「手間」の意味とは?「手間」と「手数」の違い・読み方・英語【使い方や例文】
「手間」という言葉の意味や使い方を紹介します。
さらに「手間」の英語や、「手間」を使った言葉、「手間」を使った例文を紹介して行きます。
目次
- 「手間」の意味とは?
- 「手間」の読み方
- 「手間」の英語
- 「手間」の言葉の使い方
- 「手間」を使った言葉や熟語・意味を解釈
- 「手間」を使った例文や短文・意味を解釈
- 「手間」と「手数」の違い
「手間」の意味とは?
みなさんは「手間」という言葉を知っているでしょうか。
ビジネスシーンや日常生活で「二度手間」などのフレーズを使ったことがあるかもしれません。
一方で「手間」という言葉を、今回初めて知ったと言う人もいるでしょう。
「手間」には、「仕事に要する労力や時間」という意味があります。
また職人が労力を掛けた仕事の事を「手間」と言う事もあります。
一般的には前者の「仕事に要する労力や時間」という意味で、「手間」という言葉を使います。
「手間」の読み方
「手間」は「てま」と読みます。
「てかん」「しゅかん」などと読み間違えないように注意しましょう。
これを機会に「手間」は「てま」と読む事を覚えておきましょう。
「手間」の英語
「手間」という言葉を英語にすると、どのような表現になるでしょうか。
「手間」は英語で、“labor”(ラバー)になります。
“labor”には「労働力」という意味があり、転じて「手間」になります。
また「手間」には何かをするための時間という意味があります。
そのため“time”(タイム)にも「手間」という意味があります。
このように「手間」は“labor”や“time”という英語にする事ができますので、英語を使う機会のために覚えておきましょう。
「手間」の言葉の使い方
「手間」という言葉をどのような場面で使えばいいでしょうか。
「手間」には、「仕事に要する時間や労力」という意味がありますので、仕事をしている時、家で家事や作業をしている時などに使ってみましょう。
特に誰かに仕事の手伝いを頼む時などに、「手間を掛けます」「お手間を煩わせて申し訳ございません」など、「手間」という言葉を使って、労力や時間を割いてもらう事に対してお礼を言います。
また仕事をしながら、時間や労力が必要で面倒な仕事だと思う時に、「手間がかかるな」などと愚痴を言います。
「時間がかかる」「労力が必要だ」と言うより、「手間がかかる」と言った方が、こなれた表現に聞こえるためおすすめです。
「手間」を使った言葉や熟語・意味を解釈
「手間」という言葉を使った言葉を紹介し、その意味を解釈して行きます。
「手間」を使った定型句のような言葉が登場します。
- 「手間を省く」
- 「二度手間」
- 「お手間を煩わせる」
- 「手間いらず」
「手間を省く」
「手間を省く」というフレーズは、特に良く使う言葉です。
例えば料理をする時には、いくつもの工程が必要で、それぞれに時間がかかります。
野菜を食べられる状態にするために、お湯を沸かして野菜を入れて煮えるのを待つ方法がありますが、レンジに入れるとお湯を沸かす手間や時間を省けます。
このような時に「レンジを使って料理の『手間』を省く」と言います。
「二度手間」
「二度手間」には、「何かを終えるために、二回分の時間や労力が必要になる」という意味があります。
例えばA社に資料を持って行った時、必要書類を忘れている事に気付いた場合、もう一度会社に戻り、A社に出直す必要があります。
この場合、一度で済むはずの用事を二度に分けてする事になるため、「二度手間」と言います。
「二度手間」になる場面は比較的多く、時間や労力の無駄になるため、事前に確かめて一度で済ませるようにしましょう。
「お手間を煩わせる」
「お手間を煩わせる」は、誰かに仕事を手伝ってもらう時、または仕事を依頼する時に使います。
仕事でありながら、お手伝いのような賃金しか発生しない時も、申し訳ない気持ちを込めて「お手間を煩わせます」と言う事があります。
「手間いらず」
「手間いらず」は、便利グッズの通販番組などで耳にするフレーズです。
「○○があれば『手間いらず』」などという使い方をします。
今は普通に使っていますが、全自動洗濯機は主婦の時間や労力を大幅に短縮した「手間いらず」の家電です。
また最近では、スマホで支払いを済ませられる電子マネーは「手間いらず」アイテムのひとつと言えるでしょう。
「手間」を使った例文や短文・意味を解釈
「手間」という言葉を使った例文を紹介します。
様々な場面における「手間」を使った文章を見て、この言葉の使い方のコツを覚えましょう。
- 例文1
- 例文2
例文1
「週末に作り置きをして、平日のお弁当づくりの『手間』を省く」
最近は健康志向を持つ人が増えているため、お弁当作りをする人が多くなっています。
しかし毎日のように朝早く起きてお弁当作りをするのは大変です。
そこで週末におかずを作り置きして、平日は弁当箱にそのおかずを詰めるだけにする人もいます。
まさに平日の「手間を省く」お弁当づくりの秘訣と言える方法です。
例文2
「『手間』を掛けて作った食器には味わいがある」
この例文のように、工場で機械が作ったような食器よりも、職人さんが「手間」を掛けて作った食器の方が、味わいがあります。
職人の個性が食器ににじみ出ていて、使っていてあきないものが多いでしょう。
時には「手間」がかかった食器を買ったり、ファストフードではなく「手間」がかかった料理を食べてみましょう。
すると今までよりも心が豊かになるかもしれません。
「手間」と「手数」の違い
「手間」と似た意味を持つ言葉に「手数」があります。
この二つの言葉にはどのような違いがあるでしょうか。
「手数」には、「ある仕事をするための労力」という意味があります。
例えばロールキャベツなどの少し凝った料理は「手数が必要な料理」と言えます。
また「お手数を掛けます」という言い回しには、「他人のためにかける手間」という意味があり、「手間」の意味も含まれます。
「お手間を煩わせる」と同じ意味があり、言い換えに使う事ができる言葉です。
このように「手間」と「手数」は、同じような意味があり、特に「お手数」というフレーズを使う時は良く似た言葉になります。
「手間」という言葉の意味や使い方を見てきました。
「二度手間」になるのは嫌ですが、「手間を掛ける」事は時には必要かもしれません。
例え食材の値段が安くても、「手間」が掛かった料理は美味しく、心を豊かにするのではないでしょうか。