「体躯」の意味とは?「体躯」と「体格」の違い・英語【使い方や例文】
私達が普段から使っている日本語には、色々な単語や用語もあります。
日常生活の中では、めったに使うことのない言葉も少なくありませんが、「体躯」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
この「体躯」という言葉は、あまり使うことがなくても、ネットの記事などで時々出てくることがあるので、目にしたことのある人もいるかもしれません。
ただ、この言葉を流し読みするだけで、詳しい意味を理解していないかもしれません。
今回は、この「体躯」について説明をしていくことにします。
目次
- 「体躯」の意味とは?
- 「体躯」の読み方
- 「体躯」の英語(解釈)
- 「体躯」と「体格」は同じ意味?
- 「体躯」の言葉の使い方
- 「体躯」を使った言葉・慣用句や熟語など(意味を解釈)
- 「体躯」を使った例文や短文など(意味を解釈)
- 「体躯」の類語や類義表現
「体躯」の意味とは?
「体躯」とは、「体格」、「身体つき」のことを意味する言葉です。
文章によっては、「体躯」を「体?」と
書かれているものもありますが同じ意味になります。
「体躯」の読み方
「体躯」の読み方は「たいく」となりますが、「躯」1つで「むくろ」と読み、これだけでも「身体つき」のことを意味しています。
「体躯」の英語(解釈)
「体躯」を英語で表現すると、“body”という言葉で、訳すことができますが、「身長」を指す場合には、“height”、「体格」でも、“physique”や“build”で訳されることもあります。
「体躯」と「体格」は同じ意味?
「体格」とは、正確には「身体の形態学的特性を総称する用語」という定義があります。
主に身長や胸囲を中心に、座高や、肢長、腹囲、肩幅なども含めて指すことがあります。
「体躯」の場合は、細かな身体の部位を特定することなく、「身体つき」というトータル的な身体のことを指しています。
但し、現代の会話の中では「体躯」を使う人が少なく、どちらかとというと、「体格」の方が一般的ではないかと思われます。
「体躯」の言葉の使い方
「体躯」を使うケースとしては、この言葉を指している人の身体的な特徴を言い表す時に、使われることになります。
「体躯」を使った言葉・慣用句や熟語など(意味を解釈)
「体躯」という言葉は、普段の会話では聞きなれない言葉の1つかもしれませんが、次のような表現もあります。
- 「がっしりした体躯」
- 「体躯鸚鵡返し」キン肉マン
「がっしりした体躯」
「がっしりとた退屈」とは、「しっかりとした身体つき」という意味になります。
少し抽象的な表現かもしれませんが、ボディビルダーの人の体格をイメージしてもらうといいでしょう。
胸板が厚く、逆三角形の上半身をしているタイプの人の感じですね。
「体躯鸚鵡返し」キン肉マン
「体躯鸚鵡返し」とは、アニメ番組にも成った人気マンガの「キン肉マン」に出てくる技です。
ちなみに「鸚鵡返し(おむむかえし)」とは、「他人の言ったことをそのまま言い返すこと」という意味を持つ表現です。
「体躯」を使った例文や短文など(意味を解釈)
では、ここで「体躯」を使った例文を見ていくことにしましょう。
- 「体躯」を使った例文1
- 7-2 . 「体躯」を使った例文2
「体躯」を使った例文1
「今年、私達のクラブに入ってきた1年生のあの子は、とてもしなやかな体躯でマットで軽やかに演技している」
体操部に入部してきた新しいメンバーの1年生のことでしょうか。
恵まれたしなかやか「体躯」で見事な体操を披露してくれる光景のようです。
7-2 . 「体躯」を使った例文2
「彼は、がっしりとしいる中にも、とても柔軟な体躯を活かして、全国空手道大会に初参加にもかかわらず優勝を果たしたのです」
このように恵まれた「体躯」をしている人は、色々なスポーツ、競技で卓越した正式を残すことができますね。
特に空手などは、身体つきがっしりしているだけでなく、身体の柔軟性も重要になってくると言われています。
とは言いながらも、恵まれた「体躯」だけあまえるのではなく、日頃の鍛練が必要なことは言うまでもありません。
「体躯」の類語や類義表現
「体躯」と同じような意味を持つ言葉としては、他にどのような言葉があるでしょうか?
ここでは、「体躯」の類義語をいつか挙げてみました。
- 「図体」
- 「背格好(せかっこう)」
- 「恰幅(かっぷく)」
「図体」
「ずうたい」という読み方をする「図体」が類義語の1つとして挙げられます。
この言葉の意味は、まさに「身体」のことで、身近な会話の中でもよく使われる言葉です。
「あいつは、どっしり大きな図体している割には、気が小さいんだから」身体つきが大きい人ほど、性格も豪快で大きな存在に感じることがあります。
それだけ身体が大きいと相手に安心感を与えたり、反対に威圧感を与えることもあります。
しかし、大きな「図体」とは裏腹に気がとても小さく、ちょっとしたことでもビクビクしてしまうような人も少なくありません。
そんな人を指して、こんな例文が出てきます。
「背格好(せかっこう)」
「背格好」も「身体つき」を意味する言葉として使われています。
「彼らはさすがに親子なので、背格好が瓜二つと言ってもいいね。
後ろから見ると、全く見分けがつかない」親子だとこんなふうに言われることがよくあります。
成長した息子と父親が瓜二つと呼べるくらいに似ていることで、このように表現されます。
遺伝子の力とは、とても怖いものですが、子供が自分に似ていることが嬉しくもあり、悲しくもありといった心境ではないでしょうか。
「恰幅(かっぷく)」
「恰幅」も「身体つき」を指している言葉です。
「この界隈では、すごく恰幅のいい男の人達があちらこちらで見かけるのですが、何かあるのかしら?」何か筋骨隆々としている男性が集まっている街なのか、何かボディビルの大会が予定されているのでしょうか?
かなり興味深い文章なのですが、何れにしても「恰幅」は、身体的な特徴を表している言葉です。
「体躯」という言葉は、あまり身近なシーンで使われることがないのですが、それだけに、この言葉の意味を理解すると、人な身体的なことに触れる機会が多いことに気付かされます。
私達は人なりを判断する時に、外見的なことから見てしまうことが少なくありません。
「体躯」のいい人を見ると、それだけで豪快な性格の人と思いがちです。
しかし、実はとても決め細やかな性格の持ち主であったりします。
それだけ表だけの見た目で判断することはできないのです。
「体躯」は、本来そのようなことを考えさせるような言葉ではないかもしれませんが、私達は人の内面的なことも着目しなければならないと思うことがあります。