「通り過ぎる」とは?意味・読み方・類語・英語【使い方や例文】
私達が普段から使い慣れている日本語の中には、数多くの言葉がありますが、その中でも、慣用句はごく当たり前のように溶け込んで頻繁に会話の中で使われています。
慣用句とは、「習慣として長い間に広く使われてきたまとまりのある言葉や言い回しのこと」です。
例えば、「通り過ぎる」という表現も慣用句の1つですが、何気に使っているこの言葉もじっくりと意味や使い方を調べてみると、言葉に対する関心が深まってきます。
今回は、この「通り過ぎる」について見ていくことにしましょう。
目次
- 「通り過ぎる」の意味とは?
- 「通り過ぎる」の読み方
- 「通り過ぎる」の英語(解釈)
- 「通り過ぎる」の中国語(解釈)
- 「通り過ぎる」の言葉の使い方
- 「通り過ぎる」を使った例文や短文(解釈)
- 「通り過ぎる」の類語や類義表現
「通り過ぎる」の意味とは?
「通り過ぎる」とは、「そこを通ってさらに先へ進む」という意味がある言葉です。
あまりにも勢い過ぎて、つい目的地を過ぎてしまったような時に使います。
「通り過ぎる」の読み方
「通り過ぎる」は「とおりすぎる」という読み方をしますが、特別に難しい発音ではないので、困ることはないでしょう。
「通り過ぎる」の英語(解釈)
「通り過ぎる」を英語で表現するなら、“go past”、“pass (a place)”といったような価値で訳すことができます。
「通り過ぎる」の中国語(解釈)
「通り過ぎる」を中国語で表すと、「通?」、「走?」という言葉になります。
「通」は「ストリート」、「走」は「走る」ことから、「通?」は目的地を行き過ぎた感じがありますし、「走?」はあまりにも速く走ったせいで行き過ぎたというニュアンスが伝わってきます。
「通り過ぎる」の言葉の使い方
「通り過ぎる」は、目的地を通り越して、先まで行ってしまったような時に、使われることが多い言葉でしょう。
身近な場面では、目的地に車で向かっているのに、渋滞に巻き込まれて、約束の7:21までに着かないと焦ってしまうことがあります。
しかし、気負いし過ぎて頭の中は「急がねば」となっているために、気が付くと目的地を「通り過ぎる」という本末転倒なことがないでしょうか?
「通り過ぎる」を使った例文や短文(解釈)
では、ここから「通り過ぎる」を使った例文を見ていくことにしましょう。
身近中にケースで使われる言葉なので、すぐに活用場面がイメージできると思います。
- 「通り過ぎる」の文1
- 「通り過ぎる」の例文2
- 「通り過ぎる」の例文3
「通り過ぎる」の文1
「ここでは、到着、出発時間、駅を通り過ぎる時間が非常に細かく決められているので、とてもやりづらい環境だ」
こんなケースでも使われることがあります。
この例文に出てくる場所は、歩く人がとても多いのでしょうか、何か騒然とした感じが伝わってきます。
都会にいると、朝の通勤ラッシュで駅やストリートが多くの人達でごった返すことがありますが、そんなこんな環境の所では、規制が行われることで、スムーズな人の流れを作っています。
とは言うものの、ここにいると人達は、とてもイライラしているかもしれませんね。
「通り過ぎる」の例文2
「気が付くと、もう多摩川の鉄橋を通り過ぎていた」
こんな場面も時々あるかと思います。
都心で働いている営業マンが取引先に向かっているのですが、訪問時間が迫っているために焦っていることに気がまわってしまい、気付くと川の鉄橋を過ぎてしまっていたという笑うに笑えない場面です。
こんな時は、取引先に連絡をして遅れる旨を伝えておくことです。
「通り過ぎる」の例文3
「汽船が波を上げて通り過ぎるのが見えまた」
何となく叙情的な雰囲気のある風景に感じないでしょうか?
「通り過ぎる」という言葉を耳にすると、どうしても切羽詰まった印象を覚えてしまうものですが、この例文のようにゆったりとした感じで使うこともできます。
同じ「通り過ぎる」でも、ゆったりとした安心感が伝わってくるようです。
「通り過ぎる」の類語や類義表現
では、「通り過ぎる」という言葉は、他の言葉で言い換えると、どのような言葉で表現することができるでしょうか?
いくつか「通り過ぎる」の類義語を挙げてみることにしました。
- 「過ぎ去る」
- 「過ぎ行く」
「過ぎ去る」
類義語の1つな「過ぎ去る」という言葉があります。
「あちこちを転々と渡航する」や「旅行する」という介錯もできる言葉でもあります。
また、時間の流れや人の記憶さえ当てはめることができます。
「過ぎ去った自分の人生を振り返ってみると、本当に従事していた」このような場面では、過去の記憶を振り返り、懐かしむ感がありますね。
「過ぎ去った過去を戻すことはできない」というように時間に関する表現で使うこともできます。
時は、先へ先へと進むもので、過去に戻れることはできませんが、後悔の念があるのなら、後は先々でその後悔を糧に活かすことが大切です。
「過ぎ行く」
「過ぎ行く」も「通り過ぎる」の類義語として扱うことができるでしょう。
「横切ること」、あるいは「突き抜けて行く」という意味で使われています。
「自分のサラリーマン人生が過ぎ行くことをとても懸念している」このように切実な思いで使う人もいます。
長年働いてきた会社を定年間近になり、これから残られた人生をどのように過ごして行くか、とても不安になっている様が感じられます。
「過ぎ行く時間は決して取り戻すことはできない」これも前項と同じ内容ですが、「過ぎ行く」時間を取り戻すことは絶対にできないことは、誰でも分かっていることです。
しかし、この法則を知っているがゆえに、これからの時間をどのように使っていくかが、重要なポイントではないかと思います。
ビジネスマンの人達は、ある意味時間との戦いと言うことができますが、予想される困難や障壁があるなら、事前に対策を講じておくことが必要です。
そうすることで、「過ぎ行く」時間をカバーすることができるのではないでしょうか?
「通り過ぎる」という言葉は、あまりにも身近な場面で使われている言葉だけに、ほの意味や使い方を理解すると、いい意味でも悪い意味でも応用することができることが見えてきます。
それだけに「通り過ぎる」という状態をどのようにカバーするのか、フォローできるのかを、その場面において、冷静に対処していくことが必要でしょう。
多忙を極める現代社会においては、「通り過ぎる」ようなことがないように、心にゆとりを持たせた生活のあり方が求められているような気がするのです。
これからまだまだ多くの困難が待ち受けているかもしれないので、このことをじっくりと考えてみる時間を作ってみてはいかがでしょうか?