「断る」の意味とは?・読み方・対義語・類語・英語【使い方や例文】
「断る」とは、「相手の要求・誘いなどに応じられないことを告げる」や「あらかじめ要件を知らせて了解(許し)を得る」などを示す言葉です。
「断る」の「意味・読み方・英語と解釈・対義語・使い方・断るを使った言葉・例文と解釈・類語や類義表現」などについて、詳しく説明していきます。
目次
- 「断る」の意味とは?
- 「断る」の読み方
- 「断る」の英語(解釈)
- 「断る」の対義語
- 「断る」の言葉の使い方
- 「断る」を使った言葉と意味を解釈
- 「断る」を使った例文や短文・意味を解釈
- 「断る」と「拒む」の違い
- 「断る」の類語や類義表現
「断る」の意味とは?
「断る」の意味は、「相手の要求・誘い・申し出などに応じられないことを告げる」や「あらかじめ要件を知らせておいて了解(許し)を得る」などになります。
「断る」という言葉には、それ以外にも「念のために言うこと」や「契約・雇用などの関係を打ち切ること」などの意味合いもあります。
「断る」は一般的には、「相手からの仕事の誘いを断る」のように「相手からの誘い・提案などを突っぱねて拒否すること。
辞退すること」の意味で使われることが多くなっています。
あるいは、「先生に体育館の使用について断っておかなければいけない」のように、「事前に知らせて許しをもらう」という意味で使われることもあります。
「断る」の読み方
「断る」の読み方は、「ことわる」になります。
「断る」の英語(解釈)
「断る」の英語とその意味の解釈は、以下になります。
“refuse、reject”(「拒否する・拒絶する」から、「断る」を意味する一般的な英語になります。)
“He refused(rejected) a job offer politely. ”(彼は仕事の申し出を丁寧に断りました。)
“decline”、“turn down”(「辞退する・断る・衰退する」から、「断る」を意味します。
“I declined(turned down) a friend's wedding invitation. ”(私は友人の結婚式の招待をお断りしました。)
“pass up”(「断る・辞退する・捨てる」を意味する英熟語です。)
“I passed up to enter this school. ”(私はその学校への入学を断りました。)
「断る」の対義語
「断る」の対義語として、「引き受ける」「受け入れる」「OKする」「応じる」「承諾する」「了承する」などが上げられます。
「断る」というのは「相手の申し出・誘いに応じずに拒むこと」を意味しているので、それと反対の意味を持つ対義語として「引き受ける・受け入れる・OKする・応じる」を指摘できます。
「承諾」とは「聞き入れる・引き受けること」、「了承」とは「相手の申し出を受け入れること」を意味します。
そのことから、「断る」の対義語として「承諾する・了承する」も上げられるでしょう。
「断る」の言葉の使い方
「断る」の言葉の使い方は、「相手の誘い・申し出などに応じられないことを告げる場合」や「あらかじめ要件を知らせて了解(許し)を得るような時」に使うという使い方になります。
「興味のない異性からのデートのお誘いを断るというのもストレスになります」や「上司に断ってからでないと、私の一存では決められません」などの文章において「断る」を使用することができます。
「断る」を使った言葉と意味を解釈
「断る」を使った言葉とその意味を解釈していきます。
- 「断る勇気」
- 「断るに断れない」
- 「だが断る」ジョジョの名言
「断る勇気」
「断る勇気」の言葉の意味は、「自分にとって不利益な勧誘・要求」や「自分が本心では乗り気ではない相手からの申し出」をきっぱりとお断りする勇気のことです。
「断る勇気」があるかないかで、人生や人間関係の主観的な幸福度が大きく変わってくると言われています。
自分にとって本当に必要な相手・誘い・申し出を見極めて、自分がどうしても乗り気になれずメリットもない誘いには、「断る勇気」を発揮できるようになりましょう。
「断るに断れない」
「断るに断れない」とは、本心ではその申し出を断りたいのに、何らかのやむにやまれぬ事情・義理で断れないというアンビバレンツ(葛藤)の状態を意味しています。
