「憚られる」とは?意味・読み方・類語・英語【使い方や例文】
「憚られる」とは、「差し障りがあって遠慮すること」や「出過ぎているように感じてためらう」です。
「憚られる」の「意味・読み方・英語と解釈・四文字熟語・使い方・例文と解釈・類語や類義表現」などについて、詳しく説明していきます。
目次
- 「憚られる」の意味とは?
- 「憚られる」の読み方
- 「憚られる」の英語(解釈)
- 「憚られる」の四文字熟語
- 「憚られる」の言葉の使い方
- 「憚られる」を使った例文や短文(解釈)
- 「憚られる」の類語や類義表現
「憚られる」の意味とは?
「憚られる」の意味は、「差し障りがあって遠慮すること・差し控えること」や「出過ぎているように感じてためらうこと・気が引けること」になります。
「憚られる」という言葉は、ラ行五段活用の動詞「憚る」の未然形「憚ら」に、受動性・尊敬・自発性・可能を意味する助動詞「れる」が付いたものです。
「憚られる」の言葉は、自分自身が気が引けて遠慮するの意味なので「自動詞」として解釈できます。
「憚られる」というのは、何らかの原因・差し障り(不都合)があって、「遠慮すること・気が引けること・差し控えること・ためらって迷うこと」を意味しています。
例えば、「過去にひどいことを言って彼を傷つけた私が、彼の結婚式に出席することは憚られます」や「平社員の私などが、社長に意見を物申すことは憚られます」などの文章においてその意味を示すことができます。
「憚られる」の読み方
「憚られる」の読み方は、「はばかられる」になります。
「憚られる」の英語(解釈)
「憚られる」の英語とその意味の解釈は、以下のようになります。
“hesitate to do”(「〜することをためらう・迷う」から、「〜することが憚られる」を意味します。)
“Unskilled I am hesitate to work in such a prestigious company. ”(未熟な私が、そんな一流企業で働くということは憚られます。)
“be afraid of doing、be afraid to do”(「〜することを恐れる・〜することが恐れ多い」から、「〜することが憚られる」を意味しています。)
“My father was afraid of what others may think. ”(私の父は、人目を憚りました。=私の父は他の人たちが何を考えているかを恐れました。)
“have scruples about doing”(「〜することに遠慮を感じる・〜することに良心の咎めを感じる」から、「〜することが憚られる」を意味しています。)
“I had scruples about admiring me. ”(私などが、賞賛されることは憚られました。)
「憚られる」の四文字熟語
「憚られる」の意味合いがある四文字熟語には、「恐縮至極(きょうしゅくしごく)」や「遠慮会釈(えんりょえしゃく)」があります。
「恐縮至極」の意味は、「これ以上ないほどに恐れ多いこと。
非常に恐れ多くて遠慮すること」になります。
「遠慮会釈」の四字熟語の意味は、「自分の行動をつつましく控え目にして、他人(相手)のことを思いやること」です。
「憚られる」の言葉の使い方
「憚られる」の言葉の使い方は、「差し障りがあって遠慮したり控えたりする場合」に使うという使い方になります。
「自分の立場・身分・役割」を前提にした「相手との関係性」を考えた場合に、「出過ぎているように感じて気が引けるような時」にも「憚られる」の言葉を使用することができます。
あるいは、「自分の能力・実力以上のことを依頼(要求)されて遠慮してしまう時」や「自分にできるかどうか不安を感じて、ためらって気が引けている時」にも、「憚られる」を使うことができます。
例えば、「社運がかかった重要なプロジェクトのリーダーに抜擢されたことは嬉しいのですが、私などにその任務が果たせるかが憚られます」などの文章で、「憚られる」の言葉を正しく使えるのです。
「憚られる」を使った例文や短文(解釈)
「憚られる」を使った例文や短文を紹介して、その意味を解釈していきます。
- 「憚られる」の例文1
- 「憚られる」の例文2
- 「憚られる」の例文3
「憚られる」の例文1
「私などが口を差し挟むことは憚れられますが、誰かが言わなければならないと考え、敢えて意見を言わせて頂きます」
この「憚られる」を使った例文は、「私などが横から口を挟むことは気が引けるものの、誰かが言わなければならないと考え、敢えて苦言(忠告・異論)を言わせてもらうということ」を意味しています。
「憚られる」の例文2
「このような重要な仕事のご依頼を頂いて、私でこの大役を果たせるかどうか憚られますが、ぜひお引き受けしたいと思います」
この「憚られる」を使った例文は、「重要な仕事の依頼をされて、自分の能力・実力でその大きな役目を果たせるのかどうかためらってしまうが(迷ってしまうが)、ぜひお引き受けしたい」という覚悟を示しています。
「憚られる」の例文3
「兄弟姉妹が世間にご迷惑をおかけするような不祥事(犯罪)を起こしてしまうと、自分の責任ではなくても、どうしても人目が憚られます」
この「憚られる」を使った例文は、「きょうだいが世間に迷惑をかけるような問題・犯罪を起こすと、自分に直接の責任がないとしても、どうしても人目を遠慮して避けてしまうこと(人目が気になって萎縮してしまうこと)」を意味しています。
「憚られる」の類語や類義表現
「憚られる」の類語や類義表現には、どのようなものがあるのでしょうか?「憚られる」の類語・類義表現について、分かりやすく解説していきます。
- 「遠慮する・気が引ける」
- 「差し出がましく感じられる」
- 「ためらう・差し控える」
「遠慮する・気が引ける」
「憚られる」の類語・類義表現として、「遠慮する・気が引ける」があります。
「憚られる」の言葉の意味は、「差し障りがあって遠慮すること」や「恐れ多くて気が引けること」になります。
「遠慮する」の意味は、「相手に対する言動をつつしんで控えること」です。
それらの意味から、「憚られる」の類語として、「遠慮する・気が引ける」を上げることができるのです。
「差し出がましく感じられる」
「憚られる」の類語・類義表現として、「差し出がましく感じられる」があります。
「差し出がましく感じられる」というのは、「必要以上に出しゃばっているように感じられる(そう感じられるので、自分の言動を差し控える)」や「立場・役割を超えていて出過ぎているように感じられる」ということです。
相手に対して遠慮したり控えたりする「憚られる」の類義表現として、「差し出がましく感じられる」を指摘できます。
「ためらう・差し控える」
「憚られる」の類語・類義表現として、「ためらう・差し控える」があります。
「憚られる」の言葉の意味は、「出過ぎているように感じてためらい迷うこと」や「不都合があって差し控えること」になります。
それらの意味から、「憚られる」の類語として、「ためらう・差し控える」が上げられるのです。
「憚られる」という言葉について徹底的に解説しましたが、憚られるには「差し障りがあって遠慮すること」や「出過ぎているように感じてためらう」などの意味があります。
「憚られる」の類語・類義表現としては、「遠慮する・気が引ける」「差し出がましく感じられる」「ためらう・差し控える」などがあります。
「憚られる」という言葉について詳しく調べたい時は、この記事を参考にしてみて下さい。