「遠方」とは?・意味・読み方・対義語・類語・英語【使い方や例文】
「遠方」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
たとえ日常的に使うことがなかったとしても、例えば結婚式の時などには「遠方」から来るゲストに宿泊費や交通費を負担するなどというマナーが必要になります。
そのため、社会人としても「遠方」という概念は知っておきたいものです。
ここではこの「遠方」という表現について紹介します。
目次
- 「遠方」の意味とは?
- 「遠方」の読み方
- 「遠方」の英語(解釈)
- 「遠方」の対義語
- 「遠方」の言葉の使い方
- 「遠方」を使った言葉と意味を解釈
- 「遠方」を使った例文や短文・意味を解釈
- 遠方とはどのくらい?
- 「遠方」の類語や類義表現
「遠方」の意味とは?
まず、「遠方」というのは基準からの距離の隔たりが大きなところを指しています。
遠いところという意味を持ち、「遠方」という概念は人によって異なる場合もあります。
例えば、車で3時間のところを「遠方」と捉える人もいれば、車で5時間であっても「遠方」ではないと捉える人もいるでしょう。
それは日常的にどのくらいの距離を移動しているかによって変化してきます。
「遠方」の読み方
「遠方」は「えんぽう」と読みます。
音読みになりますので、正しい読み方を知っておきましょう。
「とおかた」などではありません。
「遠方」の英語(解釈)
「遠方」という表現を英語にすると、“far away”、“big distance”などといった英語が使えます。
遠い、という意味を持っており、距離がある、という英語も問題ありません。
例えば「遠方」からゲストを招くという表現であれば“invite guests from far away”という表現が可能です。
「遠方」の対義語
「遠方」という言葉には遠いという意味がありますので、対義語には近辺、近所、近隣、などという言葉が用いられます。
いずれも近いという意味を持っており、特に近所は身の回り、といった意味合いもあります。
例えば「遠方」に親戚がいると言った場合、親戚が近隣に住んでいるというと表現が間逆になります。
「遠方」の言葉の使い方
「遠方」という表現は決して日常的に使う表現ではありませんが、先ほども述べた通り、結婚式や葬儀などを執り行う場合、「遠方」から来る人のことを考えなければいけません。
特に日帰りができないような距離に住んでいる人を結婚式に招く場合は交通費や宿泊費等を負担する必要があります。
「遠方」から来るゲストに対して配慮ができていない場合、ホストとしての力量も問われてしまうでしょう。
「遠方」を使った言葉と意味を解釈
ここでは「遠方」という表現を使った言葉の意味を紹介します。
日常的にも使う表現ですので、ぜひ知っておきたいですね。
- 「遠方の親戚」【えんぽうのしんせき】
- 「遠方納車」【えんぽうのうしゃ】
「遠方の親戚」【えんぽうのしんせき】
「遠方の親戚」という表現は多くの人が使うのではないでしょうか。
お盆の時期や年末年始には帰省する、親戚同士で集まる、という人もいるかもしれません。
しかし、そんな時に遠くから来る親戚がいれば、その人は「遠方の親戚」だということになるでしょう。
もちろん、どの程度の距離という定義はありませんが、例えば高速道路を使って3時間以上かかるのであれば、「遠方の親戚」だと言えるでしょう。
「遠方納車」【えんぽうのうしゃ】
最近は中古車を購入する人が増えましたから、「遠方納車」をするという人も多いのではないでしょうか。
他の県や「遠方」の販売店から中古車などを購入する場合、それは「遠方納車」となります。
今までは近隣の中古車販売所などで車を購入し、納車をするパターンが主でしたが、最近では経済的な変化もあり、たとえ遠くの場所であったとしても安い車を購入したいなどという人が増えています。
「遠方」を使った例文や短文・意味を解釈
ここでは遠方という表現を使った例文をいくつか紹介します。
誰でも使える表現ですので、ぜひ覚えておきましょう。
- 例文1
- 例文2
例文1
「遠方から結婚式に参加すると、金銭的な負担が大きい」
結婚式などに招待された場合、それは非常に喜ばしいことでもありますが、その一方で金銭的な負担が気になるという人もいるのではないでしょうか。
結婚式に招待されれば30,000円がご祝儀として必要になりますし、それに加えて交通費や衣装代が必要になります。
もしも「遠方」からの出席であれば、いくら交通費や宿泊費を多少負担してもらったとしても、負担が大きすぎると思う人もいるのではないでしょうか。
例文2
「年末年始は遠方からの親戚も集まるからとても楽しみだよ」
たとえ遠くに住んでいても、お盆や年末年始の時期には実家に帰る、親戚に会う、などという計画を立てる人も多いのではないでしょうか。
どれだけ遠くに住んでいたとしても、たまには家族に会いたいものですよね。
また、親戚に会うのをとても楽しみにしているというご両親なども多いことでしょう。
確かに「遠方」に住んでいれば普段会えません。
しかし、お盆や年末年始など、長期的な休みが取れるときにはぜひ顔出したいものですね。
遠方とはどのくらい?
それならば、「遠方」というのは一体どのくらいなのでしょうか。
例えば結婚式などでゲストを招待する場合、「遠方」から来るゲストには宿泊費や交通費を負担したいものです。
このような場合、「遠方」という概念は人によってバラバラですので、具体的にどのような人が「遠方」に住んでいるのか判断する事は困難です。
しかし、一般的には交通費が往復で5000円以上かかる、交通費と宿泊費が合わせて20,000円以上かかる、新幹線や飛行機に乗らなければいけない、高速道路を利用する、などという場合に「遠方」だと捉えられがちです。
しかし、近場であっても高速道路を利用するという人もいますし、楽だからという理由で飛行機を利用する人もいますから、あくまでも参考として捉えておきましょう。
「遠方」の類語や類義表現
ここでは「遠方」という表現の類義語を紹介します。
様々な言い回しを覚えておきましょう。
- 「遠い」
- 「遠隔」
「遠い」
「遠方」という表現の類義語にはまず遠いという表現が挙げられます。
例えば遠くに住んでいる親戚、遠くから来るゲスト、などと言い換えが可能ですね。
遠いという概念にも一体どれくらいの距離が遠いと言えるのか明確にはされていません。
隣の県が遠いと思う人もいれば、市内の端っこが遠いと思う人もいるでしょう。
「遠隔」
遠隔という表現は遠く離れているという意味を指しています。
よく遠隔操作などという表現で用いられる言葉です。
ちなみに遠隔操作というのは離れたところから電気信号などを利用して機械や装置などを操作することを指しています。
惑星探知機は最も遠い距離から行われた遠隔操作です。
「遠方」という表現は結婚式などでは知っておきたい表現ですから、日常的に使う機会がないと思う人もぜひ知っておきましょう。
「遠方」から来るゲストには出来る限りの心遣いをしたいものです。