意味解説の読み物

meaning-book

meaning-bookは意味解説の読み物です

「抜本的」の意味とは?「抜本的」と「根本的」の違い・対義語・英語【使い方や例文】

私達が働いている環境では、様々なことが起こってきます。

今まで何ら問題がなかったことでも、今日になって、突然トラブルが発生したり、業務が止まってしまうこともあり得る話です。

その原因は必ず何処かに隠れているものですが、そのことが今まで全く起きなかっただけで、本当はいつ起きても不思議ではなかったということも珍しくはありません。

このような場合に、「抜本的」という言葉を使うことがあります。

今回は、この「抜本的」というキーワードにフォーカスして見て行こうと思います。

抜本的

Meaning-Book
「抜本的」の意味とは?「抜本的」と「根本的」の違い・対義語・英語【使い方や例文】>


目次

  • 「抜本的」の意味とは?
  • 「抜本的」の読み方
  • 「抜本的」の英語(解釈)
  • 「抜本的」と「根本的」の違い
  • 「抜本的」の言葉の使い方
  • 「抜本的」を使った言葉・慣用句や熟語など(意味を解釈)
  • 「抜本的」を使った例文や短文など(意味を解釈
  • 「抜本的」の対義語
  • 「抜本的」の類語や類義表現


「抜本的」の意味とは?

「抜本的」の意味とは?

「抜本的」とは、「物事の根本に立ち戻って、そのことを正しくしていく」という意味がある言葉で、ビジネスシーンではよく使われている言葉の1つです。



「抜本的」の読み方

「抜本的」の読み方

「抜本的」「ばっぽんてき」という読み方になります。

「抜本的」の英語(解釈)

「抜本的」の英語(解釈)

「抜本的」を英語で表現すると、“drastic”という言葉で訳すことができますが、カタカナ語で「ドラスティック」という形でも使われることがあります。

少し、形式ばった表現では、“radical”とい言葉で表現されることもありますね。



「抜本的」と「根本的」の違い

「抜本的」と「根本的」の違い

「抜本的」とよく比較される言葉に「根本的」という言葉が出てきます。

これ等の言葉には、どんな違いがあるのでしょうか?

「根本的」とは、「物事が成り立っている根源的なことに関すること」という意味があります。

簡単に言うと、「基本的なこと」という意味で「物事の基本そのもののこと」という解釈です。

「根本的」とは、「抜本的」のように「改める」「是正する」ことを指しているわけではなく、シンプルに「物事の根元のこと」を指し示している言葉です。

語源となるのは、「木の根元」のことで、大木を生かす根元を例えて、「物事の基本」「根本」というわけですね。

一方の「抜本的」は、「その根本に立ち戻り良くする、あるいは是正すること」をさしていることから、「根本的」「抜本的」の違いは、「改めること」という要素の有無となります。

「抜本的」の言葉の使い方

「抜本的」の言葉の使い方

「抜本的」は、「物事の基本や根本を改めること」ということなので、根本を変えるある処置、解決策、改革などで、物事の改善を図る時に使われることになります。

「抜本的」を使った言葉・慣用句や熟語など(意味を解釈)

「抜本的」を使った言葉・慣用句や熟語など(意味を解釈)

では、ここでは「抜本的」を使った言葉を見ていきましょう。

  • 「抜本的な改善」【こんぽんてきなかいぜん】
  • 「抜本的な見直し」【こんぽんてきなみなおし】
  • 「抜本的な改革」【こんぽんてきなかいかく】

「抜本的な改善」【こんぽんてきなかいぜん】

この言葉は「基本的なルールな仕組みを元から見直して良くする」という意味になります。

「抜本的な見直し」【こんぽんてきなみなおし】

「抜本的な見直し」とは、問題になっている課題の原因を追及するために、「今一度原点に立ち戻りルールや仕組みを見つめ直す」という解釈ができます。

「抜本的な改革」【こんぽんてきなかいかく】

物事の課題や問題を取り除くために、「今までの制度やルールを基本から見直してら改め変えること」という意味で使われます。

「抜本的」を使った例文や短文など(意味を解釈

「抜本的」を使った例文や短文など(意味を解釈

では、ここで「抜本的」を使った例文を見ていくことにしましょう。

  • 「抜本的な改善を行うこと」を使った例文1
  • 「抜本的な見直し」を使った例文2

「抜本的な改善を行うこと」を使った例文1

「今、ここで何時間も話し合っていも、抜本的な改善にはならないので、原点に立ち戻ることが必要だ」

この例文のように「抜本的な改善策」を図る上で議論することは必要なのですが、どんなに時間をかけても展望が描けないことがあります。

そのような時は、1度原点に立ち戻ることが必要です。

「抜本的な見直し」を使った例文2

「抜本的見直しのため、問題点を全て洗い出して、1つ1つ見ていくしかない」

経営を大きく揺るがすほどの問題を解決するためには、「抜本的な見直し」が求められますが、そのためには、今までの考えやルール、仕組みを1つ1つ見直していくことが重要です。

「抜本的」の対義語

「抜本的」の対義語

「抜本的」の対義語としては、次のような言葉があります。

  • 「漸次的」【ぜんじてき】
  • 「段階的」【だんかいてき】

「漸次的」【ぜんじてき】

「漸次的」という言葉が「抜本的」の対義語の1つとして挙げられますが、「ゆっくりと物事を進めていくこと」、あるいは「時間をかけて物事をこなしていくこと」という意味を持っています。

「この仕事は漸次的に進めて行かなければならないジャンルの業務です」というような言い回しで使われます。

「段階的」【だんかいてき】

「段階的」という言葉も対義語となりますが、「ステップを1つ1つクリアさせていくいくこと」という意味で、時間をかけてでも、1つずつ目標をこなしていく」確実性の高いニュアンスがあります。

「抜本的」の類語や類義表現

「抜本的」の類語や類義表現

では、「抜本的」には、似たような意味のある類義語として、どのようなものがあるでしょうか?

  • 「ファンダメンタル」【ふぁんだんめんたる】
  • 「本質的」【ほんしつてき】

「ファンダメンタル」【ふぁんだんめんたる】

「ファンダメンタル」という言葉が類義語として挙げられますが、「基本的であるさま」「根本的」という意味で使われます。

最近はビジネス分野において、カタカナ語を多用するケースが増えていますが、「ファンダメンタル」もその1つとして使われています。

「本質的」【ほんしつてき】

「本質的」とは、「物事の根本的な性質に関すること」という意味があります。

「君が指摘していることは、本質的な問題に触れているので、発言には注意すべきだ」「今回のトラブルは製品の本質的にことに関わることだ」というような場面で出てくるキーワードです。

私達がビジネスシーンにおいて、色々な業務をこなしていく中で、この「本質」を理解していないと大きな誤解のままに仕事をしてしまう恐れがあります。

トラブルが起きていない場合には、まだいいのですが、問題が氷点下してくると、大変なことになってしまうので、「本質」的なことをしっかりと理解しておかなければなりません。

icon まとめ

仕事をしていると、様々な問題に直面することがあります。

トラブルが発生した時には、目の前で起きていることを早急に解決することが必要ですが、「抜本的」な対策を講じることも中長期的な視点では、とても重要なことです。

そのためには、日頃から自分の担当する仕事について、仕組みやルールを熟知して実行していくことは大切な反面、「どうしてこのような仕組みや制度が作られたのか?」という根本的なこともしっかりと理解しておかなければなりません。

そうすることで、問題が発生した時に、どのような点が原因になっているかを早期に発見したり、把握することができます。