「理性」とは?意味・読み方・対義語・類語・英語【使い方や例文】
私達が日々の活動には、色々な内容のものがありますが、特に仕事の場面では自分の考えや知識、体験などに基づき行動することが日常的なことではないかと思います。
その中でも、自分の置かれている環境を理解しながら行動を起こすことになるのですが、そこには物事のあり方を考慮しているものです。
その時に出てくる言葉が「理性」というものかもしれません。
「その人は、とても理性が強い人だ」、「理性に基づいて動いている」などと言われたりすることがあるのですが、この「理性」とは、どのような意味があり、どんな場面で使われるのでしょうか?
ここでは、この「理性」について見ていくことにします。
目次
- 「理性」の意味とは?
- 「理性」の読み方
- 「理性」の英語(解釈)
- 「理性」の対義語
- 「理性」の言葉の使い方
- 「理性」を使った例文や短文(解釈)
- 「理性」の類語や類義表現
「理性」の意味とは?
身近かな場面でも、時々使われることがある「理性」という言葉には、「物事の道理を考える能力」や「道理に従って判断したり行動したりする能力」という意味があります。
簡単に言い換えるなら、「感情や欲求に流されることなく物事を判断する能力」となりますので、「感情に走って理性を失いやすい」という人を指して使うこともあります。
人が生活していく上で、あるいはビジネスを円滑に進めていくためにも、この「理性」という感情が大変重要になっていくと思われるのです。
「理性」の読み方
「理性」は「りせい」という読み方をします。
「理性」の英語(解釈)
「理性」を英語で表すなら“reason”や“sense”などの単語が使わますが、“reason”は「理由」、“sense”は「感覚・知覚」といったような意味でも使われている言葉ですね。
“sense”は「センス」というカタカナで使われていますし、「センサー」という名称でIT機器などの分野でも使われている用語でもあります。
「理性」の対義語
「感情や欲求に流されることなく物事を判断する能力」という意味を持つ「理性」の対義語としては、「感性」という言葉が挙げられます。
この「感性」は「感受性」のことを指しており、「物事をどのように感じて、どのように受け止められるかという能力」という意味がある言葉です。
「大好きな彼から誕生日プレゼントをもらってとても嬉しくなった」、「普段は、ロックが好きな僕もバラード曲を聞くと、とても心が落ち着く」というように人の感情を左右するような行動が「感性」と言えるでしょう。
このような人達を指して「非常に感性の豊かな人」という形で使われます。
「理性」の言葉の使い方
「理性」を使う時には、どのような状況になっても、感情に流されることなく、沈着冷静に振る舞うような時に使われることが多い言葉です。
目の前で感情を昂らせるような出来事や場面があったとしても、気持ちが落ち込んだり、高揚することなく、淡々と行動するような場面がイメージできます。
「理性」を使った例文や短文(解釈)
では、ここで「理性」を使った例文を見ていくことにしましょう。
- 「理性」の例文1
- 「理性」の例文2
- 「理性」の例文3
「理性」の例文1
「いつもはクールな彼女も、彼氏から別れ話を切り出されて理性を失った」
普段はツンをしてクールな雰囲気をまとっている彼女も、彼氏から突然、別れ話を出されたことで、いつもの冷静な態度が一変してしまったのでしょう。
このようにどのように「理性」的な人であっても、心が乱されるようなことがあるはずです。
それだけ人間は、感情を持った生き物なのです。
「理性」の例文2
「大きな災害に遭遇にして異常事態が発生した時も、彼は理性を失わず冷静だった」
予期せぬ災害が発生した時、人は冷静な対応ができないことが普通です。
このような時は、身体が動かず固まってしまったり、震えが止まらないことが少なくありません。
しかし、「理性」を失わない「彼」はこのような時でも、冷静に対処することができたのです。
「理性」の例文3
「彼はどのように美しい女性が目の前に立っても、理性を失わずクールに立ち振る舞う」
このような男性が時としているものです。
美しい女性、セクシーな女性が目の前にいると、思わず「理性」を失くして豹変してしまう男性が多い中、このような「彼」は余程「理性」を強く保つことができるのかもしれません。
「理性」の類語や類義表現
「理性」は、他に次のような類義語がありますが、これらの言葉も私達の日常的な場面でよく使われる言葉です。
- 「知性」
- 「倫理性」
「知性」
「知性」という言葉の「理性」に近い意味を持つ言葉ですが、「知性」の意味は「物事を知り考えたり判断したりする能力」ということになります。
この意味を見ると、「理性」の意味とかなり似ているように思えます。
しかし、若干、ニュアンスに相違点があり、「理性」は「自身の感情に左右されず道理や倫理観をもとに判断をする」を指しており、「知性」は「過去の経験や知り得た知識などをもとに判断をする」という意味になりますので、「どのようなことを基準に、どのように判断をするのか」ということが異なっています。
このことから、「理性」は「その人のいる環境や状況によって変化すること」がある一方で「知性」は「その人の過去や知識によって変化する」ということが言えるかもしれません。
「倫理性」
「理性」に似ている言葉に「倫理性」もありますが、この言葉は「人として守るべき道」、「道徳」、「モラル」という意味を持っています。
「あの人は、独自の倫理性に戻づいて行動している」というような形で使われます。
ただ、この例文のように「独自の倫理性」となると、「あの人」の「倫理性」は一般的に言われている「倫理性」とは大きくかけ離れている場合もありますので、人によって、どのような価値観があるかを見極めて接することが必要なこともあります。
「理性」を失うことがない人は、非常に冷静ば人の印象がありますが、言いかえるとクールな印象を覚えてしまうこともあります。
「クールな人」=「感情に流されない人」ということから、「非情な人」と誤解されることもあります。
しかし、どのようなことがあっても「理性」を失わない人が、他人に冷たい性格の人なのかというと、決してそうではないでしょう。
物事を冷静に客観的に見ることができることは、厳しい環境の時代であるからこそ、忘れてはならない感情かもしれません。
私達もこのように「理性」を常に保ち続けるように努力することが求められています。