「あずかり知らぬ」とは?意味・読み方・類語・英語【使い方や例文】
「あずかり知らぬ」とは、「自分はその物事に関係(関知)していないので、その内容・情報についてはまったく知らない」を示します。
「あずかり知らぬ」の「意味・読み方・英語と解釈・使い方・あずかり知らぬを使った言葉・例文と解釈・類語や類義表現」などについて、詳しく説明していきます。
目次
- 「あずかり知らぬ」の意味とは?
- 「あずかり知らぬ」の読み方
- 「あずかり知らぬ」の英語(解釈)
- 「あずかり知らぬ」の言葉の使い方
- 「あずかり知らぬ」を使った言葉と意味を解釈
- 「あずかり知らぬ」を使った例文や短文(解釈)
- 「あずかり知らぬ」の類語や類義表現
「あずかり知らぬ」の意味とは?
「あずかり知らぬ」の意味は、「自分はその物事に関係(関知)していないので、その内容・内情についてはまったく知らない」になります。
「あずかり知らぬ(あずかり知らない)」という言葉は、「あずかり知る」を否定する意味合いの言葉になっています。
「あずかり知る」というのは、「そのことに関係していて知っていること」や「関知していること・関与していること」を意味しています。
「あずかり知る」を打ち消して否定する「あずかり知らぬ(あずかり知らない)」の意味は、シンプルに言えば「関係ないので知らない」ということになります。
例えば、「私のあずかり知らぬところなので、これ以上質問されても答えようがありません」や「あずかり知らぬという言い訳ばかりで、まったく話になりませんでした」などの文章において、「あずかり知らぬ」の言葉の意味を示せます。
「あずかり知らぬ」の読み方
「あずかり知らぬ」の読み方は、「あずかりしらぬ」になります。
「あずかり知らぬ」の漢字表記は、「関り知らぬ・与り知らぬ」になります。
「関る・与る(あずかる)」とは、「ある物事・人物に関係していること。
関わりを持つこと」を意味しています。
「あずかり知らぬ」の英語(解釈)
「あずかり知らぬ」の英語とその意味の解釈は、以下のようになります。
“have no concern with〜、be not concerned with〜”(「〜と関係・関わりを持たない」から、「〜についてあずかり知らぬ」を意味しています。)
“I have no concern with this accident. ”(このアクシデントは、私のあずかり知らぬものです。)
“have nothing to do with〜”(「〜と一緒に何もしていない」から、「〜についてあずかり知らぬ」を意味しています。)
“I have nothing to do with that problem. ”(私はその問題については、あずかり知らぬところです。)
“be not aware of〜”(「〜に気づいていない」から、「〜についてあずかり知らぬ」を意味しています。)
“She was not aware of colleague love(extramarital) affair. ”(同僚の不倫問題については、彼女のあずかり知らぬところでした。)
「あずかり知らぬ」の言葉の使い方
「あずかり知らぬ」の言葉の使い方は、「その物事・問題に関係していないので知らないということ」を相手に伝えたい場合に使うという使い方になります。
「あずかり知らぬ(あずかり知らない)」という言葉は、「その問題・人物と自分が一切、無関係であること」あるいは「その問題・人物と関わったことがないので何も知らないこと」を伝えたい時に使う言葉なのです。
例えば、「私のあずかり知らぬ問題であり、さっき人づてに話を聞くまで私は何も知りませんでした」や「社長に何を聞いても俺のあずかり知らぬことだと答えるばかりで、話が何も進展しませんでした」などの文章において「あずかり知らぬ」の言葉を正しく使用することができます。
「あずかり知らぬ」を使った言葉と意味を解釈
「あずかり知らぬ」を使った言葉として、「あずかり知らぬ何ものかも」と「あずかり知らぬところ」の意味について解釈していきます。
- 「あずかり知らぬ何ものかも」
- 「あずかり知らぬところ」
「あずかり知らぬ何ものかも」
