「個別」とは?意味・読み方・対義語・類語・英語【使い方や例文】
「個別」とは、「一つ一つ・一人一人」や「全体を構成している要素(個人)をそれぞれ別々に扱うこと」です。
「個別」の「意味・読み方・英語と解釈・対義語・使い方・個別を使った言葉・例文と解釈・類語や類義表現・個別と別個の違い」などについて、詳しく説明していきます。
目次
- 「個別」の意味とは?
- 「個別」の読み方
- 「個別」の英語(解釈)
- 「個別」の対義語
- 「個別」の言葉の使い方
- 「個別」を使った言葉と意味を解釈
- 「個別」を使った例文や短文・意味を解釈
- 「個別」の類語や類義表現
- 「個別」と「別個」の違い
「個別」の意味とは?
「個別」の意味は、「一つ一つ(一つずつ)・一人一人(一人ずつ)・個々別々」や「全体を構成している要素(個人)をそれぞれ別々に扱うこと」になります。
「個別」というのは、「一つずつのモノ」や「一人ずつの個人」を意味している言葉であり、一つ一つのモノ(一人一人の人)に向き合うという意味合いもあります。
「個別」という言葉は、「全体(複数のモノ・人)」をまとめて一律に扱うのではなく、一つずつモノ(一人ずつの個人)を別々に扱うということを意味しているのです。
例えば、「いじめ問題の関係者について、担任は個別に話し合いをすることを決めました」や「今の寮は、相部屋ではなく個別の部屋がある方が人気があります」などの文章で、「個別」の意味を示すことができます。
「個別」の読み方
「個別」の読み方は、「こべつ」になります。
「個別」の英語(解釈)
「個別」の英語とその意味の解釈は、以下のようになります。
“individual、individually”(副詞形)(「個人の・個人ごとの」から、「個別」を意味しています。)
“Individual character is important in this mission. ”(今回の任務では、個別の特徴・性格傾向が重要です。)
“separate”(「別々の・別れた」から、「個別」を意味しています。)
“Focus on a separate part of a whole. ”(全体の個別の部分に注目してください。)
“a tutorial class”(“tutorial”には「家庭教師的な・個別指導の」の意味があるため、“a tutorial class”は「個別指導」を意味しています。)
“particular case”(「部分的な事例」から、「個別」を意味しています。)
“discrete”(「分離した・別々の」から、「個別」を意味します。)
“specific”(「特定の」から、「個別」を意味します。)
“We should solve a specific issues. ”(私たちは、個別の問題を解決しなければなりません。)
「個別」の対義語
「個別」の対義語は、「総合」「全体」「合同」「一括(いっかつ)」「包括(ほうかつ)」「一律(いちりつ)」になります。
「個別」という言葉は、「全体を構成している一つ一つのモノ・人」を意味しています。
そのため、それらバラバラのモノ・人を一つにまとめたもの(まとめること)を意味する「総合」「全体」「合同」を、対義語として上げることができるでしょう。
「個別」というのは、「それぞれのモノや人を別々に扱うこと」を意味しているので、「全体をまとめて扱うこと(個別には扱わないこと)」を示唆する「一括」「包括」「一律」を対義語として指摘することもできます。
「個別」の言葉の使い方
「個別」の言葉の使い方は、「一つずつのモノ・ケース(事例)」や「一人ずつの個人」に言及する時に使うという使い方になります。
また「個別」という言葉は「全体をまとめて同じように扱う」のではなく、「一つずつのモノ(一人ずつの人)を別々に扱う場合」にも使うことができます。
例えば、「このテストでは個別に技術力や発想力を審査します」や「個別の詳しい内容につきましてはメールにてお問い合わせください」などの文章において、「個別」という言葉を正しく使用することができます。
