「不毛」の意味とは?読み方・対義語・類語・英語【使い方や例文】
「不毛」という言葉の意味や使い方を紹介します。
さらに「不毛」の英語や対義語、類語や例文などを紹介して行きます。
目次
- 「不毛」の意味とは?
- 「不毛」の読み方
- 「不毛」の英語
- 「不毛」の対義語
- 「不毛」の言葉の使い方
- 「不毛」を使った言葉と意味を解釈
- 「不毛」を使った例文や短文・意味を解釈
- 「不毛」の類語や類義の表現
「不毛」の意味とは?
みなさんは「不毛」という言葉を知っているでしょうか。
ビジネスシーンで「不毛」という言葉が登場した時に、「どのような意味だろう」と感じたことがあるかもしれません。
一方で活字慣れしている人は、「不毛」という言葉を使いこなしているかもしれません。
「不毛」には、「土地がやせていて作物が何もできない事」という意味があります。
例えば、「この土地は『不毛』で、作物が何も作れない」などという言い回しをする事があります。
「不毛」の読み方
「不毛」は「ふもう」と読みます。
「ふけ」「ふげ」などと読み間違えないように気を付けましょう。
「不毛」には土地がやせていて作物を作れないという意味がありますが、比喩的な意味で「努力しても成果が得られない事」という意味があります。
ビジネスシーン「不毛」という言葉を使う時は、こちらの比喩的な意味で使っています。
例えば話し合いが無駄に終わってしまい、何の成果も得られない時、「『不毛』な話し合いに終わってしまった」などと言います。
「不毛」の英語
「不毛」という言葉を英語にすると、どのような表現になるでしょうか。
「不毛」は英語で“barren”(バレン)になります。
“barren”には「不毛」という意味があります。
そのため「不毛の地」というフレーズを英語にすると、“barren land”(バレンランド)になります。
また「不毛の議論」というフレーズは英語にすると、“barren discussion”(バレンディスカッション)になります。
「ランド」も「ディスカッション」も良く使うカタカナ語のため、知っている人は多いと思います。
このように「不毛」は英語で、“barren”になりますので、英語を使う機会のために覚えておきましょう。
「不毛」の対義語
「不毛」の対義語を紹介して行きます。
「不毛」と反対の意味を持つ言葉を知る事で、この言葉の意味を立体的に知る事ができるでしょう。
- 「肥沃」
- 「豊穣」
「肥沃」
「肥沃」は「ひよく」と読み、「土地の生産力が高い、肥えた土地の様子」という意味があります。
どのような作物でも育ちやすい土地に対して「肥沃な土地」というフレーズを使います。
「豊穣」
「豊穣」は「ほうじょう」と読み、「地味が肥えていて、穀物が良く実る事」という意味があります。
野菜を育てたり米を育てるのに向いている、生産力が高い土地の事を「豊穣な農地」などと言います。
「不毛」の言葉の使い方
「不毛」という言葉はどのような場面で使えばいいでしょうか。
「不毛」には、土地がやせていて農作物が育たない様子という意味があります。
引越し先などで野菜が育てられない時に、「不毛」という言葉を使ってみましょう。
また比喩的な意味で「不毛」を使う時、努力しても何も成果が得られないという意味になります。
長時間話し合いをしたのに、意見が分かれて何も結論が出ない時、「『不毛』な話し合いが続いて疲れてしまった」などと言います。
「不毛」はどちらかと言えば比喩的な意味で使われる事が多く、話し合いの場面で使う事が多いため、結論が出ない会議などを終えた後で「不毛」という言葉を使ってみましょう。
「不毛」を使った言葉と意味を解釈
次に「不毛」を使った言葉と、その意味を解釈して行きます。
「不毛」という言葉を使った定型句のような言葉のため、知っておくと使い勝手がいいでしょう。
- 「不毛なやりとり」
- 「不毛な会議」
- 「不毛な大地」
「不毛なやりとり」
「不毛なやりとり」はあらゆる場面で登場する言葉です。
例えば恋人同士が激しく言い争った後、何も生産的な意見が出ない時に「不毛なやりとり」という表現をします。
「不毛な会議」
一生懸命話し合ったのに、結論が出ない会議を「不毛な会議」と言います。
生産性がないのに、長い時間を費やした事に徒労感を覚えるでしょう。
このような会議が続く時、「また『不毛な会議』が始まるよ」などと嫌味を言われるかもしれません。
「不毛な大地」
「不毛な大地」は、土地がやせていて、作物が育たない広い土地の事を言います。
「大地」には「広い面積を持つ土地」という意味があるため、そのような広い土地の生産性が低い事は、かなりショックな事です。
逆に言えば土地を肥やす事ができれば、一気に生産性が増す、夢のある土地と言えるでしょう。
「不毛」を使った例文や短文・意味を解釈
「不毛」という言葉を使った例文を紹介します。
様々な場面における「不毛」を使った文章を見て、この言葉の使い方のコツを覚えましょう。
- 例文1
- 例文2
例文1
「彼女と『不毛なやりとり』をし、1時間話し合っても、デートする場所すら決まらなかった」
恋愛の場面でも「不毛なやり取り」をする事があります。
お互いが行きたい場所を主張して、相手に譲らないとデートする場所すら決まりません。
今回は彼女の行きたいところ、次回は彼の行きたいところに行くなど、譲り合いの精神を持つ事が大切です。
例文2
「8時間も話し合ったのに何も決まらない、信じられない『不毛』な時間だった」
この例文のように、何も成果が出ない話し合いは「不毛」だと感じます。
話し合いだけなく、間違った方法で作業をしてしまい、何も成果を得られない時も「不毛」だと感じます。
その話し合いや作業に捧げた時間を思い「不毛な時間」だったと感じるでしょう。
「不毛」の類語や類義の表現
「不毛」の類語や類義表現を紹介します。
「不毛」とよく似た言葉を知る事で、この言葉の意味をより深く理解できるかもしれません。
- 「未開」
- 「荒蕪」
「未開」
「未開」という言葉は、テレビのドキュメンタリー番組や旅番組などで使われる言葉です。
「未開」には、「土地がまだ切り開かれていない事」という意味があります。
例えば、だれも人が入っていないジャングルなどは「未開の地」と言われます。
「荒蕪」
「荒蕪」は「こうぶ」と読む、読み方が難しい言葉です。
「荒蕪」には、「土地が荒れ果てている事」という意味があります。
例えば荒れ果てた時を開墾する時、「『荒蕪』の地を開墾する」などと言います。
「不毛」という言葉の意味や使い方を見てきました。
みなさんも、「無駄だったな」と感じる時間を過ごす事があると思います。
このような時に、気持ちの整理を付けるため「不毛だった」などとつぶやいてみましょう。
そして次回から「不毛な時間」を過ごさないよう気を付けましょう。