出掛けるタイプの人と、会社の会議室などで食事を済ませるタイプの人がいます。
健康や経済的な理由のため、弁当を持ってきている人もいますが、単純に外出したくないという理由の人もいるでしょう。
このような人は「出不精」と言えます。
また、本当はランチを食べに外出した方がいいのに、その日に限って外に出るのが億劫になる事があります。
このような時、「今日は『出不精」をした』などと、自分の行動を説明する事ができます。
「出不精」を使った言葉・慣用句や熟語など
続いて「出無精」を使った言葉を紹介し、その意味を解釈して行きます。
「出不精」を使った定型句のような言葉が登場します。
- 「出不精な人」
- 「出不精をする」
「出不精な人」
「出不精な人」は、「出不精」を使った言葉としてもっともポピュラーです。
基本的にいつも外出を億劫がる人の事を「出不精な人」と言います。
自由時間はできるだけ部屋の中にいたいと思う人は、「出不精な人」と言えるでしょう。
「出不精をする」
「出不精をする」という言い回しもあります。
「出不精な人」は、いつも「出不精」ですが、「出不精をする」は、普段はアクティブな人が、時折見せる「出不精」に対して使います。
「今日は『出無精をして』、一日家の中にいた」などという表現をします。
「出不精」を使った例文や短文など
「出不精」という言葉を使った例文を紹介します。
様々な場面における「出不精」を使った文章を見て、この言葉の使い方のコツを覚えましょう。
- 「出不精」を使った例文1
- 「出不精」を使った例文2
「出不精」を使った例文1
「A君は『出無精』で、ゴールデンウィークに一度も外出しなかった」
この例文に登場するA君のように、休日はできるだけ家にいたいタイプの人は多いと思います。
中にはA君のように大型連休中、一度も外出しなかったという経験がある人もいるでしょう。
「出不精」を使った例文2
「つい『出無精』をして、出前を取ってしまう」
この例文のように、外に食事に行くのが面倒だったり、買い物に出掛けるのが面倒で出前に頼る人は多いでしょう。
最近はスマホで簡単に出前を取れるため、出前を取るハードルが下がり、ますます「出不精」をしやすくなっています。
「出不精」と「引きこもり」の違い
「出不精」と「引きこもり」には、どのような違いがあるでしょうか。
「出不精」と呼ばれる人は、会社に通勤したり、主婦として普通の生活を送っている人が、休日や自由時間に限って外出を億劫がる事を言います。
外出する必要があれば、外出する事ができる人の事です。
「引きこもり」は、日常生活に支障が出るほど外出が苦手で、多くは社会生活をきちんと送れていない人の事を指します。
会社や学校を辞めて、親の支援などを受けて家の中にこもりきりになる人を「引きこもり」と言います。
「出不精」の類語や類義表現
「出不精」の類語や類義表現を紹介します。
「出不精」と似た意味を持つ言葉を知る事で、この言葉の意味をより深く理解できるようになるでしょう。
- 「物臭」【ものぐさ】
- 「筆不精」【ふでぶしょう】
「物臭」【ものぐさ】
「物臭」には、「物事をする事を億劫がる人、またはその様子」という意味があります。
「出不精」も「物臭」の中に含まれるでしょう。
「筆不精」【ふでぶしょう】
「筆不精」は、「書く事を面倒がる人や様子」という意味があります。
昔は手紙の返事を書く事を億劫がる人の事を指しましたが、近い将来、SNSなどの返事をしない人の事を指すようになるかもしれません。
「出不精」の反対語や対義語
最後に「出不精」の反対語を紹介します。
「出不精」と反対の意味を持つ言葉には、どのような言葉があるでしょうか。
「アクティブ」【あくてぃぶ】
「アクティブ」には「能動的」という意味があります。
フットワークが軽く、何に対しても積極的な人を「アクティブな人」と言います。
「行動的」【こうどうてき】
「行動的」には「すぐに行動に移す様子や、そのような人」という意味があります。
外出する用がみつかったら、次の瞬間、外に出ているような人を「行動的な人」と言います。
「出不精」という言葉の意味や使い方を見てきました。
この言葉の意味を知る事で、自分の事を「出不精」だと気付いた人もいるかもしれません。