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「恩に着る」とは?意味・読み方・英語【使い方や例文】

「恩に着る」という言葉の意味や使い方を紹介します。

さらに「恩に着る」の英語や、「恩に着る」を使った例文を紹介して行きます。

恩に着る

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「恩に着る」とは?意味・読み方・英語【使い方や例文】>


目次

  • 「恩に着る」の意味とは?
  • 「恩に着る」の意味
  • 「恩に着る」の英語
  • 「恩に着せる」
  • 「恩に着る」の言葉の使い方
  • 「恩に着る」を使った例文


「恩に着る」の意味とは?

「恩に着る」の意味とは?

「恩に着る」という言葉を知っているでしょうか。

「恩に着る」「おんにきる」と読みます。

ここ数日の間に、誰かに対して「恩に着る」という言葉を使った人がいるかもしれません。

また他の人から「恩に着ます」と言われた人がいるかもしれません。

社会人になると、比較的「恩に着る」「恩に着ます」のやりとりが多くなるためです。

一方で、まだ学生のみなさんや若い人は、「恩に着る」という言葉を今回初めて知ったという人もいるでしょう。

そこで「恩に着る」という言葉の意味や使い方を紹介します。

この言葉を使いこなせるようになると、一人前の社会人に一歩近づくかもしれません。



「恩に着る」の意味

「恩に着る」の意味

「恩に着る」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。

「恩に着る」には、「人から恩を受ける」さらに「人から恩を受けてありがたく感じる」という意味があります。

「恩」には、「人から受ける、感謝すべき行為」という意味や、「恵みや情け」という意味があります。

また「着る」には、「受ける」という意味があり、さらにこの場合は「ありがたく思う」という意味も含まれます。

このように「恩に着る」には「人から恩を受けてありがたく思う」という意味があります。

「恩に着る」の英語

「恩に着る」の英語

「恩に着る」という言葉を英語にするとどのような表現になるでしょうか。

「恩に着る」は英語にすると、“to feel oneself indebted to”(ツーフィールワンセルフインデブテッドツー)になります。

“to feel”には「感じる」という意味があり、“oneself indebted to”には、「お世話になる」という意味があります。

そのため、“to feel oneself indebted to”には「お世話になると感じる」という意味があり、それが転じて「恩に着る」という意味になります。

このように「恩に着る」“to feel oneself indebted to”という英語にする事ができますので、英語を使う機会のために覚えておきましょう。



「恩に着せる」

「恩に着せる」

「恩に着る」の兄弟のような言葉に、「恩に着せる」があります。

「恩に着せる」には、「親切めかした事をして、自分に対して恩を感じさせるように仕向ける」という意味があります。

例えば、二人で行った喫茶店でお金を支払い、自分に対して恩を感じさせて、次に行ったフランス料理の飲食代を相手に支払わせるような狙いを持つ行動を「恩に着せる」と言います。

また、この場合の「着せる」には「負担になるようなものを身に受けさせる」という意味があります。

「罪を着せる」という言葉で使われる「着せる」にも同様の意味があります。

このように「恩に着る」「恩に着せる」は、大きく意味が違う言葉である事が分かります。

「恩に着る」の言葉の使い方

「恩に着る」の言葉の使い方

「恩に着る」という言葉はどのような場面で使えばいいでしょうか。

「恩に着る」には、人から恩を受けてありがたく感じるという意味がありますので、そのような場面で使ってみましょう。

例えば仕事が忙しく、このままでは納期に間に合いそうにないと思った時に、同僚が手伝ってくれたら、恩を受けてありがたいと感じるはずです。

このような場面で手伝ってくれた人に「恩に着る」と言います。

また経済的に苦しい時に、お金をある時払いの催促なしで貸してくれた家族や友達に対しても、恩を受けてありがたいと感じるため、「恩に着る」という言葉を使います。

また何かが欲しい時、手伝って欲しい時などに「恩に着るから、○○をください」「恩に着るから手伝って」と、「恩に着る」を前払いするような使い方で、誰かにお願いをする事もできます。

「恩に着る」を使った例文

「恩に着る」を使った例文

「恩に着る」という言葉を使った例文を紹介します。

様々な場面における「恩に着る」を使った文章を見て、この言葉の使い方のコツを覚えましょう。

  • 例文1
  • 例文2
  • 例文3

例文1

「一生『恩に着る』から、仕事を手伝ってくれないかな」

この例文は「恩に着る」という言葉を、前借の道具のようにして頼みごとをするシーンを文章にしたものです。

「一生」という言葉を前につけるのは定型句のようなもので、大げさな演出ではありますが、「本当に感謝するから」という気持ちを伝えるためです。

以前誰かに対して、「一生『恩に着る』から…」という前口上の後で、お願い事をした経験がある人がいるかもしれません。

子供の頃、友達にゲームを借りる時、漫画本を借りる時などに、このようなセリフを言った経験があるかもしれません。

ただし、「一生『恩に着る』」と言いながら、目的を果たすと比較的すぐに恩を忘れてしまうケースの方が多いようです。

例文2

「当然の事をしたまでで、『恩に着る』必要はないよ」

この例文は、誰かに対して親切な行為をした人が、感謝の言葉を述べられたのに対して、返事をしたセリフです。

例えば、授業に教科書を忘れた時、隣の席の生徒が、先生に見つからないようにさりげなく教科書を見える位置に持ってきてくれた時、恩を受けたと思い感謝するでしょう。

しかし、「困っている人を助けるのは当たり前」という考えを持っている人からすれば、「恩に着る」必要などないという事になります。

普段から意識が高く、信頼できる人柄でないと、なかなか「恩に着る」必要はないとは言えないでしょう。

このセリフを聞く事で、さらに「恩に着る」人も出るかもしれません。

例文3

「一から十まで面倒を見ていただき、『恩に着ます』」

この例文は「恩に着る」を使った文章として、もっとも一般的な文書かもしれません。

例えば、引越し先で隣に住んでいる人が、集合住宅のルールやスーパーの情報、美味しい飲食店の情報など、何から何まで教えてくれた時に、この例文のようなセリフを言うでしょう。

落ち着いたらフルーツなどをおすそ分けして、恩返しをする事になるかもしれません。

icon まとめ

「恩に着る」という言葉の意味や使い方を見てきました。

頼みごとをする機会が多い人は、「一生『恩に着る』」というフレーズを良く使うかもしれません。

また誰かに親切にして「恩に着る」と言われる事は気分がいい事ですので、今後も親切心を持って行動しましょう。