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「保守」とは?意味・読み方・対義語・類語・英語【使い方や例文】

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「保守」とは?意味・読み方・対義語・類語・英語【使い方や例文】>


目次

  • 「保守」の意味とは?
  • 「保守」の読み方
  • 「保守」の英語(解釈)
  • 「保守」の対義語
  • 「保守」の言葉の使い方
  • 「保守」を使った言葉と意味を解釈
  • 「保守」を使った例文や短文・意味を解釈
  • 「保守」の類語や類義表現


「保守」の意味とは?

「保守」の意味とは?

「保守」とは、「今までの状態、考え方、習慣などを根本から変えようとはしない態度のこと」を指しています。

また、そのような意味から転じて、「正常の状態を保ち、それが損じないようにすること」というニュアンスで使われることもあります。

「機械の保守」といったような使い方です。



「保守」の読み方

「保守」の読み方

「保守」は、「ほしゅ」という読み方をします。

「保守」の英語(解釈)

「保守」の英語(解釈)

「保守」を英語で表現すると、“conservatives”“maintenance”という言葉で訳すことができます。

但し、“conservatives”の場合は、思想的な「保守」の時に使われ、“maintenance”「保守・保全」という意味で訳されています。



「保守」の対義語

「保守」の対義語

「今までの状態、考え方、習慣などを根本から変えようとはしない態度のこと」という意味を持つ「保守」の対義語として挙げるなら、「革新」という言葉が挙げられるでしょう。

この言葉の意味は、「制度や組織などを変えて新しいものとすること」ということを言っていますが、主に政治的な思想を指す時に使われます。

「あの組織は、かなり革新的な考えを持っている所だ」といったような使い方をします。

「保守」の言葉の使い方

「保守」の言葉の使い方

「保守」という言葉が使われる場面としては、「今までの考え方、習慣などを変えようとはしない態度」という意味で使う場合、思想的なことを触れる時に使われます。

また、「正常の状態を保つこと」というような場合は、機器のメンテナンスなどで用いることになります。

「保守」を使った言葉と意味を解釈

「保守」を使った言葉と意味を解釈

「保守」という言葉は、ビジネスシーンで使われることが多いのですが、日常生活の場面でも使われることが少なくありませんが、ここでは日常的に出てくる「保守」を使った言葉を見ていくことにします。

  • 「保守的」
  • 「保守点検」

「保守的」

「保守的」とは「保守の傾向があるさま」という意味がある表現ですが、「あの人は保守的だ」といった言葉を耳にしたことがあると思います。

ここでの「保守的」という言葉の意味には、元々「伝統を守る」という意味が含まれているのですが、現在では何方かと言うと、あまり良くない意味で使われていることが多いです。

かなりマイナスイメージで否定的なニュアンスが強く出ている感じがあります。

それは、「伝統に固執する」という解釈が起因しており、「保守的」というフレーズには、「地味」「控え目」という印象があります。

そのようなことから、「保守的」というと「昔ながらの慣習を打破できない」というある種の偏見的な捉え方があるのかもしれません。

「保守点検」

「保守」には、「正常な状態を維持できるように手入れすること」という意味もあり、「点検、修理、整備などの作業」で使われることもあります。

企業で稼働しているシステムや装置の保守、老朽化したり破損した部品の交換、データ更新、ソフトウェアのバージョンアップなどの作業も含まれています。

ソフトウェアの保守となると、稼働中のプログラムコードを改修することや、バグや不具合の修正したり、効率の高いプログラムに書き換えて向上させたりする作業を指しています。

「保守」を使った例文や短文・意味を解釈

「保守」を使った例文や短文・意味を解釈

では、「保守」を使った例文を見ていくことにしましょう。

  • 「保守」の例文1
  • 「保守」の例文2

「保守」の例文1

「保守・保全とは、安全に保ち、損害または腐敗、損失、破壊を防ぐ作業のことです」

この時も「保守」とは、機器の性能を維持するための作業のことですが、ビジネスでは、この「保守」という言葉が頻繁で出てきます。

「保守」の例文2

「我が政党は保守的な人の心をつかんで、しだいに勢力を広げていった」

この例文のように「保守」は思想のことで使うこともあり、政治の場面で出てくることがあります。

「保守」の類語や類義表現

「保守」の類語や類義表現

では、ここで「保守」の類語を見ていくことにします。

  • 「護持」
  • 「維持」

「護持」

「護持」という言葉が類語の1つとして挙げられますが、「しっかりと守って保つこと」という意味になります。

「国体を護持する」という言い方を耳することがありますが、「今までの国のあり方を変えずに守る」という意味で使われ、日本の場合は「天皇制」を指すことになります。

日本の歴史では、天皇制という国のあり方が「国体」そのものと言えますが、アメリカの「国体」なら「選挙で大統領を選ぶ制度」となるし、中国の「国体」「共産党トップが政治を行う」と言えるかもしれません。

このような時に「護持」が出てきますが、活用場面はかなり限定されています。

「維持」

「維持」とは、「物事を同じままの状態で持続させること」という意味を持つ言葉で、 「健康な状態をそのまま保ち続ける」という意味で「健康維持」などで用いられています。

icon まとめ

世の中には、「保守」的な人が多いのですが、このような人達は変化を好まないという印象があります。

「保守」的な人は余計なことをしてマイナス的な方向に向かってしまうこと嫌がっているような気がしてなりません。

この手のタイプの人は、自分から新しい提案をすることがあまりないでしょうし、リスクを避けようとするものです。

消極的な姿勢の人が多く、少しでも失敗するリスクがあるのであれば、絶対に行動を起こさないのです。

ビジネスにおいてリスクを避けることは、企業の危機管理を考えると必要不可欠なことではありますが、社会の流れが大きく変革して行こうとしているのであれば、常に「革新」的な姿勢で臨んでいくことが必要なのです。

これから10年後はおろか、1年スパンでも大きな変化が起きているのですから、昔の良い慣習や文化は大事に踏襲しつつも、見直しべき所は素直に変えていくべきなのです。