「あずかり知らぬ何ものかも」の意味は、「一切の関わりがないので、その人が誰であるのかすらも知らない」になります。
「あずかり知らぬ何ものかも」というのは、「ある人物との関わりが全くないこと」や「ある人物との一切の接点・接触がなくて名前すらも知らないこと」を意味しているのです。
「あずかり知らぬところ」
「あずかり知らぬところ」という言葉は、「私には関係がないので知らないことです」を意味する定型的・慣用的な言い回しになっています。
何かの物事・問題について相手から「何か知っているのではないですか?」と質問された時に、何も知らないことを強調して返事したい時に、「あずかり知らぬところ」という言葉を使うことができます。
「あずかり知らぬ」を使った例文や短文(解釈)
「あずかり知らぬ」を使った例文や短文を紹介して、その意味を解釈していきます。
- 「あずかり知らぬ」の例文1
- 「あずかり知らぬ」の例文2
- 「あずかり知らぬ」の例文3
「あずかり知らぬ」の例文1
「昨日は私は留守にしていましたので、自宅で何が起こったのかについては、あずかり知らないことです」
この「あずかり知らぬ」を使った例文は、「昨日、家を留守にしていたので、自宅で何が起こったのかについて、全く何も知りません」ということを意味しています。
「あずかり知らぬ」の例文2
「首相は閣僚の不祥事について、その任命責任を厳しく追及されましたが、何を聞かれても、「私のあずかり知らぬことです」の答弁を繰り返しました」
この「あずかり知らぬ」を使った例文は、「首相が閣僚の不祥事について任命責任を厳しく追及された時に、何を聞かれても「私には関係がないことなので詳しく知りません」のいい加減な答弁を繰り返したということ」を意味しています。
「あずかり知らぬ」の例文3
「あなたが管理責任のある上司である以上、部下の犯したミスについて、あずかり知らないという無責任な態度は通用しません」
この「あずかり知らぬ」を使った例文は、「管理責任のある上司である以上は、部下のミスについて、「私には関わりがないことなので知りません」という無責任な態度は通用しないということ」を意味しています。
「あずかり知らぬ」の類語や類義表現
「あずかり知らぬ」の類語や類義表現には、どのようなものがあるのでしょうか?「あずかり知らぬ」の類語・類義表現について、分かりやすく解説していきます。
- 「関係ないので知らない」
- 「関知していない」
- 「全く知らない・何も知らない」
「関係ないので知らない」
「あずかり知らぬ」の類語・類義表現として、「関係ないので知らない」があります。
「あずかり知らぬ」の言葉の意味は、「その物事について関わっていないので知らない」になります。
その意味から、「あずかり知らぬ」と同じ意味のニュアンスを持つ類語として、「関係ないので知らない」を上げることができます。
「関知していない」
「あずかり知らぬ」の類語・類義表現として、「関知していない」があります。
「あずかり知らぬ」の言葉の意味は、「その問題・人物と関わっていないので知らない」になります。
「関知していない」というのは、「関わっていないので知らない・関係がないので知らない」を意味しています。
そのことから、「あずかり知らぬ」の類義表現として、「関知していない」を指摘できます。
「全く知らない・何も知らない」
「あずかり知らぬ」の類語・類義表現として、「全く知らない・何も知らない」があります。
「あずかり知らぬ」というのは、「その物事や人物と関係していないので、一切何も知らないこと」を意味しています。
その意味から、「あずかり知らぬ」とほぼ同じ意味合いを持つ類義表現として、「全く知らない・何も知らない」が上げられるのです。
「あずかり知らぬ」という言葉について徹底的に解説しましたが、あずかり知らぬには「自分はその物事に関与(関知)していないので、その内容・情報については知らない」などの意味があります。
「あずかり知らぬ」の類語・類義表現としては、「関係ないので知らない」「関知していない」「全く知らない・何も知らない」などがあります。
「あずかり知らぬ」という言葉について詳しく調べたい時は、この記事を参考にしてみて下さい。