「不世出」とは?意味・読み方・類語・英語【使い方や例文】
世の中には、とんでもない人達がいるものですね。
「スーパーマン」と言えばそれまでのことですが、一般人とは比較することができないくらいに「超」が付くほどに優秀な人間がいます。
彼は、一体どんなことをしてきて、普通では考えられないほどの能力を付けてきたのか、予想もできないのです。
そんな時に使われる言葉が「不世出」という言葉かもしれません。
この言葉は、テレビやインターネットの記事などでたまに目にする程度の使われ方かもしれません。
今回は、この「不世出」という言葉について見ていこうと思います。
目次
- 「不世出」の意味とは?
- 「不世出」の読み方
- 「不世出」の英語(解釈)
- 「不世出」の言葉の使い方
- 「不世出」を使った言葉と意味を解釈
- 「不世出」を使った例文や短文(解釈)
- 「不世出」の類語や類義表現
「不世出」の意味とは?
「不世出」とは、「めったに世に現れないほど優れていること」という意味を持つ言葉です。
世の中には、実に様々な出来事が起こりますし、色々な人物が登場しますが、歴史に名を残した人や事柄についても、この言葉が当てはまるのでしょう。
私達の身近な所でも、もしかすると「不世出」という言葉が当てはまるものがあるのではないでしょうか?
「不世出」の読み方
「不世出」は「ふせいしゅつ」という読み方をしますが、使われている漢字の発音は特殊な読み方をすることはありませんので、難しく考える必要はないでしょう。
「不世出」の英語(解釈)
「不世出」を英語で表現すると、“unparalleled”、“peerless”などの言葉で訳すことができます。
「不世出」の言葉の使い方
「不世出」とは、「めったに登場することがないほどに優れていること」という意味なので、かなり優秀な能力を持った人物や、大きな功績を残した人、歴史的な流れを作った人物などを指して使われることが多いでしょう。
「不世出」が当てはまる人々は、ある意味、伝説的な人物と言えるかもしれませんね。
「不世出」を使った言葉と意味を解釈
「不世出」を使う言葉の中には、次のような言葉と組み合わせて使われることがありますので、その意味を見ていくことにしましょう。
- 「不世出の英雄」
- 「不世出の傑物」
- 不世出の天才
「不世出の英雄」
「英雄」とは、「優れた才知や実力を持ち非凡なことを成し遂げる人」という意味がありますので、「不世出の英雄」というと、さらにグレードアップして、「数百年に1度出るかでないかと言えるくらいの英雄」となってくるでしょう。
日本の歴史上でも、「英雄」と呼ばれる人物はたくさんいますが、「不世出の英雄」で挙げられる人は、「西郷隆盛」ではないでしょうか?
言わずもがな、幕末から明治初期に活躍した鹿児島の偉人とも言われますが、日本の近代化に大きく貢献した人であることが言うまでもありません。
「不世出の傑物」
「傑物」という言葉も「飛び抜けて優れた人物」という意味があるので、「不世出の傑物」となると、やはり「スーパーマン」的な存在になってきます。
そのような人を挙げてみると、歴史的に「傑物」と言える人はたくさんいます。
「飛び抜けて優秀」なのですから、大きな功績を残したり、画期的な発明をした人を指して言うこともあります。
科学者で言えば、アインシュタインや、ホーキンス氏なども当てはまるでしょう。
不世出の天才
「天才」は、「天性の才能」、「生まれつき備わった優れた才能」のことで、「生まれ持った優れた才能を持つ人」を指すことが多い言葉です。
「天才」は、「努力では達することができないレベルの才能」でもあり、「不世出の天才」ともなると、今風の言葉で「神的な」人物となるでしょう。
「不世出の天才ミュージシャン」、「不世出の天才スキーヤー」などで多くの人達の賛美を浴びる人も少なくありませんね。
「不世出」を使った例文や短文(解釈)
では、ここで「不世出」を使った例文を見ていくことにしましょう。
- 「不世出」の例文1
- 「不世出」の例文2
- 「不世出」の例文3
「不世出」の例文1
「何よりも日本選手権5連覇の実力は、まさに不世出と言っても過言ではない」
このようなことを言われる人物も数多くいますね。
どのような大会でも、全国優勝を果たす実力はすごいことですが、これが何連覇もしているのであれば、常人レベルを越えています。
「不世出」の例文2
「彼は100人に人、いや、1万人に1人出るか出ないかの、不世出の天才か」
まるでスポーツ新聞のコラムにでも出てきそうな例文です。
プロ野球の世界でも、「不世出の天才」と呼ばれる選手が10年1度出るか出ないかということで、マスコミの注目を浴びる人がいます。
ただ、残念なことは、あまりにも前評判が良すぎて、そのプレッシャーを押し潰されてしまう選手も少なくありません。
「不世出」の例文3
「あの娘は、天賦の斉があるのか、不世出の大スターに育っていくかもしれない」
芸能界でも、このように評される人がいますね。
生まれ持った才能を見たプロデューサーが放つようなセリフです。
一見、一般人と何ら変わりなく見える人物でも、見る人が見れば、「不世出の逸材」となる可能性を秘めていることがあります。
「不世出」の類語や類義表現
では、ここで「不世出」の類義語を見ていくことにしましょう。
- 「飛び抜けている」
- 「比類のない」
「飛び抜けている」
「飛び抜けている」とは、「群を抜いて程度が良いこと」という意味がありますが、「不世出」よりは、日常的に使われる言葉でもあります。
このような言葉が当てはまる人は、普通の人より数段レベルの高い能力を持っていたり、魅力のオーラをまとっています。
「比類のない」
「比類のない」とは、「比べる対象もないほど突出していて素晴らしいさま」や「抜きん出ているさま」のことを言っています。
これもまた、普通のレベルとは比べることができないくらいに高いことを言っています。
「不世出」という言葉を耳にすると、その対象となっている人物がどれほどまでにハイレベルの人間なのかと、特別な目で見たくなってきます。
しかし、マスコミではこの「不世出」をよく使われている使うことがあるので、評判だけが先行して結果的に大したことがなかったということも、あったりします。
本当に「不世出」という言葉が当てはまる人々は、何十年も経ってから後で、そのように評価額されてこそ、真の「不世出の人」となるように思えるのです。
歴史上の人物では、西郷隆盛を挙げましたが、やはり後から振り返ってみた時に、その人のすごさを理解することができるでしょう。
これからもそのような人達が、これからの歴史を大きく塗り替えてくれる可能性もあります。