「理想」とは?意味・読み方・対義語・類語・英語【使い方や例文】
「理想」という言葉の意味や使い方を紹介します。
さらに「理想」の英語や、「理想」を使った例文を紹介して行きます。
目次
- 「理想」の意味とは?
- 「理想」の意味
- 「理想」の英語
- 「理想」の類語や類義表現
- 「理想」の言葉の使い方
- 「理想」を使った例文
「理想」の意味とは?
「理想」という言葉を知っているでしょうか。
「理想」は「りそう」と読み、一般的に使われる事が多い言葉です。
「理想の○○」などという定型句で使われる事も多いため、それらの言葉を聞いた事があるかもしれません。
またあなたが誰かに「理想の○○」と言われて喜んだ経験があるかもしれません。
一方で、「理想」という言葉は聞いた事があるけれど、詳しい意味は知らないという人も多いでしょう。
そこで「理想」という言葉の意味や使い方を紹介します。
この言葉の意味を知る事で、あなたの頭の中に様々なイメージが湧くかもしれません。
「理想」の意味
「理想」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「理想」には、「考えうる最善の状態」という意味があります。
例えば、「理想の部屋」という場合は、自分が部屋に対して持つイメージの中でも最上級の部屋を指します。
「理想の部屋」は人によって違いますが、例えば都内のタワーマンションの最上階にあるペントハウスが、「理想の部屋」という人もいるでしょう。
さらに「理想」には、「考えうる最善の目的」という意味もあります。
「私の『理想』は、この国を世界一豊かにする事です」などと政治家が演説する事がありますが、この場合の「理想」は「考えうる最善」の目的」という意味になります。
このように「理想」には、「考えうる最高の状態や、目的」という意味があります。
「理想」の英語
「理想」という言葉を英語にするとどのような表現になるでしょうか。
「理想」は英語で、“ideal”(アイデアル)になります。
“ideal”には「理想的」や「理想」の意味があります。
良く使われる定型句に「理想の夫」がありますが、「理想の夫」は“ideal husband”(イデアルハズバンド)になります
このように「理想」という言葉を英語にすると“ideal”になりますので、英語を使う機会のために覚えておきましょう。
「理想」の類語や類義表現
「理想」の類語や類義表現を紹介します。
「理想」と似た意味の言葉を知る事で、「理想」という言葉の意味が、より深く理解できるようになるでしょう。
- 「妄想」【もうそう】
- 「ビジョン」【びじょん】
- 「幻想」【げんそう】
- 「夢想」【むそう】
「妄想」【もうそう】
「妄想」という言葉は「理想」と同じくらい頻繁に使われている言葉です。
「妄想」には、「根拠のない想像」という意味があります。
またほとんどの場合、根拠がないだけでなく内容的にも良くない、病的な傾向を持つ想像が多くなっています。
天然で「妄想」をしてしまう人は、少し心配な面がありますが、自覚した上で「妄想」をするのは、大人の遊びのひとつと言えるでしょう。
「ビジョン」【びじょん】
「ビジョン」には、「理想像」という意味があります。
この意味で、「理想」と「ビジョン」はかなり近い意味を持つ言葉と言えます。
また「ビジョン」には「将来の構想」という意味があり、ビジネスシーンでも使われる事が多くなっています。
すっかりカタカナ語として定着していますので、今後も使う機会が多いかもしれません。
「幻想」【げんそう】
「幻想」には、「根拠のない空想」という意味があります。
さらに「とりとめのない思い」という意味もあります。
「妄想」とほとんど同じような意味がありますが、二つの言葉を並べた場合は、「妄想」の方がより病的だったり、くだらない想像になるかもしれません。
「夢想」【むそう】
「夢想」という言葉も「理想」の兄弟のような言葉です。
「夢想」には、「夢のような空想」という意味があります。
「妄想」や「幻想」とは違い、「夢想」は初めからありえないと自覚しながら、自由な空想を楽しむ意味があります。
「理想」の言葉の使い方
「理想」という言葉をどのような場面で使えばいいでしょうか。
「理想」という言葉には、考えうる最善の状態や目的という意味があります。
そこであなたがイメージできる、最善の状態や目的が思いついた時に、「理想」という言葉を使ってみましょう。
仲のいい人が集まった時に、「理想の○○」をお題にしてトークをすると、様々な人の「理想」が見えてくるでしょう。
例えば「理想のランチ」というお題を出せば、「うな重」、「カツカレー」などの意見や、「誰かのおごり」「食べ放題」などの意見が出るかもしれません。
それぞれの答えが、その時点の「理想のランチ」になります。
このように、その時点で考えうる最高の状態や目的を求めて答えが出た時に、「理想」という言葉を使ってみましょう。
「理想」を使った例文
「理想」という言葉を使った例文を紹介して行きます。
様々な場面における「理想」を使った文章を見て、この言葉の使い方のコツを覚えましょう。
- 例文1
- 例文2
例文1
「A課長は、私が知る限り『理想の上司』だ」
この例文に登場するA課長は、この人が見る限り、現時点では「理想の上司」なのでしょう。
もちろん、そう判断している部下が経験を積めば、「理想の上司像」も更新されていくはずです。
またA課長の事をもっとよく知る事で、「理想の上司」から外れてしまうかもしれません。
このように「理想」はあくまで現時点での、主観的な想像に過ぎず、時間が経てばどんどん更新されていきます。
例文2
「私は付き合いたての彼女に、『理想の彼氏』と思われるように努力したい」
この例文には、付き合いたての二人が登場します。
少なくとも男性は、彼女に対して熱い思いを抱いていて、「理想の彼氏」になりたいと燃えています。
しかし自分とかけ離れた人格になろうとすると無理が出てしまいます。
無理は続かず、ボロが出てしまう恐れがあります。
また彼女にとっての「理想の彼氏像」は、男性が思う「理想の彼氏像」と同じとは限りません。
そのため男性が「理想の彼氏」になれたと思っても、彼女にとってはそうではないかもしれません。
やはり普段通りの自然な自分でいる事がいちばんではないでしょうか。
「理想」という言葉の意味や使い方を見てきました。
「理想」の意味を知った事をきっかけに、自分なりの「理想の○○」を想像したくなったのではないでしょうか。
「理想の旅行先」「理想のペット」など、想像するだけで楽しくなりますので、眠る前などにイメージしてみてはいかがでしょうか。