「繁栄」の意味とは?読み方・対義語・類語・英語【使い方や例文】
「繁栄」という言葉の意味や使い方を紹介します。
さらに「繁栄」の英語や、「繁栄」を使った例文を紹介して行きます。
目次
- 「繁栄」の意味とは?
- 「繁栄」の意味
- 「繁栄」の英語
- 「繁栄」の対義語
- 「繁栄」の言葉の使い方
- 「繁栄」の類語や類義表現
- 「繁栄」を使った例文
「繁栄」の意味とは?
「繁栄」という言葉を知っているでしょうか。
「繁栄」は「はんえい」と読みます。
ビジネスシーンやプライベートの場面の挨拶に、「繁栄」という言葉が登場するかもしれません。
また、歴史小説を読んだり、歴史的な題材を扱ったドラマを見ている時などに、「繁栄」という言葉が登場したのを見たかもしれません。
一方で、「繁栄」という言葉の意味をまるで知らない人もいるかもしれません。
そこで「繁栄」という言葉の意味や使い方を紹介します。
この言葉の意味を知る事で、次に「繁栄」という言葉を聞いた時に、すぐに言葉の意味を理解できるようになるでしょう。
「繁栄」の意味
「繁栄」という言葉にはどのような意味があるでしょうか。
「繁栄」には、「勢いが栄えて発展する事」という意味があります。
「栄える」には、「国や人が富や地位を得て勢いが盛んになる事」という意味があります。
例えば平安時代に日本の都を席巻した藤原氏などは、「栄える」を具現化した一族と言えるでしょう。
また「発展する」には、「伸び広がり盛んになる事」という意味があります。
例えば「街が発展する」という場合は、街のインフラが向上し、人口が増えて勢いが増している様子を意味します。
「繁栄」には「栄える」「発展する」の両方を満たしている状態ですから、「国や人が富や地位を得て勢いが盛んになり、伸び広がって行く事」という意味があります。
「繁栄」の英語
「繁栄」という言葉を英語にすると、どのような表現になるでしょうか。
「繁栄」は英語で、“prosperity”(プロスペリティ)になります。
“prosperity”には「繁栄」という意味があります。
また「繁栄する」という意味を持つ英語は“prosper”(プロスパー)と言います。
さらに“thrive”(トライブ)にも「繁栄する」という意味があります。
このように「繁栄」や「繁栄する」は、様々な英語にする事ができますので、英語を使う機会のために覚えておきましょう。
「繁栄」の対義語
「繁栄」の対義語を紹介します。
「繁栄」の反対の意味を持つ言葉を知る事で、この言葉の意味を立体的に理解できるようになるかもしれません。
- 「没落」【ぼつらく】
- 「衰微」【すいび】
- 「盛者必衰」【じょうしゃひっすい】
「没落」【ぼつらく】
「没落」には、「衰えて滅びる事」という意味があります。
例えば平清盛を代表とする、一時代を築いた貴族である平氏は、源平の合戦に敗れて一気に衰えて滅びて行きます。
この平氏の様子は「没落」という言葉で表現され、「平氏は源氏との戦いに敗れて『没落』した」という文章になります。
他にも会社を経営していた一族が、食べるのにも困るような困窮状態になる時、「没落した」と言われます。
「衰微」【すいび】
「衰微」には、「衰えて勢いが弱くなる事」という意味があります。
例えば国の勢いが衰えて弱くなった時に「国が『衰微』している」などと言われます。
「盛者必衰」【じょうしゃひっすい】
「盛者必衰」は『平家物語』に登場する言葉です。
「盛者必衰」には、「勢いがあるものも必ず衰える事」という意味があります。
先ほど「没落」で紹介した平氏だけでなく、歴史の舞台には勢いがある一族が登場しますが、必ず最後には衰えています。
この輪廻のように続く現象を「盛者必衰」と呼びます。
「繁栄」の言葉の使い方
「繁栄」という言葉をどのような場面で使えばいいでしょうか。
「繁栄」には、「伸び広がり盛んになる事」という意味があります。
人や国に勢いが出て盛んになっている様子を見た時に、「繁栄」という言葉を使いましょう。
また「繁栄」という言葉を使う時は、個人に対して使う事は少なく、「一族」や「国家」「企業」などのある程度大きなグループに対して使われます。
企業が成長して行く様子を見た時、ある国が経済的に発展している姿を見た時などに、「繁栄」という言葉を使いましょう。
また、企業の10周年記念のパーティに招かれた時や、披露宴で挨拶をする時などに、「繁栄を祈ります」という言い方をして挨拶する事があります。
披露宴には新郎新婦だけでなく、家族や親戚が集まるため、「ご家族の繁栄を祈ります」などという使い回しがピッタリです。
「繁栄」の類語や類義表現
「繁栄」の類語や類義表現を紹介します。
「繁栄」と似た意味の言葉を知る事で、この言葉の意味をより深く理解できるようになるかもしれません。
- 「富む」【とむ】
- 「末広がり」【すえひろがり】
「富む」【とむ】
「富む」には、「財産が多くなる」「お金持ちになる」という意味があります。
例えば誰かの給料が上がり、貯金が多くなった時に、「○○さんは『富んだ』」などと言います。
「末広がり」【すえひろがり】
「末広がり」には、「後になるにつれて次第に栄えて行く事」という意味があります。
事業を始めたばかりの頃は、利益がほとんど出なかった会社が、年を重ねるにつれて利益をたくさん出せるようになる様子を「末広がり」と言います。
個人でも中年以降に富む人がいて、このような人を「末広がりな人」と言います。
「繁栄」を使った例文
「繁栄」という言葉を使った例文を紹介します。
様々な場面における「繁栄」を使った文章を見る事で、この言葉の使い方のコツを覚えましょう。
- 例文1
- 例文2
例文1
「あなたのご一家の『繁栄』を祈ります」
この例文は、披露宴の挨拶などに使われる、典型的な一文です。
誰かが結婚して家族を築く事は、後に一族が栄えて行くきっかけになるかもしれません。
そのため、「繁栄」という言葉を使ってお祝いする事があります。
例文2
「ある一族が『繁栄』した後、必ず没落している歴史がある」
この例文は「盛者必衰」という言葉を、「繁栄」という言葉を使って表現したものです。
例えば江戸時代を作った徳川家は300年にも及ぶ隆盛を誇っていましたが、明治時代を迎えるとともに、一般の人と変わらない立場になっています。
日本だけでなく世界中で「繁栄」した一族は、ほぼ必ず没落する歴史を繰り返しています。
現在セレブと呼ばれるような一族も、100年後にはどのようになっているのかは分かりません。
「繁栄」という言葉の意味や使い方を見てきました。
「繁栄」という言葉を知ると、ビジネスシーンや披露宴での挨拶に使えるようになり、歴史小説などを読むのが楽しくなるかもしれません。