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「叙情」の意味とは?対義語、類語や英語、使い方や例文を紹介!

「叙情」という言葉は、聞いたことがあるが使いこなせていない、という人の多い言葉のひとつです。

ここでは「叙情」という言葉について、意味などの基礎的な知識から、英語、類語までご紹介していますので、曖昧だ、という方はぜひこの機会に一読ください。

叙情

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「叙情」の意味とは?対義語、類語や英語、使い方や例文を紹介!>


目次

  • 「叙情」の意味とは?
  • 「叙情」の読み方・漢字
  • 「叙情」の英語
  • 「叙情」の言葉の使い方
  • 「叙情」を使った言葉と意味を解釈
  • 「叙情」を使った例文や短文・意味を解釈
  • 「叙情」の類語や類義表現
  • 「叙情」の対義語・反対の表現


「叙情」の意味とは?

「叙情」とは、自分の感情をすなおに表すことをいいます。

物質的なことでなく、心的、精神的、観念的なことが書かれたり発言された場合に、「叙情」を表している、ということができます。

また、見たものを通して感じたことを書くなど、表面的には物質的なことだが、本質的には感情面について書かれたものなども多く、情緒あふれるものになります。



「叙情」の読み方・漢字

「叙情」「じょじょう」と読みます。

「叙」という漢字はほかに、「の-べる」という読みを持っており、順位づけすることなども表しますが、ここでは述べること、という意味で使われています。

「情」という感じはほかに、「セイ」「なさ-け」「こころ」「おもむき」といった読みを持ち、なさけ、まごころ、愛、ありさまなど多くの意味がありますが、ここでは気持ちのことを表しています。

「叙情」の英語

叙情 meaning in english

「叙情」を英語にすると、“lyric”“lyrical”“lyricism”といった単語が挙げられ、これらは詩的な意味を多分に含んでいます。

ほかにも“poet”“poem”など、同様に詩的な意味あいで使われる言葉も「叙情」を意味する英語に当てはまります。

このことから、「叙情」という言葉には感情的で詩的なもの、という意味があるのだとわかります。



「叙情」の言葉の使い方

「叙情」という言葉は、自分の気持ちを表したもの、感情について表したものに使われます。

また、「叙情詩」「叙情歌」のように、「叙情」を表した詩歌については特別に分類までなされており、「写実的」なものと区別されています。

また、「叙情的」という言葉は、感情の伝わるものについて使われることが多々あります。

「叙情」を使った言葉と意味を解釈

では、「叙情」を使用した語句をいくつかご紹介します。

よく使われる語句ですので、フレーズごと覚えておくととても便利です。

  • 「叙情的な文章」
  • 「叙情的な雰囲気」

「叙情的な文章」

自分の思い、気持ちに従ってすなおに書かれた文章を、「叙情的な文章」といいます。

エッセイや私小説にはとくに「叙情的な文章」が多く、著者の感じ方、考え方、感情の移ろいに共感したり、批判したりと感情移入しながら読むことができるのが魅力です。

新聞記事などでは「叙情的な文章」を書いても喜ばれませんが、人となりを知らせるための文章には、「叙情的」なものがおすすめです。

「愛読しているミステリー作家のエッセイは、ふだんの作品と違った叙情的な文章で、意外な人柄が垣間見えた」

「叙情的な雰囲気」

文章や絵画だけでなくたとえば音楽の分野でも、音色に感情を込める、といった方法で「叙情」を表すことができ、そのような場合に「叙情的な雰囲気」を持っている、と聴衆に感じさせることができます。

歌詞に込められた思いが、歌や演奏を通して伝わると、聞き手の心に突き刺さり、忘れられない時間になることもあるでしょう。

「彼女のすこし低い声音には叙情的な雰囲気があり、聴くたびに涙があふれる」

「叙情」を使った例文や短文・意味を解釈

次に、「叙情」を使用した例文を見ておきましょう。

よく使われる語句以外にも「叙情」が使われる場面は多々ありますので、その一部をご紹介します。

  • 「叙情」の例文1
  • 「叙情」の例文2

「叙情」の例文1

「五・七・五のなかにうまく叙情を取り入れた句だ」

一般には花鳥風月を表すのに適し、叙情には向かないとされる俳句ですが、そのなかにも叙情を込めた秀逸な作品は見られます。

まずは型を覚え、それから型を外れるなり、破るなりしていくものですが、物怖じすることなく、感じたままに創作することが、上達への近道でしょう。

「叙情」の例文2

「失恋を歌った叙情歌を聞いていると、今の私に寄り添ってくれていると感じる」

失恋したとき、大切ななにかを失ったときなど、心に欠損のある状態で聞く音楽というのは、とても安らぎを感じるものではないでしょうか。

自分の境遇にも似た感情を歌う歌はとくに、悲しみや苦しみを慰め、昇華する効果を持つことがあります。

「叙情」の類語や類義表現

「叙情」の類語表現を見ていきます。

わかりづらい言葉は類語を知ることで理解できることがあり、また、単純に語彙が増えるという利点もあります。

  • 「情緒」
  • 「センチメンタル」

「情緒」

「情緒」とは、さまざまな感情、とくに、ある特定の感情をもたらすこと、ある種の味わいを感じることを意味する言葉です。

自分の感情を表す、という「叙情」とはすこし異なる点もありますが、ある感情を起こさせる、という点では似ている言葉といえます。

「その作品は情緒にあふれている」

「センチメンタル」

感傷的、と言い換えることもでき、感情的なこと、感じやすくもろいこと、情に弱いようすを表す言葉です。

「叙情」のなかにはこのように、触れるだけで涙の出るような弱さの感情を表すこともありますので、「センチメンタル」「叙情」のうちのひとつ、という意味で、類語表現といえるでしょう。

「卒業式の日に、友人からセンチメンタルな手紙を渡され、もらい泣きした」

「叙情」の対義語・反対の表現

最後に「叙情」の対義語を見ておきましょう。

対義語を知ることで、「叙情」がさらによくわかることもあり、理解が深まります。

  • 「叙事」
  • 「叙景」

「叙事」

「叙事」とは、事実をありのままに述べることをいい、「じょじ」と読みます。

「写実」と言い換えることができることも多く、感情に左右されず、客観的事実を述べることをいいます。

「感情」の対義語は「理性」といわれますが、ここでいう「理性」とはつまり、物事を主観的に考えず、道理や理論に従って考えることをいいます。

「彼の演劇は、叙事的であるがゆえに圧巻だ」

「叙景」

「叙景」とは、自然の風景、景色などを表すことをいい、「じょけい」と読みます。

「今日の雨は私の心を表している」というように、景色に感情を織り交ぜる技術もありますが、「叙景」では、淡々と、あるがままの自然を写実的に描くことを目的としています。

「彼女の絵画はすぐれた叙景に定評がある」

icon まとめ

「叙情」とは、自分の感情を表すこと、という意味の言葉でした。

ふだん、自分の感情をすなおに出せない、と感じている方は、この機会に手紙を書いたり、なにかの形で「叙情」的になってみるのもいいかもしれません。