「間」の意味とは?読み方・熟語・慣用句・英語【使い方】
「間」とは、「物と物のあいだ」「一定期間」「無言の時間」などを示す言葉です。
「間」の「意味・読み方・英語と解釈・使い方・間を使った熟語と慣用句」などについて、詳しく説明していきます。
目次
- 「間」の意味とは?
- 「間」の英語(解釈)
- 「間」の言葉の使い方
- 「間」を使った熟語と意味を解釈
- 「間」を使った慣用句と意味を解釈
「間」の意味とは?
「間」の読み方は、「ま」「けん」「かん」「あいだ」になります。
「間(ま・あいだ)」という言葉は多義的な言葉なので、以下のように色々な意味があります。
- 「間」の意味1:物と物のあいだ
- 「間」の意味2:家の中の部屋
- 「間」の意味3:あいまの時間・一定期間
- 「間」の意味4:無言の時間
- 「間」の意味5:リズムやテンポ
- 「間」の意味6:ちょうど良い機会
- 「間」の意味7:畳の大きさ・柱のあいだ
「間」の意味1:物と物のあいだ
「間(あいだ)」の意味は、「複数の物が並んでいる時のあいだ」や「物と物のあいだにある空間」になります。
複数の物が並んでいる時の「空間的な広がり」のことを、「間」と呼んでいるのです。
例えば、「家と家の間の空き地でよく遊んでいました」などの文章で使われます。
「間」の意味2:家の中の部屋
「間(ま)」の意味は、「家の中で他と区切られている部屋」や「屋敷の中で一つの空間を占有している区切られた部屋」になります。
現在ではあまり使われなくなった意味ですが、部屋の意味で「間(ま)」を使う使い方は、「松の間・鶴の間・水仙の間」といった旅館の部屋の呼び方などにその名残を留めています。
「間」の意味3:あいまの時間・一定期間
「間(ま・あいだ)」の意味は、「連続している事と事のあいだにある時間・いとまの時間」や「一定の期間」になります。
「間」というのは、連続的な物事のあいだにある時間という意味があり、例えば、「運動の間に仮眠を取るようにしています」などの文章で使えます。
「間」の意味4:無言の時間
「間(ま)」の意味は、「他者との会話の中で、適当に取る無言の時間」になります。
「間」というのは、「他者との言語的コミュニケーションの中で、何も話さない無言の時間」を意味する場合があるのです。
例えば、「会話の間を開けることで、リラックスした気持ちで話を続けられます」などの文章で使われます。
「間」の意味5:リズムやテンポ
「間(ま)」の意味は、「邦楽・舞踊・演劇などで、拍と拍・動作と動作・セリフとセリフなどのあいだにある時間的間隔」になります。
あるいは、「音楽や舞踊などにおけるリズム・テンポ」といった意味でも、「間」という言葉が用いられています。
例えば、「舞踊の極意の一つは、適切な間を取り続けることにこそあるのです」などの文章で使えます。
「間」の意味6:ちょうど良い機会
「間(ま)」の意味は、「ちょうど良い機会・ちょうど良い折」や「何かをすべき潮時(しおどき)・頃合(ころあい)」になります。
「間」の言葉には、「何かをするのにちょうど良いタイミング」といったニュアンスがあり、「間を見計らって、新たな事業に乗り出すつもりです」などの文章で使うことができます。
「間」の意味7:畳の大きさ・柱のあいだ
「間(ま)」の意味は、「京間」「江戸間」のように「畳の大きさの伝統的な単位」を表すという用法があります。
「間(けん)」と読む時の意味には、「家などの柱と柱との間を示す単位」という特別な意味合いもあるのです。
「間」の英語(解釈)
「間」の英語とその意味の解釈は、以下のようになります。
“between”(「二つの物・場所に挟まれている」から、「間」を意味します。)
“There is express bus service between Osaka and Kyoto. ”(大阪と京都の間には、高速バスがあります。)
“space、room”(「空間・部屋」から、「間」を意味します。)
“for”(「〜の間ずっと」から、「間」を意味します。)
“I was waiting for a while. ”(私はしばらくの間、待っていました。)
“during”(「〜の期間」から、「間」を意味します。)
“I go to sea during the summer. ”(私は夏の間、海に行きます。)
“human relationship”(「人間関係」から、「間」を意味します。)
