「発露」とは?意味・読み方・英語【使い方や例文】
「発露」という言葉の意味や使い方を紹介します。
さらに「発露」の英語や「発露」を使った例文を紹介して行きます。
目次
- 「発露」の意味とは?
- 「発露」の意味
- 「発露」の英語
- 「発露」の言葉の使い方
- 「発露」を使った言葉と意味を解釈
- 「発露」を使った例文
「発露」の意味とは?
みなさんは「発露」という言葉を聞いた事があるでしょうか。
「発露」は「はつろ」と読み、小説や新聞などに登場する機会が多い言葉です。
活字を読む習慣がある人は、「発露」という言葉に親しみがあるかもしれません。
一方で話し言葉には、「発露」という言葉はなかなか登場しないため、「発露」という言葉になじみがない人もいるでしょう。
そこで「発露」という言葉の意味や使い方を紹介します。
この言葉の意味を知る事で、自分の心情を言葉で表現したい時に、「発露」という言葉が選択肢の一つになるかもしれません。
「発露」の意味
「発露」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「発露」には、「心の中にあるものや隠れている感情などがあふれ出る事」という意味があります。
また「心の中のものを表に出す事」という意味もあります。
それまでは自分でも意識していなかった、心の中のモヤモヤが、何かをきっかけに表面にあふれ出てしまうような時に「発露」という言葉を使います。
また、ずっと心の中に隠し持っていたものを、ついに表に出そうとする時にも「発露」という言葉を使います。
このように「発露」には、「心の中にあるものや隠れている感情などがあふれ出る」という意味があります。
「発露」の英語
「発露」を英語にするとどのような表現になるでしょうか。
「発露」は英語で、“expression”(イクスプレション)と言います。
“expression”には「表現する」という意味があるため、心の中のものを表現するという意味で「発露」になります。
また“appearing”(アピアリング)という英語にする事もできます。
“appearing”には「現れる」という意味があり、心の中にあるものが表面に出るという意味で「発露」を意味します。
このように「発露」を英語にすると、“expression”や“appearing”になりますので、英語を使う機会のために覚えておきましょう。
「発露」の言葉の使い方
「発露」という言葉をどのような場面で使えばいいでしょうか。
「発露」には、心の中のものが表に出てくる事、表に出す事などの意味があります。
もしあなたの心の中に隠し事があり、それが表に出てしまう事があれば、その時に「発露」という言葉を使ってみましょう。
例えばアイドル好きである事を隠している人がお酒に酔った際に、カラオケの席でアイドルソングばかり唄ってしまう時、このような行動は「アイドル好きの発露だ」と言えます。
また、職場の異性から目が離せなくなった時、この無意識の行動は、異性への愛情の「発露」と言えるかもしれません。
このように、心の中で眠っていた感情が表面に出てくる時、または自分で出そうとする時に、「発露」という言葉を使ってみましょう。
「発露」を使った言葉と意味を解釈
「発露」を使った言葉を紹介し、意味を解釈して行きましょう。
「発露」を使った定型句のような言葉が登場しますので、覚えておくと使い勝手がいいでしょう。
- 「感情の発露」
- 「真情の発露」
- 「愛情の発露」
「感情の発露」
「感情の発露」は「発露」を使うフレーズとして、いちばん多い言葉かもしれません。
「感情の発露」は、隠していた感情が表面にあふれ出てしまう事を言います。
誰かの事を好きという感情が、表情や言動に現れてしまう時は、「好きという感情の発露」と言えます。
また誰かの事が嫌いという感情が表面に出てしまう時も、「嫌いな感情の発露」と言えるでしょう。
社会生活を送る人は、ほとんどの場合、内なる想いを隠しているものです。
しかし隠しきれなくなった時には、「感情の発露」が起こります。
「真情の発露」
「真情の発露」というフレーズもあります。
「真情」とは「偽りのない心」という意味があります。
そのため「真情の発露」には、「偽りのない心が表出する事」という意味があります。
例えば自分の気持ちに嘘をついて、嫌いな友達と遊び歩いていた人が、「やはり、あなたとは遊びたくない」と言う時、「真情の発露」と言えます。
また、本当は優しいのに悪ぶっている人が、車に轢かれそうになった子供を助けるために身を投げ出すような行動を取る事も「真情の発露」と言えます。
「愛情の発露」
「愛情の発露」という言葉も良く使います。
傷付きたくない、または波風を起こしたくないという理由のため、誰かの事を好きだという気持ちを隠しながら暮らしている人は多いものですが、ふとしたきっかけで隠しきれなくなる事があります。
言動を通じて愛情が表面に出てしまった時、「愛情の発露」という言葉を使います。
「発露」を使った例文
「発露」という言葉を使った例文を紹介していきます。
様々な場面における「発露」を使った文章を見て、この言葉の使い方のコツを覚えましょう。
- 例文1
- 例文2
例文1
「Aさんとふたりきりになった時、愛情が『発露』したのか、いつの間にか笑顔になっていた」
この例文のように、何かきっかけになる出来事が起こるまでは、誰かの事が好きな事を、自分でも気づいていないケースがあります。
このケースではふたりきりになるというきっかけがあり、笑顔になるという自分の変化により愛情が「発露」されています。
この後は、食事に誘ったり、デートに誘うなどして、さらに愛情が「発露」されていくのではないでしょうか。
例文2
「楽しそうに走り回り、感情を『発露』するB君は子供のような人だ」
この例文のように、感情を「発露」できる子供のような人がいます。
ほとんどの大人は、目立たぬよう、問題が起こらぬように注意して、できるだけ感情を表に出さないようにしながら生活しています。
そのため、感情を表に出し放題のBくんのような人を見ると、「危なっかしい」と思うと同時に「うらやましい」と感じるのではないでしょうか。
誰でも時にはB君のように、感情を思い切り外に出して解放感を味わう必要があるのかもしれません。
「発露」という言葉の意味や使い方を見てきました。
誰もが感情や真情を出しにくい時代の中、「発露」の大切さを知る機会になったかもしれません。
次の休日には、仲の良い友達などと会う約束をして、感情や真情を「発露」してみてはいかがでしょうか。