「今後とも」の意味・類語【使い方や例文】
ビジネスの世界では定型的な言葉というものがいくつもありますか、社会人になってからよく使うする言葉の中に「今後とも」という表現がありますね。
この表現は、文章の最後の部分で流れを締める言葉として使われることが多いのですが、ビジネスのメール文では必須のセンテンスでしょう。
今回は、この「今後とも」をどのような場面で使うのか、言葉の意味と併せて説明していくことにします。
目次
- 「今後とも」の意味とは?
- 「今後とも」の読み方
- 「今後とも」の英語(解釈)
- 「今後とも」の言葉の使い方
- 「今後とも」を使った言葉と意味を解釈
- 「今後とも」を使った例文や短文(解釈)
- 「今後とも」の類語や類義表現・言い換え
「今後とも」の意味とは?
「今後とも」という言葉の意味は、「これからも」や「以後も」となります。
意味はとても単純明快で決して難しい内容ではありませんが、「今後とも」の言葉には、「今後もともに」、「今後も同じように様に」、「今後も相変わらぬように」、「今後も引き続き」など、過去から現在、そして未来も変わることなくという意味が込められています。
特に、ビジネスの世界では、取引先や関係者との円滑な関係を維持したり、スムーズなコミュニケーションを図るために、有効的に発揮される言葉でもあります。
相手との付き合い、仕事上の関係が短期的なもので終わらせず、継続的な関係を維持したい時に「これからもずっと良好な関係を続けていきたい」という思いを相手に伝えることを表しています。
「今後とも」の読み方
「今後とも」の読み方は、「こんごとも」となりますが、普段からよく耳にしたり、目にすることが多い言葉なので、頭を悩ませることはないでしょう。
「今後とも」の英語(解釈)
ビジネスメールでは、当たり前のように使われる「今後とも」、英語で使うことは、不自然な意味で解釈されることもあるので、めったに使うことがありません。
しかし、取引先との関係維持を強調したい時に「継続する」という意味の“continue”が使われることがあります。
「今後とも」の言葉の使い方
「今後とも」は、日常生活の中の会話で使われることありますが、ビジネスシーンで使う機会が最も多いフレーズです。
特に、今のビジネスで手紙を書くことより、メールで相手に挨拶したり、用件を使えることが主流になっていますので、その中で頻繁に使われています。
「これからもよろしくお願いします」、「引き続きご愛顧願います」というようなビジネス文章が定型的なものですが、継続的な取り引きをしたいという気持ちや、感謝、お願い、敬意を込めて「今後とも」を使います。
また、メール文章で使う場合、最後の箇所に結びとして使うことが多く、お願いしたいこと用件を伝えた上で、最後の締めくくりとして、書き付けます。
4月の転勤や新しい赴任先でこれから取り引きが始まる相手やこれから仕事を一緒にしていくパートナー、代理店などの取引先の人へメールを送る場合でも、「今後とも」を使うことができます。
返信メールの時にも時々、この言葉を取り入れて使うこともいい効果を発揮してくれます。
「今後とも」を使った言葉と意味を解釈
では、「今後とも」を使った言葉の意味を見ていくことにします。
- 「今後とも変わらぬご支援を賜り下さい」
- 「今後とも変わらぬお引き立てのほど」
「今後とも変わらぬご支援を賜り下さい」
このような文章もビジネスメールの中では、定型化された文章で、用件メールの末尾で使われることが多い表現です。
「これからも末長く、今と変わらないご支援をください」という意味が込められている文章です。
特に、代理店やパートナーと呼ばれる取引先には、「自社の製品をこれからもずっと、お取り扱い(販売)ください」という意図が含まれています。
「今後とも変わらぬお引き立てのほど」
「お引き立て」とは「ご愛顧」と同じ意味を持つ言葉で、企業や商店において顧客からひいきにしてもらい、長年の取り引きが続いていることを意味した日本ならではの言葉です。
この時の例文は、「これからもずっとお取引を続けさせてください」というお願いも含んだ挨拶文と言えるでしょう。
「今後とも」を使った例文や短文(解釈)
では、ここから「今後とも」を使った例文を見ていくことにしましょう。
- 「今後とも」の例文1
- 「今後とも」の例文2
「今後とも」の例文1
「本日はお忙しい中、時を割いてくださり貴重なアドバイスを頂きまして、本当に感謝申し上げます。今後ともご指導の程よろしくお願い申し上げます」
このような御礼文を書くことがよくあります。
相手が忙しい中でも、こちらのために時間を作り、色々な意見を言ってくれたのかもしれません。
このようにお世話になった時は、すぐに御礼のメールを送ると、さらに好感度がアップしますね。
「今後とも」の例文2
「今日はお忙しい中、兵士や展示会にお越しくださり、ありがとうございました。今後ともご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます」
企業によっては、ホテルや公共のスペースを借りて、展示会を催すことがありますが、来場頂いたお客様に対する御礼として、このようなメールを送ることが少なくありません。
今ではメールでのやり取りが当たり前になっていますが、それでも、御礼メールはそれなりの効果があります。
「今後とも」の類語や類義表現・言い換え
では、ここで「今後とも」の類義語を見てみることにします。
- 「末永く」
- 「将来的に」
「末永く」
「末永く」という言葉が「今後とも」の類義語として挙げることができますが、「いつまでもながく」、「幾久しく」という意味があります。
「末永くお付き合いください」というような文を作ることができます。
「将来的に」
この言葉の意味は、「今後そのように見込まれるさま」という意味がありますが、これも「今後とも」に近いニュアンス持つ言葉でしょう。
「今後とも」を使う場面は、昔からのお付き合いが現在まで続き、これからも今ともじように継続したやりとりができることを願って使う言葉です。
もし、新しい取引先ができて、仕事や取引が始ったばかりの頃は、「初めてですが、今を期にこれからもよろしくお願いします」というような意味合いで使うこともできます。
色々な場面やケースで「今後とも」を使った定型文が出来上がっていますので、活用シーンを理解することで、スムーズに使いこなすことができるようになります。
取引先との末永い関係を続けていくためには、お互いの信頼関係がないと成り立たないことですが、「今後とも」を使った挨拶文をしっかりと使いこなすことで、良好な関係を保ってください。