「垣間見える」の意味とは?類語、英語や使い方、例文を紹介!
人は生活する中でたくさんの物を見て行動しています。
しかし時にはすき間から何かが見えることもあります。
そのようなときに「垣間見える」と表現します。
よく使われる言葉ですが、その意味を理解しておかないと混乱を招きかねないため注意が必要です。
目次
- 「垣間見える」の意味とは?
- 「垣間見える」の読み方と語源
- 「垣間見える」の英語(解釈)
- 「垣間見える」の言葉の使い方
- 「垣間見える」を使った言葉と意味を解釈
- 「垣間見える」を使った例文や短文・意味を解釈
- 「垣間見える」の類語や類義表現
「垣間見える」の意味とは?
「垣間見える」という言葉はすき間から見える・覗くことが出来るといった意味を持ち、解釈は複数になります。
1つは物理的な隙間から見えるという意味も持ちます。
その解釈において、多くは隙間から注意してみるのではなく「ちらっと見る」のような意味合いとなります。
他の解釈の多くは物事において覗き込む・すき間を見るといった意味として解釈されます。
そして時には物事における一面を見るという解釈もされます。
「見える」とされるのは隙間からとされているため、あくまで一部です。
そのため物事において一部分を見るとなり、たくさんある中での一面を見るという意味合いになります。
「垣間見える」の読み方と語源
「垣間見える」という言葉は「かいまみえる」と読みます。
その語源として「源氏物語」に由来しているとされています。
作中にて、当時の時代の女性は顔を公に出すことは少なく隠して生活することが主流・一般的でした。
そのため女性を見る際、なかなか見る機会が少ないため隠れた垣間から覗く顔を見ていました。
またその時もじろじろとは見ず、ちらっとさりげなく見ていたことから「すき間から覗く・こそこそと見る」といった意味となりました。
その意味が転じたことによって物事の一面を見ると解釈され、現在の複数の意味合いになります。
「垣間見える」の英語(解釈)
「垣間見える」という言葉は複数の意味を持ち、英訳すると様々な表現で表されます。
単語では“glimpse”となります。
“glimpse”という単語の意味として「一見」となり、「目につく・一目見る・ちらっと見る」といった語源に由来する意味・解釈とされています。
他の表現では“see a bit of”も同じニュアンスとなります。
“a bit”は「少し・ちょっと」という意味を持ちます。
そして“see”は見るという意味を持つため、合わさることで少しだけ見る・ちらっと見るといった解釈となります。
また“get a view”では見えるという意味となります。
そこにその程度や内容が加わることで「垣間見える」と同義の意味・解釈になります。
「垣間見える」の言葉の使い方
「垣間見える」とは元々は「ちらっと見る・すき間から覗く」といった意味でした。
しかし多くの場合、物事において片鱗を見るという意味合いで用いられることが多いです。
使う場面としては事象や他者に対して今まで見ていないこと・知らなかったことを認識した時「垣間見える」と表現して用いられます。
日常的に見えるものではなく、あくまでたまたま・偶然といった非日常的な条件が適応した時に使われます。
そして実際に見ている時ではなく、見終わった後にその時のことを思い出して用いられる場合が多いです。
「垣間見える」を使った言葉と意味を解釈
「垣間見える」という言葉は物事の一部分を見た時に用いられることが多いです。
実際に使った言葉とその意味の解釈を紹介します。
- 「努力が垣間見える」
- 「成長が垣間見える」
「努力が垣間見える」
この場合、物理的に見ているのではなく、相手の行動から努力している姿が伺えるという意味の解釈となります。
また努力についてもあからさまにアピールしているのではなく、行動する中で時々見える・普段は見せない姿が見えるといったニュアンスとなります。
「成長が垣間見える」
「成長が垣間見える」という言葉は過去と比較した時の変化が見えるという解釈となります。
成長は形としてみることは難しいですが、行動・発言と言った相手の姿から見ることはできます。
そしてその変化を時々感じることが出来るため、「垣間見える」と表現しています。
「垣間見える」を使った例文や短文・意味を解釈
「垣間見える」という場面は日常にあふれており、多くの場面で用いられており、城陽語としても認識されています。
そのため正しい意味や使い方を理解しておかないと恥をかきかねません。
そのためどのような使い方になるか、例文とその解釈を紹介します。
- 「垣間見える」の例文1
- 「垣間見える」の例文2
「垣間見える」の例文1
「彼は以前はひどい未熟者だった。しかし最近は行動の変化を垣間見えることがうれしいよ」
この場合、彼と言う人物の変化を表しています。
以前は「ひどい未熟者」という認識でしたが、その認識を改めるような行動が少しずつみられており、それを嬉しいと感じています。
そのためプラスイメージでの行動の変化が時々見えると解釈されます。
「垣間見える」の例文2
「友人に『あの人は普段はいつも何事も落ち着いて対応していてすごい。でも時々油断して取り乱している姿を垣間見ることもあるよ』と話した」
ここでは「あの人」とされる人物は普段から落ち着いて対応していると認識しています。
しかし時々落ち着いて対応できていないときもあると言っており、それを「垣間見える」と表現しています。
「垣間見える」の類語や類義表現
「垣間見える」という言葉は多くの場面で用いられるため、類語・類義表現も多く存在しています。
それぞれ使い分けも求められるため、言葉の違いや意味の解釈を紹介していきます。
- 「見え隠れする」【みえかくれする】
- 「盗み見る」【ぬすみみる】
「見え隠れする」【みえかくれする】
この言葉は対象が見えたり見えなかったりするという意味です。
物理的な意味では「垣間見る」の中でも「ちらっと見える」という意味に近いとされています。
また物事の見方に対してであれば事象の一部・一端を見ると解釈され、類義表現とされています。
「盗み見る」【ぬすみみる】
この言葉は覗く・ちらっと見るという意味にもなりますが、「垣間見える」と違い相手に悟られないことが条件となります。
気づかれないまま外から観察する・見て盗むといった意味合いとなるため、類義表現として用いられています。
「垣間見える」という言葉は様々な意味を含んでおり、それぞれ使い分けが求められます。
また意味を混同していたり類語・類義表現との分別も求められます。
しかししっかりと理解したうえで用いると便利な言葉となります。
またプライベート以外でもビジネス会話の中で用いられる機会もあるため、適切な意味・使い方を理解して用いることがもとめられます。