「満ちる」の意味とは?読み方・対義語・類語・英語【使い方や例文】
「満ちる」とは、「ある枠組み・限界を超えそうになるほど物・気持ちがいっぱいになること」や「心の中がある感情・気持ちなどでいっぱいになること」です。
「満ちる」の「意味・読み方・英語と解釈・対義語・使い方・満ちるを使った言葉・例文と解釈・類語や類義表現」などについて、詳しく説明していきます。
目次
- 「満ちる」の意味とは?
- 「満ちる」の読み方
- 「満ちる」の英語(解釈)
- 「満ちる」の対義語
- 「満ちる」の言葉の使い方
- 「満ちる」を使った言葉と意味を解釈
- 「満ちる」を使った例文や短文・意味を解釈
- 「満ちる」の類語や類義の表現
「満ちる」の意味とは?
「満ちる」の意味は、「ある枠組み・限界を超えそうになるほど物・気持ちがいっぱいになること」や「心の中がある感情・気持ちなどであふれそうなほどいっぱいになること」「全体が整って欠けたところが無くなること」「決められた期間や期限に達すること」になります。
「満ちる」というのは色々な意味を持つ多義的な言葉ですが、基本的に「物・液体・気持ち(感情)が溢れんばかりにいっぱいになること=ある枠組み・基準を完全に満たすほどいっぱいになること」を意味しています。
それ以外の意味として、「満ちる」には「月が満ちる+潮が満ちる」に示されるように、「自然現象として月が満月へと満ちていく+海面の水位が最高に高まる」という意味もあります。
「満ちる」の読み方
「満ちる」の読み方は、「みちる」になります。
「満ちる」の英語(解釈)
「満ちる」の英語とその意味の解釈は、以下のようになります。
“fill”、“fill up”(「物・気持ちなどが満ちる」を意味する一般的な英単語になります。)
“The moon is(becomes) full. ”(月が満月になった。月が満ちた。「潮が満ちる」は“The tide flows.”で表現できます。)
“be filled with〜、be full of〜”(〜で満ちる。)
“She was full of(filled with) anger against him. ”(彼女は彼に対する怒りに満ちていました。)
“expire、mature”(「時間・任期などが終わる、満期になる」から、「満ちる」を意味します。)
“The Chairperson has expired term. ”(委員長の任期が満ちました。)
「満ちる」の対義語
「満ちる」の対義語は、「欠ける」「干る(ひる)」になります。
「満ちる」とは「ある範囲において物・心・気持ちなどがいっぱいになること」であり、それと反対の意味を持つ言葉は「物・心・気持ちなどが不足していること」を示す「欠ける」になります。
「干る」の言葉にも「水分が無くなって乾く」以外にも「物・気持ちなどが無くなる。
尽き果てる」などの意味があり、「満ちる」の対義語として解釈できます。
「満ちる」の言葉の使い方
「満ちる」の言葉の使い方として、まず「ある枠組み・基準を超えそうになるほど物・気持ちがいっぱいになった場合」に使う使い方があります。
例えば、「球場は熱気と興奮に満ちています」などの文章で使われます。
また、「心の中に特定の感情(気持ち)があふれそうなほどいっぱいになっている時」にも使われます。
例えば、「相手に対する怒り・殺気に満ちていた」や「私の心は感謝で満ちることになりました」などの文章で使用できます。
更に「満月が満ちる」など「全体が整って欠けたところが無くなる時」、あるいは「委員長の任期が満ちる」など「一定の期間・期限に達する場合」にも使うことができます。
「満ちる」を使った言葉と意味を解釈
「満ちる」を使った代表的な言葉である「輝きに満ちる」と「満ち満ちる」の意味を解釈していきます。
- 「輝きに満ちる」
- 「満ち満ちる」
「輝きに満ちる」
