「虎の子」とは?意味・読み方・英語【使い方や例文】
「虎の子」という言葉の意味や使い方を紹介します。
さらに「虎の子」の英語や「虎の子」を使った例文を紹介して行きます。
目次
- 「虎の子」の意味とは?
- 「虎の子」の意味
- 「虎の子」の英語
- 「虎の子」の言葉の使い方
- 「虎の子」に関することわざ
- 「虎の子」を使った例文
「虎の子」の意味とは?
「虎の子」という言葉を聞いた事があるでしょうか。
「虎の子」は「とらのこ」と読む、「虎」という文字が含まれるインパクトのある言葉です。
最近はそれほど頻繁に使われる言葉ではないため、ある世代よりも上の方のほうが、「虎の子」という言葉を知っているかもしれません。
一方で若い世代の方は「虎の子」という言葉を、今回初めて知ったという人もいるでしょう。
そこで「虎の子」という言葉の意味や使い方を紹介します。
この言葉の意味を知る事で、「虎の子」とは何か理解できるでしょう。
次に誰かが「虎の子」という言葉を使っても、動揺せずに話を聞く事ができるはずです。
「虎の子」の意味
「虎の子」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「虎の子」には、「大切な物」「手放したくないもの」「秘蔵の金品」などの意味があります。
もともと虎が子供をとても大切にする事から「虎の子」には、大切で手放したくないものという意味が生まれています。
いざという時のために、金庫に隠し持っているお金があるかもしれません。
そしてそのような大切なお金は、通常時は手放せないものです。
また、大切な跡取り息子などに対しても「虎の子」という言葉を使います。
まさに「虎の子」の語源になっている虎の親のように、子供を大切に思っている親の気持ちが「虎の子」という言葉に反映されています。
このように、「虎の子」にいは「大切で手放したくないもの」という意味があります。
「虎の子」の英語
「虎の子」を英語にすると、どのような表現になるでしょうか。
「虎の子」は英語で、“treasure”(トレジャー)になります。
“treasure”には「宝物」という意味があり、それが転じて「虎の子」という意味になります。
また「虎の子」を直訳した場合は「“a tiger cub”(アタイガーカブ)になります。
このように「虎の子」は“treasure”や“a tiger cub”などの英語にする事ができますので、英語を使う機会のために覚えておきましょう。
「虎の子」の言葉の使い方
「虎の子」という言葉をどのような場面で使えばいいでしょうか。
「虎の子」には大切な物、秘蔵の金品という意味があります。
例えば、飲食店など自分で商売をしている人は、「虎の子」と呼ぶような隠し持っているお金があるかもしれません。
いざという時には、そのお金を使って商売を立て直したり、商売を閉じて次の事業を始める準備金にしようと考えているはずです。
仮に商売がうまくいかない時期があっても、このお金があれば次に進めるという大切な金品を「虎の子」と呼びます。
また、結婚をする時に親からもらった支度金は、結婚生活がダメになった時に、新たな生活を始める資金になるでしょう。
このような絶対に手放したくないお金も「虎の子」と呼びます。
このように、絶対に手放したくないものや金品に対して、「虎の子」という言葉を使ってみましょう。
「虎の子」に関することわざ
「虎の子」に関することわざを紹介します。
今回初めて耳にすることわざもあれば、知っていることわざもあるかもしれません。
ことわざを知る事で、「虎の子」の意味をより深く理解できるようになるでしょう。
- 「虎の子渡し」【とらのこわたし】
- 「虎穴に入らずんば虎子を得ず」【こけつにはいらずんばとらこをえず】
「虎の子渡し」【とらのこわたし】
「虎の子渡し」ということわざがあります。
虎が子供を3匹生むと、その中には必ず豹が一匹いて、他の2匹を食べようとします。
そのため、川を渡る時は、虎の子供と豹の2匹だけにしないように、川の渡り方に苦労するという話が語源になっています。
親が子供のために苦労している様子から、「苦しい生計のやりくり」という意味があります
さて先ほどの場面をどのように切り抜けたかと言うと、まず豹を対岸に渡し、次に虎の子を渡します。
次に豹を連れて元の岸に戻り、虎を連れて対岸に渡します。
これで、虎の子と豹が2匹だけという状況を防ぐ事ができます。
「虎穴に入らずんば虎子を得ず」【こけつにはいらずんばとらこをえず】
「虎穴に入らずんば虎子を得ず」ということわざは、知っている人が多いかもしれません。
このことわざには、虎の子を手に入れるためには、虎のいる洞穴の中に入らなくてはいけない事から、リスクを冒さなければ、大きな成功や報酬を手に入れる事ができないという意味があります。
出典は「後漢書」で、後漢が匈奴に襲われた時に班超が部下に言ったセリフがもとになっています。
「虎の子」を使った例文
「虎の子」という言葉を使った例文を紹介して行きます。
様々な場面における「虎の子」を使った文章を見て、この言葉の使い方のコツを覚えましょう。
- 例文1
- 例文2
例文1
「Aさんの『虎の子』が、立派に成長し会社を継ぐ事になった」
この例文は会社の経営者が跡取り息子を、とてもかわいがって育てた事から、跡取り息子は周囲の人に「虎の子」と呼ばれています。
そして大切に育てた甲斐があり、経営者にふさわしい青年になり、この度、会社を継ぐ事になったようです。
このように、とても大切にして育てた子供の事を「虎の子」と言います。
語源になった虎の親のように、子供の事を大切にしている事が、「虎の子」という言葉を使うと表現する事ができます。
例文2
「もし事業が失敗しても、『虎の子』があるから、またやり直せる」
この例文のように、事業をする人は、「虎の子」と呼べるような秘蔵の金品を持っています。
現金ではなくても、貴金属や投資財などで持っているはずです。
そして、仮に事業がうまくいかなかった時の蓄えにしています。
無理だと分かっている事業には、そのお金はつぎ込まず、早めに見切りをつけて、次の事業に使うために取っておきます。
また事業が失敗した後の当座の資金として取っておくはずです。
もちろん会社員の家庭でも、このような「虎の子」と呼べるような財産を持っている人は多いでしょう。
「虎の子」という言葉の意味や使い方を見てきました。
虎の親が子供をとても大切にするというエピソードとともに、「虎の子」の意味を覚えておくと忘れずに済みそうです。
みなさんもご両親の「虎の子」として育てられたのかもしれませんし、みなさんが「虎の子」を育てるのかもしれません。
このように親子のきずなを感じさせる言葉でもあります。