「日進月歩」の意味とは?読み方・対義語・英語【使い方や例文】
「日進月歩」という言葉の意味や使い方を紹介します。
さらに「日進月歩」の英語や、類語対義語、「日進月歩」を使った例文を紹介していきます。
目次
- 「日進月歩」の意味とは?
- 「日進月歩」の読み方
- 「日進月歩」の英語
- 「日進月歩」の対義語
- 「日進月歩」の言葉の使い方
- 「日進月歩」を使った言葉と意味を解釈
- 「日進月歩」を使った例文や短文・意味を解釈
- 「日進月歩」と「日々精進」の違い
「日進月歩」の意味とは?
「日進月歩」という言葉を知っているでしょうか。
テレビのニュースやネットニュースの記事の中に、「日進月歩」という言葉をみつけた人もいるかもしれません。
一方で、「日進月歩」という言葉を今回初めて知ったと言う人もいるでしょう。
「日進月歩」には、「毎日のように進歩する事」「進化するスピードが速い事」などの意味があります。
「日進」には「毎日のように進む」という意味があり、「月歩」は「月ごとに進む」という意味があります。
そのため、毎日、月ごとで見ても、歩みを止めず進歩し続ける様子を「日進月歩」と言います。
「日進月歩」の読み方
「日進月歩」は「にっしんげっぽ」と読みます。
「にっしんがっぽ」「にしんつきほ」などと読み間違えないように気を付けましょう。
また「日進」を「日清」などと書き間違えないように、「日々進む」という意味と共に「日進」と覚えておきましょう。
「日進月歩」の英語
「日進月歩」は英語にするとどのような表現になるでしょうか。
「日進月歩」は英語で“rapid progress”(ラピッドプログレス)になります。
“rapid progress”の“rapid”には「急速な」という意味があり、“progress”には「進歩」という意味があります。
そのため「急速な進歩」という意味になり、転じて「日進月歩」になります。
このように「日進月歩」は“rapid progress”という英語にする事ができますので、英語を使う機会のために覚えておきましょう。
「日進月歩」の対義語
続いて「日進月歩」の対義語を見て行きましょう。
「日進月歩」と反対の意味を持つ言葉には、どのような言葉があるでしょうか。
- 「旧態依然」
- 「時代錯誤」
「旧態依然」
「旧態依然」という四文字熟語があります。
「旧態依然」は「きゅうたいいぜん」と読み、「昔のままで、進歩した様子がない事」という意味があります。
まさに「日進月歩」の対義語と言える四文字熟語ではないでしょうか。
例えば会社の仕事の仕方が、10年前とまるで変わっていない時、「私の会社の仕事進め方は『旧態依然』としている」となります。
ただし、やり方が以前と同じで、それが良い効果を発揮している時は、「旧態依然」という言葉は使いません。
「旧態依然」はネガティブな時に使う言葉になります。
「時代錯誤」
「時代錯誤」という言葉も良く使う言葉です。
「時代錯誤」には、「その時代にあった言動や考え方ができていない様子」を意味する言葉です。
例えば父親の意見が時代に会っていないと感じた時に、「お父さんの意見は、『時代錯誤』だよ」などと言います。
「日進月歩」の言葉の使い方
「日進月歩」はどのような場面で使えばいいでしょうか。
「日進月歩」には、毎日のように進歩し、そのスピードが速いという意味がありますので、「進歩が早い」と感じるものに対して使いましょう。
最近なら携帯電話の進化に対して「日進月歩」という言葉を使いたくなるかもしれません。
そこで「携帯は『日進月歩』で変化している」などと表現してみましょう。
また仕事のスキルを上げたい時、人として向上したい時に、「日進月歩」という言葉を使って、誓いを立てるのもおすすめです。
注意点として「日進月歩」は前向きな進歩に対して使う言葉のため、「日進月歩で悪化した」などのネガティブな変化には使わない事を覚えておきましょう。
「日進月歩」を使った言葉と意味を解釈
「日進月歩」を使った言葉を紹介し、意味を解釈して行きます。
「日進月歩」を使った定型句のような言葉のため、覚えておくと便利でしょう。
- 「日進月歩の勢い」
- 「日進月歩の成長」
「日進月歩の勢い」
「日進月歩の勢い」は、良く使う言い回しのひとつです。
IT系の技術などの進歩は、勢いを感じるほど早いため、「日進月歩」に「勢い」を加えた「日進月歩の勢い」というフレーズがピッタリでしょう。
「日進月歩の成長」
「日進月歩の成長」という言い回しもあります。
「日進月歩」には、進歩や進化を続けるという意味がありますが、さらに「成長」という言葉を付け加える事で、毎日のように成長を続けている様子をイメージしやすくなるでしょう。
「日進月歩」を使った例文や短文・意味を解釈
「日進月歩」という言葉を使った例文を紹介します。
様々な場面における「日進月歩」を使った文章を見て、この言葉の使い方のコツを覚えましょう。
- 例文1
- 例文2
例文1
「私が働く会社の業界は、『日進月歩』で変貌するため、気を抜く事ができない」
この例文のように、一年前の常識が通用しなくなるような変化の激しい業界があります。
例えばゲーム業界は年々激しい変化を続け、その変化について行けない企業はスポイルされる傾向にあります。
このような業界で働く人は、変化に取り残されない事が大切になります。
例文2
「今日から『日進月歩』で成長し、大きな目標を達成しよう」
この例文のように、自分が毎日のように成長を続ける誓いを立てる時に、「日進月歩」という言葉を使う事もできます。
「日進月歩」を座右の銘にして、紙に書いて壁に貼って置くといいかもしれません。
「日進月歩」と「日々精進」の違い
「日進月歩」と似た意味の言葉に「日々精進」があります。
ふたつの言葉には、どのような違いがあるでしょうか。
「日々精進」には「毎日のように努力を続ける事」という意味があります。
一方「日進月歩」には、「毎日のように進歩する事」という意味があります。
進歩するためには努力が必要で、努力をすれば進歩する可能性が高いため、二つの言葉の意味はとても似ています。
しかし「日々精進」は「努力を続ける事」に主眼を置いているのに対し、「日進月歩」は「進歩を続ける事」に主眼を置いているという違いがあります。
結果的に、どちらも努力を続け、進歩を続けるとしても、力点や意識する点に違いがあります。
「日進月歩」という言葉の意味や使い方を見てきました。
「日進月歩」には、「進歩を止めず、そのスピードが速い」という勢いのあるメッセージが込められています。
この言葉を気に入った人は、これを機会に「日進月歩」を座右の銘にしてみてはいかがでしょうか。