例えば、「昔からの親友に必死にお願いされたので、断るに断れなかったのです」といった文章で使用することができます。
「だが断る」ジョジョの名言
荒木飛呂彦氏の漫画「ジョジョの奇妙な冒険」の第四部「ダイヤモンドは砕けない」に登場する岸辺露伴の名言に、「だが断る」があります。
露伴が瀕死の状態にある時、大嫌いな東方仗助が通りかかり、悪くない交換条件で仗助が露伴を助けようとするが、露伴が「だが断る」とクールに申し出を拒絶したことが元ネタになっています。
そのことから、「だが断る」とは「甘い誘い・魅力的な提案(受けて当然の提案)を敢えて自分のプライド・信念のためにクールに断ること」を意味しているのです。
「断る」を使った例文や短文・意味を解釈
「断る」を使った例文や短文を紹介して、その意味を解釈していきます。
- 「断る」の例文1
- 「断る」の例文2
「断る」の例文1
「電話で分譲マンションの営業を受けましたが、買う予定も予算もないので断りました」
この「断る」を使った例文は、「分譲マンションの電話営業を受けたが、買う予定も予算もないのでその勧誘を退けた」ということを意味しています。
「断る」の例文2
「体調不良で気分が悪くなっていたので、上司に断ってから、今日は直行直帰で早めに帰らせてもらいました」
この「断る」を使った例文は、「体調不良で気分が悪くなっていたので、上司に事前にそのことを報告して早退の許可を得てから、早めに帰宅した」ということを意味しています。
「断る」と「拒む」の違い
「断る」と「拒む(こばむ)」は、「相手からの要求・誘い・申し出に応じない」や「勧められたこと・認められたことを辞退する」の意味では共通しています。
しかし、「拒む」の方には「威圧的・強制的な要求」などを強くはねつけるというニュアンスがあります。
また「断る」には「あらかじめ要件を知らせて了解や許しをもらう」の意味があり、「先輩に断ってから練習を始める」などの文章で使えますが、「拒む」にはその意味がないという違いがあります。
「先輩に拒んでから練習を始める」では意味が通じません。
また、「拒む」には「物理的に進路をさえぎる」といった意味合いがあり、「大雨が行く手を拒んだ」の表現ができます。
しかし、「断る」にはその意味がなく、「大雨が行く手を断った」では意味が通じません。
「断る」の類語や類義表現
「断る」の類語や類義表現には、どのようなものがあるのでしょうか?「断る」の類語・類義表現について、分かりやすく解説していきます。
- 「拒絶する・辞退する・突っぱねる」
- 「事前に通知する・根回しする」
「拒絶する・辞退する・突っぱねる」
「断る」の類語・類義表現として、「拒絶する・辞退する・突っぱねる」があります。
「断る」という言葉の意味は、「相手の申し出に応じないことを伝える」になります。
「拒絶する」とは「相手の申し出を拒んで受け付けないこと」、「辞退する」とは「勧められたことや認められた権利を断ること」を意味しています。
「突っぱねる」とは「相手の申し出を強い調子で拒否すること」を意味します。
それらの意味から、「断る」に似た意味を持つ類語として、「拒絶する・辞退する・突っぱねる」が上げられます。
「事前に通知する・根回しする」
「断る」の類語・類義表現として、「事前に通知する・根回しする」があります。
「断る」という言葉には、「事前に要件の内容を伝えて、了解・許しを得る」という意味があります。
「根回しする」の言葉は、「物事や要件がスムーズに進むように、前もって関係者に話をして了解(受諾)してもらうこと」を意味しています。
それらの意味から、「断る」と同じ意味合いの類義表現として、「事前に通知する・根回しする」を指摘できます。
「断る」という言葉について徹底的に解説しましたが、断るには「相手の申し出・要求などに応じられないことを告げる」や「あらかじめ要件を知らせておいて了解(許し)を得る」などの意味があります。
「断る」の類語・類義表現としては、「拒絶する・辞退する・突っぱねる」「事前に通知する・根回しする」などがあります。
「断る」という言葉について詳しく調べたい時は、この記事を参考にしてみて下さい。