「功罪」の意味とは?読み方・類語・英語【使い方や例文】
「功罪」という言葉の意味や使い方を紹介します。
さらに「功罪」の英語や類語、対義語、そして「功罪」を使った例文を紹介していきます。
目次
- 「功罪」の意味とは?
- 「功罪」の読み方
- 「功罪」の英語
- 「功罪」を使ったことわざ
- 「功罪」の言葉の使い方
- 「功罪」を使った言葉と意味を解釈
- 「功罪」を使った例文や短文・意味を解釈
- 「功罪」の類語や類義の表現
「功罪」の意味とは?
みなさんは、「功罪」という言葉を聞いた事があるでしょうか。
何かをする時には、「功罪」について考える必要があると、両親や先輩から聞かされた経験がある人もいるでしょう。
一方で、今回初めて、「功罪」という言葉を知ったと言う人もいるでしょう。
「功罪」には、「手柄と過ち」という意味があります。
誰かが手柄を立てた時、その裏で同時に過ちを起こしている事があるという意味です。
「功罪」の読み方
「功罪」は「こうざい」と読みます。
難しい漢字は使われていませんので、これを機会に「功罪」は「こうざい」と読む事を覚えておきましょう。
「功罪」には「手柄と過ち」という意味があるため、それぞれの意味を知っておきましょう。
「手柄」には、「褒められるべき立派な働き」という意味があります。
「過ち」には、「気付かずにしてしまった悪事」という意味があります。
これらの事を同時にしてしまった時に、「功罪」という言葉を使いましょう。
「功罪」の英語
「功罪」という言葉を、英語にするとどのような表現になるでしょうか。
「功罪は」英語にすると“merits and demerits”(メリットアンドデメリット)になります。
“merits and demerits”には「長所と短所」「功罪」という意味があります。
“merit”はカタカナ語の「メリット」の事で、みなさんも日常的に使っている言葉でしょう。
また“demerit”はカタカナ語の「デメリット」の事ですから、こちらもみなさんが日常使いしている言葉ではないでしょうか。
このように、「功罪」は“merits and demerits”と言う英語にする事ができますので、英語を使う機会のために覚えておきましょう。
「功罪」を使ったことわざ
「功罪」という言葉を使ったことわざに「功罪相半ばする」という言葉があります。
「功罪相半ばする」には、「良い面もあるけれど、悪い面も同じくらいある」という意味になります。
例えば、島と本土を結ぶ橋ができた時、島の人は車で本土に行けて便利になりますし、本土の人も島に遊びに行きやすくなります。
しかし、島の人が島の中で消費活動をしなくなり、島の経済が停滞するかもしれません。
このような良い面も悪い面もある何かに対して、「功罪相半ばする」ということわざを使います。
「功罪」の言葉の使い方
「功罪」という言葉をどのような場面で使えばいいでしょうか。
「功罪」には「手柄と過ち」という意味がありますので、何かをした時に、同時に「功罪」がある時に使ってみましょう。
例えばビジネスシーンでは、新しい社長が就任し、会社を改革する事があります。
会社の利益を上げるという「手柄」がある一方で、たくさんの社員をリストラする」という「過ち」がある場合、「社長の手腕には『功罪』ある」と言えます。
このように何かをした時に、手柄と過ちがあると感じた時に、「功罪」という言葉を使ってみましょう。
「功罪」を使った言葉と意味を解釈
次に「功罪」を使った言葉を紹介し、その意味を解釈して行きます。
「功罪」を使った定型句のような言葉が登場します。
- 「功罪は大きい」
- 「功罪相償う」
「功罪は大きい」
「功罪は大きい」には、「手柄も過ちも大きい」という意味があります。
大きな手柄を立てたものの、大きな過ちも犯しているという意味になり、どう解釈していいか複雑問題などに使われます。
「功罪相償う」
「功罪相償う」は定型句のような言葉です。
この言葉には、「一つの行為の中に、手柄と過ちがあるため、差し引きしてゼロになる」という意味です。
例えばA君が会社に1千万円の利益をもたらしたものの、同時に1千万円分の損失をもたらしていたとしたら、差し引きゼロになります。
このような状況を「功罪相償う」と言います。
「功罪」を使った例文や短文・意味を解釈
「功罪」という言葉を使った例文を紹介します。
様々な場面における「功罪」を使った文章を見て、この言葉の使い方のコツを覚えましょう。
- 例文1
- 例文2
例文1
「ヒーローは街の人を救うが、同時に街を壊すため、『功罪』相償っている」
この例文のように、ヒーローは怪獣などを倒し、街の人を救ってくれるという手柄を立てます。
その一方で戦いの最中にビルや道路を破壊することがあるため、過ちを犯していると言えます。
そのため、手柄と過ちが同等のため差し引きゼロだという意見もあります。
最近はこのようなテーマを取り扱ったヒーロー映画が増えているため、ヒーローの「功罪」について興味がある人はそのような映画を見てみてはいかがでしょうか。
例文2
「ダイナマイトは『功罪』が大きい」
この例文に登場する「ダイナマイト」のような革新的な発明には、手柄と過ちが付きまといます。
ダイナマイトは大型の工事を用意にするため、インフラが整い便利な世の中を実現しました。
一方で、ダイナマイトは戦争の道具として使われ、たくさんの死者を出しています。
まさに「功罪」が大きい存在と言えるでしょう。
現在勢いを増しているインターネットテクノロジーなどにも、様々な「功罪」があるのかもしれません。
「功罪」の類語や類義の表現
最後に「功罪」の類語や類義の表現を紹介します。
「功罪」と似た意味の言葉を知る事で、この言葉の意味をより深く理解できるようになるかもしれません。
「功罪」の類語に、「功過」があります。
「功過」には「功績と過失」という意味があります。
「功罪」によく似た言葉で、「手柄と過ち」に対して「功績と過失」をもたらす存在に対して使われます。
「功績」は「褒められるべき立派な働きや実積」という意味があり、「過失」には、「過ち」という意味があります。
ほとんど同じ意味がある言葉ですので、言い換える事も可能です。
ビジネスシーンで人事評価をする時に、「功過を明らかにして、賞罰する」などと使われます。
「功罪」という言葉の意味や使い方を見てきました。
「功罪」には「手柄と過ち」という意味があります。
ほとんどの人が何かをする時に、「功罪」をもたらしているのかもしれません。
手柄だけを見て喜ばず、過ちだけ見て悲しまないようなバランス感覚が大切になるかもしれません。