「間」の言葉の使い方
「間」の言葉の使い方は、「物と物のあいだを指し示す時」や「連続的な物事のあいだを示す時」「無言の時間・あいまの時間を示す時」に使うという使い方になります。
例えば、「車と電柱の間には、わずかなスペースしかありません」や「仕事の間に用事を済ませます」、「会話の間を楽しんでいます」などの文章で、「間」という言葉を正しく使えるのです。
「間」を使った熟語と意味を解釈
「間」を使った熟語とその意味を解釈していきます。
- 「中間」
- 「狭間」
- 「時間」
- 「隙間」
- 「期間」
- 「間合い」
- 「間髪」
「中間」
「中間(ちゅうかん)」とは、「物と物の間の空間・位置」や「思想・特徴・程度などが両極端ではないこと」「物事が進行中で終わっていないこと」を意味しています。
「二つの県の中間地点がここになります」や「彼は保守でも革新でもない中間の思想を持っています」「中間試験を行います」などの文章で使えます。
「狭間」
「狭間(はざま)」とは、「隙間・物と物の間の狭い所」や「谷・谷間」「複数の事柄の間の時間」などを意味しています。
「山の狭間から雲が湧き出てきました」や「生死の狭間をさまよっていました」などの文章で使うことができます。
「時間」
「時間(じかん)」とは、「時計で示されるある長さを持つ時」や「時の流れの中のある一点」「時の長さを意味する単位・1時間は60分」「勤務・授業など区切られた長さの時」「現象の前後関係を明示するための変数」などを意味しています。
「時間をきちんと守りなさい」や「授業時間が終わりました」「電車の出発の時間になります」などの文章で使えます。
「隙間」
「隙間(すきま)」とは、「物と物の間のわずかに空いている所」や「盲点・普通は気づきにくい所」「わずかな気の緩み・油断しているところ」「空いている時間・暇な時間」を意味しています。
「ドアの隙間から冷たい風が入ってきました」や「心の隙間があると騙されやすい」、「隙間産業で稼いでいます」などの文章で使われます。
「期間」
「期間(きかん)」とは、「ある時点から他の時点までの継続した時間」のことを意味しています。
「冬の期間は休業させて頂きます」や「この期間に旅行に行きます」などの文章で使えます。
「間合い」
「間合い(まあい)」とは、「隔たり・自分と相手の間の空間的距離」「適当な時機」「調子・拍子が変化するわずかな時間」を意味しています。
「相手との間合いを詰める」や「間合いを見計らう」などの文章で使えます。
「間髪」
「間髪(かんはつ)」とはそれ単独では取り出せない単語であり、「間髪をいれず」の慣用句の形で「ただちに・即座に」を意味しています。
「間髪」は一般に「かんぱつ」と読まれていますが、元々の正しい読みは「かんはつ」になります。
中国の古典「説苑(ぜいえん)」の「其の出づる出でざるは、間に髪を容れず」が語源なのです。
「間」を使った慣用句と意味を解釈
「間」を使った慣用句とその意味を解釈していきます。
- 「間がいい」
- 「間がぬける」
- 「間をもたす」
「間がいい」
「間がいい」の慣用句の意味は、「ちょうど良いタイミング(機会)であること・折合いがいいこと」や「運がいいこと」になります。
例えば、「こんな場所で再会できるとは間がいい」や「最近は間がいいので、次のチャレンジにも成功しそうです」などの文章で使えます。
「間がぬける」
「間がぬける」は、「拍子抜けする・当てが外れてぼんやりすること」や「大事な点が抜け落ちている・愚かに見える」を意味する慣用句です。
例えば、「間がぬけた返事が返ってきて信用できない」や「間がぬけた顔つきには知性が感じられない」などの文章で使うことができます。
「間をもたす」
「間をもたす」の慣用句の意味は、「空いた時間・待っている時間を、何か別のことをしながら過ごすこと」になります。
例えば、「二人きりになったのでどうして間をもたせれば良いのかに悩みます」や「無難な時事問題の雑談をして間をもたせました」などの文章で使えます。
「間」という言葉について徹底的に解説しましたが、間には「物が並んでいる時のあいだ」や「ちょうど良いタイミング」「会話中の無言の時間」「連続的な物事のあいまの時間」などの意味があります。
「間」を使った熟語・慣用句とその意味についても分かりやすく解説しています。
「間」という言葉について詳しく調べたい時は、この記事を参考にしてみて下さい。