「理路整然」の意味とは?読み方・対義語・英語【使い方や例文】
「理路整然」という言葉の意味や使い方を紹介します。
さらに「理路整然」の英語や対義語、「理路整然」を使った例文などを紹介して行きます。
目次
- 「理路整然」の意味とは?
- 「理路整然」の読み方
- 「理路整然」の英語
- 「理路整然」の対義語
- 「理路整然」の言葉の使い方
- 「理路整然」を使った言葉と意味を解釈
- 「理路整然」を使った例文や短文・意味を解釈
- 「理論整然」は間違い?
「理路整然」の意味とは?
みなさんは「理路整然」という言葉を知っているでしょうか。
画数が多く難しそうな言葉というイメージしかないかもしれません。
一方で「理路整然」という言葉を大切にして、日々を生きている人もいるでしょう。
「理路整然」には、「物事が道理にかなっている様子」「話の筋道が整っている様子」という意味があります。
誰かが話をした時に、意味が通らなかったり、話の内容が道理にかなっていないケースがありますが、一方で言葉の意味がわかりやすく整った印象の文章を話す人がいます。
後者の話は「理路整然」としていると言えます。
「理路整然」の読み方
「理路整然」は「りろせいぜん」と読みます。
特に難しい漢字は使われていませんが、難しそうな印象のため読む事すら放棄してしまう人がいるでしょう。
これを機会に「理路整然」は「りろせいぜん」と読む事を覚えておきましょう。
「理路整然」の英語
「理路整然」という言葉を英語にすると、どのような表現になるでしょうか。
「理路整然」は英語で“logically consistent”(ロジカリーコンシスタント)になります。
“logically consistent”の“logically”は「論理的」、“consistent”は「一貫性がある」という意味があります。
そのため、“logically consistent”は「論理的に一貫性がある」という意味があり、転じて「理路整然」になります。
このように「理路整然」は“logically consistent”という英語にする事ができますので、英語を使う機会のために覚えておきましょう。
「理路整然」の対義語
「理路整然」の対義語には、どのような言葉があるでしょうか。
「理路整然」の対義語に、「支離滅裂」という四文字熟語があります。
「支離滅裂」には、「統一感がなく、乱れている様子」「道理が通らず滅茶苦茶な事」という意味があります。
例えば会社の同僚と話をしている時に、相手の話がめちゃくちゃでイライラする事があります。
Aという話をしていたのに、気付いたらBという話になり、しまいにはZという話に飛んでしまうような統一感がない話をする人もいます。
このような時に、「支離滅裂」という言葉を使います。
「あなたの話は『支離滅裂』のため、もっと話を整理してくれ」などと指摘する事ができます。
「理路整然」の言葉の使い方
「理路整然」という言葉をどのような場面で使えばいいでしょうか。
「理路整然」には、筋道が整っていて、道理にかなっている様子という意味があるため、誰かの意見や話を聞いて、そう感じた時に使ってみましょう。
例えばビジネスシーンでは、プレゼンに参加して他の人の話を聞く機会があるでしょう。
誰かのプレゼンが、筋道が通りしっかりした道理にかなったものだった場合は、「彼のプレゼンは『理路整然』としていて素晴らしい」と評価する事ができます。
また日常生活でも、家族や恋人の話が「支離滅裂」だった時、もっとしっかりと話を整理して欲しいという意味も込めて「もっと『理路整然」と話して』とお願いする事ができます。
「理路整然」を使った言葉と意味を解釈
続いて「理路整然」を使った言葉を紹介し、その意味を解釈して行きます。
「理路整然」を使った定型句のような言葉のため、覚えておくと便利でしょう。
- 「理路整然な思考」
- 「理路整然とした文章」
- 「理路整然と話す」
「理路整然な思考」
「理路整然な思考」には、「理路整然」とした考え方という意味があります。
頭の中がごちゃごちゃしておらず、整理されている、さらに道理にかなった考え方ができる人の事を「理路整然な思考」ができる人と言えます。
「理路整然とした文章」
「理路整然とした文章」には、「文章が整理されていて読みやすく、その内容も道理にかなったもの」という意味があります。
仕事で使う文章は、文章の味よりも整っていて意味が通じる事が求められます。
「理路整然とした文章」を書く事ができる人は、仕事に必要なスキルを一つ身に付けている人と言えるでしょう。
「理路整然と話す」
「理路整然と話す」という言い回しも良く使われます。
日常的な会話をする時は、多少、支離滅裂気味になるものですが、どのような場面でも明瞭に筋道がしっかりした話し方をする人がいます。
このような人は「理路整然と話す」と言われる人です。
「理路整然」を使った例文や短文・意味を解釈
「理路整然」という言葉を使った例文を紹介します。
様々な場面における「理路整然」を使った文章を見て、この言葉の使い方のコツを覚えましょう。
- 例文1
- 例文2
例文1
「A君は『理路整然と話す』ため、プレゼン役に起用されやすい」
この例文に登場するA君のように、筋道が通った明瞭な話し方ができる人は、説得力があります。
そのためプレゼン役に起用されやすいでしょう。
プレゼン役は他の人の目に留まりやすいため、出世の役に立ちます。
仕事で大きな成功を収めたい人にとって、「理路整然とした話し方」は大きな武器になるでしょう。
例文2
「B君は『理路整然』と彼女に別れ話をした」
B君はいつでも「理路整然」と話ができる人なのでしょう。
そのため、心が動揺してしまいがちな別れ話の場面でも「理路整然」と話をする事ができました。
しかし話の内容が分かりやすく、道理にかなっている分だけ、別れ話を聞かされる彼女は悲しかったかもしれません。
「理論整然」は間違い?
「理論整然」という言葉を使う人がいます。
この表現は日本語として正しいのでしょうか。
「理論整然」は間違った表現で、正解は「理路整然」になります。
「理論整然」でも、「理路整然」と同じ意味を持ちそうだと思われるため、このような勘違いが生まれたのでしょう。
「理路」には、「考え方や話の筋道」という意味があり、「理論」には「物事をきちんと説明するための枠組み」という意味があります。
「話の筋道が通っていて、道理にかなっている」という意味がある言葉としては、「理路整然」が正解ですので、これを機会に覚えておきましょう。
「理路整然」という言葉の意味や使い方を見てきました。
話をするとすぐに「支離滅裂」だと言われてしまう人は、「理路整然」を心掛けてみましょう。