「個別」を使った言葉と意味を解釈
「個別」を使った代表的な言葉である「個別指導」や「個別塾」の意味を分かりやすく解釈していきます。
- 「個別指導」
- 「個別塾」
「個別指導」
「個別指導(こべつしどう)」の言葉の意味は、大きな教室で一人の先生(塾の講師・家庭教師)が複数の生徒を一律に教えるのではなく、先生が生徒一人一人をマンツーマンで丁寧に教える指導方式(教室内に複数の生徒がいても他の生徒とスペースが区切られていて、生徒一人一人が自分のレベルに合った内容を勉強する方式)を意味しています。
「個別塾」
「個別塾(こべつじゅく)」の言葉の意味は「個別指導」とほぼ同じであり、「先生が生徒一人一人と向き合って丁寧に教える塾」になります。
「個別塾」では、少人数の教室できめ細やかに生徒個人に合わせた学習指導(生徒一人一人の学力・進捗・目標に合わせたオーダーメイドの個別授業)を受けることができるのです。
「個別」を使った例文や短文・意味を解釈
「個別」を使った例文や短文を紹介して、その意味を解釈していきます。
- 「個別」の例文1
- 「個別」の例文2
「個別」の例文1
「全体で不良品がどれくらいあるのか、個別のケースに当たってみないとはっきりとは分かりません」
この「個別」を使った例文は、「全体で不良品がどれくらいあるのかは、一つ一つのケース(事例)に当たってみないとはっきりと分からないこと」を意味しています。
「個別」の例文2
「当学習塾は確かな効果のある個別指導のメソッドによって、偏差値を高めて志望校の合格実績を上げてきたのです」
この「個別」を使った例文は、「この学習塾は、生徒一人一人に丁寧に向き合って教える効果的な指導方式の実践によって、生徒各人の偏差値を高め志望校の合格実績も上げてきた」ということを意味しています。
「個別」の類語や類義表現
「個別」の類語や類義表現には、どのようなものがあるのでしょうか?「個別」の類語・類義表現について、分かりやすく解説していきます。
- 「一つずつ・別々に扱う」
- 「一人ずつ・マンツーマン(個人対応)」
「一つずつ・別々に扱う」
「個別」の類語・類義表現として、「一つずつ・別々に扱う」があります。
「個別」という言葉の意味は、「一つずつ・ばらばらのモノ」や「全体を同じように扱うのではなく、一つずつのモノをそれぞれ別々に扱う」になります。
その意味から、「個別」と似た意味を持つ類語として、「一つずつ・別々に扱う」が指摘できます。
「一人ずつ・マンツーマン(個人対応)」
「個別」の類語・類義表現として、「一人ずつ・マンツーマン(個人対応)」があります。
「個別」の言葉の意味は、「一人ずつ・個人ごとに」や「マンツーマンの一対一で丁寧に向き合って対応すること」になります。
そのことから、「個別」と同じ意味合いの類義表現として、「一人ずつ・マンツーマン(個人対応)」が上げられます。
「個別」と「別個」の違い
「個別(こべつ)」と「別個(べっこ)」の違いは、「個別」は「一人ずつ・一つずつ・それぞれを別々に扱うこと」を意味しますが、「別個」の方は「他のモノとは切り離された別のモノであること」を強調する意味合いがあります。
「別個」には「一つ一つのものが切り離されているという独立性」の意味合いがありますが、「個別」はあくまでも「全体をひとまとめにしないで一人ずつ・一つずつとして認識する」という意味合いが強い違いがあるのです。
そのため、「この件とあの件は、別個である」の方が「この件とあの件は、個別である」よりも自然な言葉遣いとして解釈できます。
「個別」という言葉について徹底的に解説しましたが、個別には「一つ一つ・一人一人」や「全体を構成している要素(個人)をそれぞれ別々に扱うこと」などの意味があります。
「個別」の類語・類義表現としては、「一つずつ・別々に扱う」「一人ずつ・マンツーマン(個人対応)」などがあります。
「個別」という言葉について詳しく調べたい時は、この記事を参考にしてみて下さい。