「輝きに満ちる」という言葉は、「成功・権力・財産を前提とする社会経済的な栄光の輝き」や「容姿・見た目の美しさを前提とする生物学的なビジュアルの輝き」「性格・人格・善行(道徳的振る舞い)を前提とするパーソナリティーの輝き」が非常に強くて完璧に近いことを意味しています。
例えば、「新規ビジネスで成功して絶好調の社長は輝きに満ちていました」や「誰が見ても美人の彼女はいつもまばゆいほどの輝きに満ちています」などの文章で、「輝きに満ちる」を使うことができます。
「満ち満ちる」
「満ち満ちる」という言葉は、「ある枠組み・基準を超えて完璧に満ち溢れること」や「これ以上ないほどに物・気持ち・感情などがいっぱいになること」を意味しています。
「物・心・希望などが完全に充実して良い状態にあること」を示すのが、「満ち満ちる」という言葉なのです。
例えば、「希望に満ち満ちた二人の前途は明るいものになるでしょう」や「この食糧に満ち満ちた倉庫を見れば、後3ヶ月は篭城戦に耐えられるだろう」などの文章で、「満ち満ちる」の言葉を使用できます。
「満ちる」を使った例文や短文・意味を解釈
「満ちる」を使った例文や短文を紹介して、その意味を解釈していきます。
- 「満ちる」の例文1
- 「満ちる」の例文2
- 「満ちる」の例文3
「満ちる」の例文1
「彼らの意欲的な研究生活は、新しい科学的発見を成し遂げようとする希望に満ちたものでした」
この「満ちる」を使った例文は、「彼らのやる気がある研究生活が、新しい科学的発見を成し遂げようとする希望でいっぱいのものであったこと」を意味しています。
「満ちる」の例文2
「敵意に満ちたまなざしを向けられて、恐怖と緊張に襲われました」
この「満ちる」を使った例文は、「自分を敵とみなして攻撃しようとする敵意にあふれたまなざしを向けられて、恐怖と緊張に襲われた」ということを意味しています。
「満ちる」の例文3
「国会議員としての任期が満ちるまでに、何とかしてこの重要法案を国会で成立させなければなりません」
この「満ちる」を使った例文は、「国会議員としての任期が終わる(任期の限界に達する)までに、何とかしてこの重要法案を国会で成立させなければならない」ということを意味しています。
「満ちる」の類語や類義の表現
「満ちる」の類語や類義の表現には、どのようなものがあるのでしょうか?「満ちる」の類語・類義表現について、分かりやすく解説していきます。
- 「充足する・占める・塞ぐ」
- 「行き渡る・浸透する・普及する」
「充足する・占める・塞ぐ」
「満ちる」の類語・類義表現として、「充足する・占める(しめる)・塞ぐ(ふさぐ)」があります。
「満ちる」の言葉には「ある枠組みや範囲の中でいっぱいになって充実する」の意味があるので、それと同じような意味を持つ類語に「充足する・占める」があります。
「塞ぐ」というのは「空いている場所を物・心などで埋めること。
隙間や穴を無くすこと」を意味しますが、「満ちる」にも「塞ぐ」と同様に「欠けている部分を物・心・気持ちなどでいっぱいにしていく」の意味があります。
「行き渡る・浸透する・普及する」
「満ちる」の類語・類義表現として、「行き渡る・浸透する・普及する」があります。
「満ちる」という言葉には、「ある枠組み・範囲において物・心が十分にいっぱいになって行き渡ること」という意味があります。
「浸透する」というのは「液体・理念・習慣などが隅々まで行き渡ること」、「普及する」も「文化・物・商品などが十分に広く行き渡ること」を意味します。
そのことから、「満ちる」の類義表現として、「行き渡る・浸透する・普及する」が上げられます。
「満ちる」という言葉について徹底的に解説しましたが、満ちるには「ある枠組み・限界を超えそうになるほどいっぱいになること」や「心の中がある感情・気持ちなどでいっぱいになること」などの意味があります。
「満ちる」の類語・類義表現としては、「充足する・占める・塞ぐ」「行き渡る・浸透する・普及する」などがあります。
「満ちる」という言葉について詳しく調べたい時は、この記事を参考にしてみて下さい。