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「実体」の意味とは?「多忙」と「繁忙」の違い・読み方・対義語・類語・英語

「実体」とは、「そのものの本当の姿・実体や正体」です。

「実体」「意味・読み方・英語と解釈・対義語・使い方・実体を使った言葉・例文と解釈・類語や類義表現」などについて、詳しく説明していきます。

実体

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目次

  • 「実体」の意味とは?
  • 「実体」の読み方
  • 「実体」の英語(解釈)
  • 「実体」の対義語
  • 「実体」の言葉の使い方
  • 「実体」を使った言葉と意味を解釈
  • 「実体」を使った例文や短文・意味を解釈
  • 「実体」と「実態」の違い
  • 「実体」の類語や類義の表現


「実体」の意味とは?

「実体」の意味とは?

「実体」の言葉には、以下のような意味があります。

  • 「実体」の意味1:本当の姿
  • 「実体」の意味2:哲学における実体の概念

「実体」の意味1:本当の姿

「実体」の意味は、「そのものの本当の姿・仮そめ(偽物)ではない実体や正体」になります。

「実体」というのは、物事や現象の奥にある「真の姿・本体」のことを意味する言葉であり、「実体のある企業(組織)であれば信用できます」「その人の実体を知ることが大切です」などの文章で、「実体」の意味を示すことができます。

「実体」の意味2:哲学における実体の概念

哲学の分野で「実体」という言葉を用いる時には、「常に生成変化・生滅していく事物や現象の根底にあるとされる持続的・自己同一的な本物の確かな存在」といった意味合いで解釈されます。

古代ギリシアのアリストテレスは、「実体」を現実世界のモノの背後にある「具体的個物」とし、デカルトではそれ自身によって存在できる「物自体(物そのもの)」としました。



「実体」の読み方

「実体」の読み方

「実体」の読み方は、「じったい」になります。

「実体」「じってい」と読むこともありますが、この場合は「まじめで正直・実直であること」を意味する別の言葉になります。

「実体」の英語(解釈)

「実体」の英語(解釈)

「実体」の英語とその意味の解釈は、以下のようになります。

“concrete”(「具体的な・想像ではなく確かな」から、「実体・実体がある」を意味します。)

“This suspicious company didn't have concrete achievement. ”(この怪しい会社には、実体のある業績がありませんでした。)

“substantial”(「実在する・実体がある」から、「実体・実体がある」を意味します。)

“His idea is full of substantial measures. ”(彼のアイデアは実体のある方法論で満ちていました。)

反対に、「実体がないこと」を示す英単語として、“immaterial”(非物質的な)・“insubstantial”(実体のない)・“intangible”(触れられない)・“phantom”(幻影的な)・“superficial”(表面的な)・“airy-fairy”(空想的な・非現実的な)などがあります。



「実体」の対義語

「実体」の対義語

「実体」の対義語には、以下の言葉があります。

  • 「属性」
  • 「名目・形式」

「属性」

「属性」の言葉の意味は、「そのものの本体ではなくて、複数のもの(人物)に共通して備わっているとされる性質・特徴」になります。

「実体」とは「それそのものの本当の姿・実体」ですから、「そのものの本体ではない色・形・機能・帰属・役職などの特徴」を意味する「属性」は、「実体」の対義語になっています。

「名目・形式」

「名目」とは「そのものではない名前・名称・呼称」「形式」とは「そのものではない様式・ルール・やり方」を意味しています。

「実体」「それそのものの本当の姿・実体」を意味しているので、それと反対の意味を持つ対義語として「名目(名前で本体ではない)・形式(様式で本体ではない)」を指摘できるのです。

「実体」の言葉の使い方

「実体」の言葉の使い方

「実体」の言葉の使い方は、「形式的・想像的ではない実質的な物事・問題について言及する時」「仮りそめではないそのものの本当の姿・正体を指示する場合」に使うという使い方になります。

例えば、「実体のあるビジネスを推し進めていきます」「彼女の履歴には実体がなく彼女の本性は不明のままです」などの文章で、「実体」の言葉を正しく使用できます。

「実体」を使った言葉と意味を解釈

「実体」を使った言葉と意味を解釈

「実体」を使った言葉とその意味を解釈していきます。

  • 「実体経済」
  • 「実体感」

「実体経済」

「実体経済」の意味は、お金がお金を生む仮想的なマネー経済(金融経済)ではない、経済の実質的・本体的な仕組みのことです。

「実体経済」とは、モノやサービスを実際に生産・提供・消費する実質的な姿のある経済システムを意味していて、「消費財や投資財の生産・分配に関わる部分」を指しています。

「実体感」

「実体感」の意味は、「確かにその物・人物がそこに存在しているという感覚」のことです。

「想像や妄想・仮りそめの姿」などではなく、その物や人物が確実にそこに実在しているという感覚・直感のことを「実体感」と呼んでいるのです。

「実体」を使った例文や短文・意味を解釈

「実体」を使った例文や短文・意味を解釈

「実体」を使った例文や短文を紹介して、その意味を解釈していきます。

  • 「実体」の例文1
  • 「実体」の例文2

「実体」の例文1

「暴利をむさぼるビジネスの実体は、実際には投資をしていないのに投資しているように見せかける架空投資の詐欺でした」

この「実体」を使った例文は、「暴利をむさぼるビジネスの表からは見えない本当の姿・実質的な仕組み(正体)が、架空投資の詐欺であったこと」を意味しています。

「実体」の例文2

「恋人・配偶者を選ぶ時には、表層的なビジュアルや収入面の魅力だけではなくて、その人の実体を見極めなければ後悔します」

この「実体」を使った例文は、「恋人・配偶者を選ぶ時は、表面の見た目や収入面の魅力だけではなくて、その人の本当の姿(人間性の本質)を見極めないと後悔する」ということを意味しています。

「実体」と「実態」の違い

「実体」と「実態」の違い

「実体」「実態」の違いは、「実体」「事物(人間)そのものの本当の姿・正体」を意味していて、「実態」「物事の実際の状態・本当のありさま」を意味しているという違いがあります。

「実体」の言葉は「主に目に見える物体・人物」に対して用いることが多く、「実態」「主に目には見えない全体の状態・状況」に対して用いることが多いという違いがあります。

「実体」の類語や類義の表現

「実体」の類語や類義の表現

「実体」の類語や類義の表現には、どのようなものがあるのでしょうか?「実体」の類語・類義表現について、分かりやすく解説していきます。

  • 「本体・正体」
  • 「本質・実質」

「本体・正体」

「実体」の類語・類義表現として、「本体(ほんたい)・正体(しょうたい)」があります。

「本体」という言葉は、「重要性の低い部分・末節ではなくて中心的(中枢的)な部分」「本当の姿」を意味しています。

「正体」の言葉の意味は、「本当の姿・見せかけだけではない実質的な姿」になります。

物事の本当の姿を示す「実体」の類語として、「本体・正体」が上げられます。

「本質・実質」

「実体」の類語・類義表現として、「本質(ほんしつ)・実質(じっしつ)」があります。

「本質」の言葉の意味は、「物事・現象の中でもっとも大事な根本の性質・要素」になります。

「実質」というのは、「物事の表面的ではない本当の性質」を意味しています。

そのものの本当の姿・形質を意味する「実体」の類義表現として、「本質・実質」を指摘できます。

icon まとめ

「実体」という言葉について徹底的に解説しましたが、実体には「そのものの本当の姿・実体や正体」などの意味があります。

「実体」の類語・類義表現としては、「本体・正体」「本質・実質」などがあります。

「実体」という言葉について詳しく調べたい時は、この記事を参考にしてみて下さい。