「歓喜」の意味とは?対義語、類語や英語、使い方や例文を紹介!
人には喜怒哀楽があり、特に喜びの感情の際には興奮することもあります。
そんな中、強く感情が揺さぶられたときに「歓喜」という言葉で表現されることがあります。
ただの喜びの感情とはどう違うのか、正しく意味を理解しておく必要があります。
目次
- 「歓喜」の意味とは?
- 「歓喜」の読み方と由来
- 「歓喜」の英語(解釈)
- 「歓喜」の対義語
- 「歓喜」の言葉の使い方
- 「歓喜」を使った言葉と意味を解釈
- 「歓喜」を使った例文や短文・意味を解釈
- 「歓喜」と「幸福」の違い
- 「歓喜」の類語や類義表現
「歓喜」の意味とは?
「歓喜」という言葉は強く喜ぶことを意味しています。
ただ喜びを感じるのではなく強く心に響く・涙する・感動するといったことが伴うほどの場合を意味します。
漢字としては「歓」「喜」も共通して「喜ぶ」という意味を持ちます。
同義の言葉が2つ合わさることでより「喜び」を強調した意味合いとなっています。
「歓喜」の読み方と由来
「歓喜」という漢字は「かんき」と呼び、その由来は仏教用語と浄土教用語にあるとされています。
仏教用語における「歓喜」とは、仏法を聞くことでその信仰・信心を得ます。
そのこと自体に喜びを感じるということが由来とされています。
また浄土教用語における「歓喜」について、仏教とは違い極楽浄土にて住まい、生活できることへの決定に対する喜びとされています。
それぞれ由来における意味合いは異なりますが、共通して喜びの感情を表しており、現代では対象を決めずに共通して強い喜びとして扱われています。
「歓喜」の英語(解釈)
「歓喜」という言葉は強い喜びを表しており、感情表現が豊かな英語圏でも多く用いられています。
英語では強い喜びを表す“delight”が一般的とされています。
他にも“overjoy”、“exultancy”、“glee”などニュアンスを変えて様々な表現で表されます。
時に成し遂げたことへの喜びの感情をそのまま英語で表現する際、“I made it”、“I did it”とも表現されます。
場面・喜びの対象など様々な条件によって表現も変わってくるため手使い分けが必要となります。
「歓喜」の対義語
「歓喜」という言葉は強い喜びを表し、類語もたくさんあります。
「歓喜」の特徴が強い喜びとなるため、対義語としては「悲哀」「悲嘆」といった悲しみの言葉となります。
「悲哀」とは悲しく哀れな様子を表した形容詞としての芋を持ちます。
そして「悲嘆」とは悲しみ嘆くことを意味しており、どちらも共通して悲しいという感情を表しています。
また強い悲しみを意味しているため、「哀・嘆」と続く言葉になっています。
「歓喜」の言葉の使い方
「歓喜」という言葉は強い喜びを表していますが、多くは特別なことが起こったときに使われることが多いです。
普段から使うことも可能ですが、周囲はただ嬉しいこととの区別がつかなくなるため誤解を招きかねません。
また言葉自体に喜びを強調した意味を持つため、使う際には何に対して「歓喜」しているかを具体的にする必要があります。
そのため使い方や使う頻度などに注意が必要です。
「歓喜」を使った言葉と意味を解釈
「歓喜」という言葉は個人によって何を対象にするかが大きく変わります。
そして使うにあたり、実際にどのような言葉に使うのかも重要です。
「歓喜」を使った言葉がどのようなものがあるか、例と意味の解釈を紹介します。
- 「歓喜に満ち溢れる」
- 「歓喜天」
- 「歓喜に包まれる」
「歓喜に満ち溢れる」
この意味として何かの事象に対して強い喜びに満ち溢れているという意味を持ちます。
満ち溢れているのはその様子から観察しているため、その人・その空間を客観的に見た時の評価・判断として用いています。
「歓喜天」
「歓喜天」は人に対して使うものではなく、宗教上の守護神の名称とされています。
守護神は頭は象店体は人間の形をした仏法守護神であり、元はインド神話の魔王とされています。
またその効力として、あらゆる困難を除去し、祝福・幸福をもたらすとされております。
「歓喜に包まれる」
この場合、対象となる人ではなくその周囲で「歓喜」が巻き起こっている状況となります。
周囲が歓喜にあふれており、それの中にいる状況のため「包まれている」と表現されます。
「歓喜」を使った例文や短文・意味を解釈
「歓喜」という言葉のように感情を表す言葉は使い方によっては誤解されたりトラブルを引き起こしかねません。
そのためどのような使い方が適切か、その例文と解釈を紹介していきます。
- 「歓喜」の例文1
- 「歓喜」の例文2
「歓喜」の例文1
「彼が所属するクラブが初めて全国大会に出場となり、学校中は歓喜に包まれていたと聞いた」
この場合、彼とされる人物が所属する部活動が全国大会への出場が決定しました。
それは学校にとっても初めてのことであり、学校全体が喜びで満たされていたため「歓喜」という言葉でその様子を表しています。
「歓喜」の例文2
「何年も就職できていなかった私が内定をもらったことを友人に伝えると、自分のことのように歓喜してくれた」
ここでは当事者が何年もかけて就職の内定を取得し、それを友人に報告した時の反応です。
友人は自分のことのように喜んでくれたとしており、その喜びの程度の大きさから「歓喜」と用いています。
「歓喜」と「幸福」の違い
「歓喜」という言葉の意味は様々な言葉で表現されますが、似た意味で「幸福」という言葉もあります。
どちらも同じと捉える人もいますが、明確には異なります。
「幸福」は強い幸せを意味しており、きっかけは様々です。
一部の例としては「歓喜」のように喜びの結果生まれるものとされており、ニュアンスが異なることから誤解・混乱されやすい言葉とされています。
「歓喜」の類語や類義表現
感情を表す言葉は非常に多く存在しており、「歓喜」という言葉も該当します。
そのため意味を正しく理解し、使い分けることが出来るように類語・類義表現の例を紹介していきます。
- 「狂喜」【きょうき】
- 「驚喜」【きょうき】
「狂喜」【きょうき】
「狂喜」も「歓喜」同様に強い喜びを表す意味の言葉ですが、その時の様子が気が狂わんばかりとされています。
そのため客観的に見た時に「歓喜」よりもより分かりやすい喜びの状態となり、類語として扱われています。
「驚喜」【きょうき】
「驚喜」は予期せず嬉しいことが起こる・出会うことで喜びに感じることです。
不意に起こることから「驚」と使われており、ただの喜びよりもインパクトのある強い喜びという見合いも含むことから類語とされています。
「歓喜」という言葉は何かが起こったことに対して強い喜びを表す言葉として用いられています。
「歓喜」という状況は誰しも経験したいものですが、実際にその言葉を使際には使い方や類語・類義表現との区別など注意点もあります。
感情の表現は「歓喜」のように強調されるほど難しくなるため、うまく使うことが求められます。