「概要」の意味とは?「概要」と「目的」「内容」の違い・対義語・英語・類語
「概要」とは、「全体の要点をとりまとめたもの・物事のあらまし」です。
「概要」の「意味・読み方・英語と解釈・使い方・概要を使った言葉・例文と解釈・概要と目的、内容の違い・類語や類義表現・対義語」などについて、詳しく説明していきます。
目次
- 「概要」の意味とは?
- 「概要」の読み方
- 「概要」の英語(解釈)
- 「概要」と「目的」の違い
- 「概要」の言葉の使い方
- 「概要」を使った言葉・慣用句や熟語など(意味を解釈)
- 「概要」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「概要」と「内容」の違い
- 「概要」の類語や類義表現
- 「概要」の対義語
「概要」の意味とは?
「概要」の意味は、「全体の要点をとりまとめたもの・物事のあらまし」になります。
「概要」というのは、「物事・組織・事件などのおおすじ」や「物事の大まかな内容」を意味する言葉であり、「企業概要・組織概要・事件の概要・小説の概要・ニュースの概要」などの言葉が慣用的に多く使用されています。
「概要」というのは、物事の細かい部分まで丁寧に説明するのではなくて、「物事の要点・大まかな内容をまとめたもののこと」を意味する言葉になっています。
「概要」は、「箇条書きの項目」で書かれることもあれば、「一般の短い文章」で書かれることもあります。
「概要」の読み方
「概要」の読み方は、「がいよう」になります。
「概要」の英語(解釈)
「概要」の英語とその意味の解釈は、以下のようになります。
“summary”(「要点・まとめ」から、もっとも一般的な「概要」を意味する単語になります。)
“Tell me a summary account of this event. ”(この出来事の概要を教えて下さい。)
“overview”(「全体を見渡す・概観」から、「概要」を意味します。)
“overview of chapters”(各章の概要)
“outline”(「あらまし・アウトライン」から、「概要」を意味します。)
“Police officers explained outline of that incident. ”(警察官が事件の概要を説明してくれました。)
“review”(「概観・展望」から、「概要」を意味します。)
“resume”(「摘要・レジュメ」から、「概要」を意味します。)
“I wrote a resume of this book. ”(私はこの本の概要を書きました。)
“profile”(「紹介・略歴」から、「概要」を意味します。)
“company profile”(会社概要。)
“schema(scheme)”(「参照・枠組み」から、「概要」を意味します。)
「概要」と「目的」の違い
「概要」と「目的」の違いは、「概要」は「全体の大まかな要点をまとめたもの」を意味していますが、「目的」は「成し遂げようとしている事柄・行為が目指しているところ」を意味しているという違いがあります。
「概要」の言葉には、「目的」のように「何かを成し遂げようとしているという行為の方向性・動機づけ」の意味合いはありません。
「概要」の言葉の使い方
「概要」の言葉の使い方は、「全体の要点をとりまとめたもの・物事のあらましを整理したもの」を指し示す時に使うという使い方になります。
例えば、「事件の概要について、刑事の口から説明してもらいました」や「旅程の概要をまず理解しておく必要があります」などの文章で使用することができます。
また、「概要」という言葉は、「物事の大まかな内容」や「企業組織の重要な情報をまとめたもの(企業概要・組織概要など)」といった意味合いで使われることが多くなっています。
「概要」を使った言葉・慣用句や熟語など(意味を解釈)
「概要」を使った言葉・慣用句・熟語を紹介して、その意味を分かりやすく解釈していきます。
- 「事業概要」
- 「大まかな概要」
「事業概要」
「事業概要」というのは、「その会社がどのような事業を手掛けているのかの大まかな内容・項目」を意味しています。
「事業概要」は、「その会社がしている事業項目の箇条書き」あるいは「事業内容の短文による説明」で書かれることが多くなっています。
例えば、「事業概要:Webマーケティングによる販促活動・SNSの問題行動の監視業務」といった簡単な文章で、事業の大まかな内容が書かれています。
「大まかな概要」
「大まかな概要」というのは、「物事の大まかな内容・大雑把な要点のまとめ」を意味する言葉です。
「概要」という言葉自体に、「物事の大まかな内容・あらまし」の意味合いがあるので、「大まかな概要」というのは、同じ意味の言葉を重ねて意味を強調する「重言(じゅうげん)」になっています。
「概要」を使った例文や短文など(意味を解釈)
「概要」を使った例文や短文を紹介して、その意味を解釈していきます。
- 「概要」を使った例文1
- 「概要」を使った例文2
「概要」を使った例文1
「英語で書かれた小説の概要を、今月末までにまとめてきてください」
この「概要」を使った例文は、「英語で書かれた小説の大筋の内容(大まかな内容)を、今月末までにまとめてきてください」という教師などからの指示を意味しています。
「概要」を使った例文2
「息子が巻き込まれたという今朝の交通事故の概要について、警察から教えてもらいました」
この「概要」を使った例文は、「息子が巻き込まれたという今朝の交通事故のあらまし(大まかな経緯・内容)について、警察から教えてもらった」ということを意味しています。
「概要」と「内容」の違い
「概要」と「内容」の違いは、「概要」というのは「物事の大まかな内容・要点のまとめ」を意味していますが、「内容」というのは「物・事の中身や実体、文章や言葉で伝えようとしている意味」を意味しているという違いがあります。
「内容」という言葉には、「概要」のような「大まか・大雑把・要点のまとめ」といったニュアンスがなく、「内容」はただ「物・事の中身、伝えようとしている意味」という意味だけを持っているという違いがあるのです。
「概要」の類語や類義表現
「概要」の類語や類義表現について、分かりやすく解説していきます。
- 「あらまし・概略・大略」
- 「大筋・大要」
「あらまし・概略・大略」
「概要」の類語・類義表現として、「あらまし・概略(がいりゃく)・大略(たいりゃく)」があります。
「あらまし」とは「物事の大体のところ」、「概略」とは「細かいことを省略したあらまし・大まかな内容」を意味しています。
「大略」の言葉の意味は、「おおよその内容・大体のところ」になります。
大まかな要点のまとめを意味する「概要」の類語として、「あらまし・概略・大略」が指摘できます。
「大筋・大要」
「概要」の類語・類義表現として、「大筋(おおすじ)・大要(たいよう)」があります。
「大筋」という言葉の意味は、「物事の大体のすじみち・要点」になります。
「大要」というのは、「大まかな要点・大体のところ・大事な点」を意味しています。
物事の大まかな内容を示す「概要」の類義表現として、「大筋・大要」を上げることができるのです。
「概要」の対義語
「概要」の対義語は、「詳細(しょうさい)」になります。
「詳細」というのは、「細部に至るまで詳しいこと」を意味する言葉です。
「概要」という言葉は、「大体の要点をまとめたもの・大まかな内容」を意味しているので、それと反対の意味を持つ対義語として「詳細」を上げることができます。
「概要」という言葉について徹底的に解説しましたが、概要には「全体の要点をとりまとめたもの・物事のあらまし」などの意味があります。
「概要」の類語・類義表現としては、「あらまし・概略・大略」「大筋・大要」などがあります。
「概要」という言葉について詳しく調べたい時は、この記事を参考にしてみて下さい。