「満員御礼」の意味とは?「満員御礼」と「札止め」の違い・英語【使い方や例文】
「満員御礼」という言葉の意味や使い方を紹介します。
また「満員御礼」の英語や、「札止め」という言葉との違いを紹介します。
さらに「満員御礼」を使った例文を紹介して行きます。
目次
- 「満員御礼」の意味とは?
- 「満員御礼」の読み方
- 「満員御礼」の英語
- 「満員御礼」と「札止め」の違い
- 「満員御礼」の言葉の使い方
- 「満員御礼」を使った言葉・慣用句や熟語など(意味を解釈)
- 「満員御礼」を使った例文や短文など
- 大相撲で「満員御礼」の時に力士や関係者に配られるもの
「満員御礼」の意味とは?
「満員御礼」という言葉を知っているでしょうか。
大相撲ファンの人なら、「満員御礼」という言葉を知っているでしょう。
一方で「満員御礼」という言葉を、今回初めて知った人もいるでしょう。
「満員御礼」は、「大相撲の本場所興業にて、入場者数がたくさんいた事」を伝える言葉です。
「たくさんお客さんが入ってくれた事をお礼します」という意味があります。
「満員御礼」の読み方
「満員御礼」は「まんいんおんれい」と読みます。
「まんいんおれい」と読み間違えないように注意しましょう。
もともとは大相撲の本場所で生まれた言葉ですが、そこから転じて、今では広い範囲で使われるようになりました。
例えば歌舞伎の演芸場や落語の寄席、または野球場やアーティストのライブ会場でも「満員御礼」という言葉が使われています。
さらには飲食店でも「満員御礼」という言葉を使う事があります。
今後触れる機会が多くなるかもしれないため、「満員御礼」は「まんいんおんれい」と読む事を覚えておきましょう。
「満員御礼」の英語
「満員御礼」という言葉を英語にすると、どのような表現になるでしょうか。
「満員御礼」は英語で“banners of thanks for the full house”(バナーズオブサンクスフォーザフルハウス)になります。
“banners of thanks for the full house”の“banners”には「バナー」「垂れ幕」の意味があり、“thanks for the full house”には「満員に対するお礼」という意味があります。
大相撲では「満員御礼」になると、土俵の屋根から「満員御礼」と書かれた垂れ幕が下ります。
そのため“banners of thanks for the full house”は「満員に対するお礼の垂れ幕」転じて「満員御礼」という意味があります。
「満員御礼」と「札止め」の違い
「満員御礼」と同じように「札止め」という言葉が使われています。
この「札止め」と「満員御礼」という二つの言葉にはどのような違いがあるでしょうか。
大相撲の場合、「満員御礼」を出す時には、8割から9割程度のお客さんが入った時とされています。
さらに完全にチケットが売り切れた時に、「札止め」という言葉が使われます。
カタカナ語の「ソールドアウト」が「札止め」にあたるかもしれません。
このように8割程度チケットが売れた時に「満員御礼」、100%チケットが売り切れた時「札止め」という言葉を使います。
「満員御礼」の言葉の使い方
「満員御礼」という言葉をどのような場面で使えばいいでしょうか。
大相撲の本場所で満員に近くなった時、「満員御礼」という言葉を使います。
またそれ以外のイベントでも、満員と言えるくらいたくさんのお客さんが入った時は、「満員御礼」という言葉を使う事ができます。
みなさんがライブやイベントなどを主催する時は、たくさんのお客さんが入った時に、「満員御礼」という言葉を使ってみましょう。
また飲食店でも、満席になってしまい、次のお客さんに入ってもらえない時に、お店の扉などに「満員御礼」と言う札を貼って置くと、お客さんが分かりやすいかもしれません。
「満員御礼」を使った言葉・慣用句や熟語など(意味を解釈)
続いて「満員御礼」を使った言葉を紹介し、その意味を解釈して行きます。
「満員御礼」を使った定型句のような言葉が登場します。
- 「九州場所が満員御礼」
- 「満員御礼ありがとう」
「九州場所が満員御礼」
「九州場所が満員御礼」という言葉には、大相撲の本場所のひとつ、11月に福岡で開催される場所で、お客さんが一定数以上入ったという意味があります。
また九州場所は、その年に行われる最後の本場所で、その年を締めくくる重要な場所です。
そのため「満員御礼」である事は、関係者や力士にとって格別嬉しい事でしょう。
「満員御礼ありがとう」
大相撲だけでなくライブやイベント、飲食店にたくさんのお客さんが入った時、嬉しい気持ちでいっぱいになります。
そのため「満員御礼」にすでに「お礼」という意味が含まれていますが、さらに感謝の気持ちを込めて「満員御礼ありがとう」という文章を掲示したり、言葉にしたりする事があります。
「満員御礼」を使った例文や短文など
「満員御礼」という言葉を使った例文を紹介して行きます。
様々な場面における「満員御礼」を使った文章を見て、この言葉の使い方のコツを覚えましょう。
- 「満員御礼でした」を使った例文1
- 「満員御礼ありがとう」を使った例文2
「満員御礼でした」を使った例文1
「今場所は毎日のように『満員御礼』でした」
大相撲の場所中にお客さんがたくさん入ると、「満員御礼」になります。
大相撲は興業のひとつのため、たくさんお客さんが入らないと困ります。
そのため様々な営業活動をして、「満員御礼」を目指します。
この例文のように毎日のように「満員御礼」の場合、その営業努力や力士の奮闘が実を結んだ事になります。
「満員御礼ありがとう」を使った例文2
「みなさんのおかげで客席が一杯です。『満員御礼ありがとう』」
これはライブ会場などで、挨拶をしているミュージシャンのセリフかもしれません。
ライブ会場が一杯になれば、ミュージシャンや関係者の収入が増えるのはもちろん、ライブの盛り上がりも良くなります。
ライブにきたお客さんとしても、応援しているミュージシャンのライブにたくさん人が入ると嬉しいため、このような報告をアーティスト自らが行う事は珍しくありません。
大相撲で「満員御礼」の時に力士や関係者に配られるもの
大相撲で「満員御礼」になると、力士や関係者にあるものが配られます。
それは「大入り袋」と呼ばれる袋です。
大入り袋の中には、現金で10円、10円玉硬貨が一枚入っています。
「満員御礼」になると大入り袋が配られるのは、大相撲の世界だけではなく、歌舞伎や寄席でも同様です。
「大入り」と書かれた紅白の服に現金が入っているという共通点があります。
また大相撲では大入り袋の中身は10円ですが、100円だったり50円だったりとバラバラで、特に決まりはありません。
「満員御礼」という言葉の意味や使い方を見てきました。
この言葉を知ると、大相撲中継を見ている時に、「満員御礼」という垂れ幕を見た時に、たくさんお客さんが入っている事を知る事ができるでしょう。
関係者や力士に大入り袋が配られている事まで想像する事ができ、楽しい気持ちになりそうです。