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「教示」とは?意味・読み方・類語・英語【使い方や例文】

人に教えを乞う時に使う言葉には、色々な表現がありますが、「ご教示願います」という言葉を聞いたり、使った経験を持っている人も結構いるのではないかと思います。

特にビジネスシーンではよく使われている言葉なので、今回はこの言葉について見ていこうと思います。

教示

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「教示」とは?意味・読み方・類語・英語【使い方や例文】>


目次

  • 「教示」の意味とは?
  • 「教示」の読み方
  • 「教示」の英語(解釈)
  • 「教示」の言葉の使い方
  • 「教示」を使った言葉と意味を解釈
  • 「教示」を使った例文や短文(解釈)
  • 「教示」の類語や類義表現・言い換え


「教示」の意味とは?

「教示」の意味とは?

「教示」とは、「教え示すこと」という意味を持つ言葉で、自分の持っている知識やノウハウ、あるいは知り得た情報などを他人に教えることになります。



「教示」の読み方

「教示」の読み方

「教示」は、「きょうじ」という読み方になります。

「教示」の英語(解釈)

「教示」の英語(解釈)

「教示」を英語で訳すと、“Teaching”という言葉で表現することができます。

「教える」“Teach”から来ている言葉なので、誰もが知っている言葉ですね。



「教示」の言葉の使い方

「教示」の言葉の使い方

「教示」という言葉を使う時は、「ご教示願います」という表現することで、色々な物事のやり方や方法、手段などを詳しい人から教え示してもらえるようにお願いする場合に使われることが多いです。

自分が全く知らないことや、体験したことのない事柄について、経験豊富な人や、その分野でノウハウを持っている人、知識のある人にアドバイスを求めることという意味合いがあります。

平たく言うと、「あなたのノウハウや知識を教えてください」という意味で理解することもありますが、ビジネスの場面では、困難な問題にぶつかり、対処法が分からない時や、知りたい情報を聞き出す時でもよく使われています。

「教示」を使った言葉と意味を解釈

「教示」を使った言葉と意味を解釈

では、ここで「教示」を使った言葉の意味を調べていきます。

  • 「教示します」
  • 「教示される」

「教示します」

今ではあらゆる場面でできるだけ多くの情報を持っていたり、正確な情報があると、有利な立場になれることがたくさんあります。

このような時は、「あなたに私の知っていることをお教えします」という意味で「教示します」という表現が使われることになるでしょう。

しかし、普通なら相手から頼まれないと、こちらから積極的に知識や情報を教えるようなことは、そんなに多くないはずなので、「教示します」を使う場面も結構限られて来るような気もします。

「教示される」

「教示される」とは、「相手から教えてもらうこと」という意味になるので、こちらから「ご教示願います」と頼まないと、教えてくれることはありません。

このことから、「教示される」という表現が当てはまる場面は、こちらからのアクションに基づいて、初めて使われることになるのではないかと思われます。

「教示」を使った例文や短文(解釈)

「教示」を使った例文や短文(解釈)

では「教示」を使った例文で具体的な活用法をイメージしていくことにしましょう。

  • 「教示」の例文1
  • 例「教示」の文2

「教示」の例文1

「来月の新しいキャンペーンに申し込みたいので、詳しい方法をご教示頂けないでしょうか?」

このような使い方は、ビジネスシーンでは日常的に使われるフレーズでしょう。

翌月からスタートするキャンペーンの申し込み方法が複雑で分からないために、事務局のスタッフに教えてもらうようにお願いをしている場面でしょう。

最近では、このような申し込みはインターネットによる手続きが多いので、「教示」のお願いはメールで行うことになるでしょう。

例「教示」の文2

「貴社のご都合がつく日程を、いくつかご教示いただけますと幸いです」

このような質問はかなりパターン化されていますが、これもまたメールでのお願いになるでしょう。

この例文の内容は、取引先や新規の顧客先に訪問するためのアポイントの場面です。

昔なら、電話で確認をするのですが、その代わりにメールで依頼しているのだと思います。

「教示」の類語や類義表現・言い換え

「教示」の類語や類義表現・言い換え

「教示」は、他に似たような意味を持つ言葉として、どの様な類義語があるでしょうか?

  • 「教授」
  • 「指南」

「教授」

「教示」の類義語の中に「教授」という言葉があります。

一般的には、「大学や高等専門学校などで講義や研究をする職の人」ということを指して使われていますが、「学術・芸事を教え授けること」という意味もある言葉です。

「ご教授願います」という表現で使うことが多いのですが、「ご教示願います」は、比較的に簡単な内容のことや、方法、知識を教えてもらう時に使われますが、「ご教授」は、長い視点で継続的に物事を教わっていく時に用いられます。

ちょっとしたことを教えてもらうなら「教示」、教育的な観点で指導を受けることを「教授」と理解すると分かりやすいかもしれませんね。

「教授」は、特にスキルや技術を高めていくために指導を乞うという意味合いがあります。

「先生には5年の長きに渡り、ご教授頂いたおかげで何とか一人立ちすることができました」という使い方になります。

「指南」

「指南」という言葉も「教示」に近い意味を持つ言葉です。

意味は「教え導くこと」で、前項の「教授」「指導」という意味で解釈されることもありますが、「指導」「指南」では、活用される場面が異なって来ます。

「指南」「剣道や舞踊などの武道・芸能を教え示す」場合に使われ、「指導」「ある目的に達するため教え示す」場面で使われることになります。

「指南」は、武術や伝統芸能などを教える時に使われることから、使い方は限定されることになりますが、「指導」という言葉は、オールマイティにどのようなことでも教え示すことができるので、「指導」を使う方が活用範囲が広いと言えます。

時々、仕事の会話の中でも、上司や先輩など目上の人に指導や指示を仰ぐ時に、「ご指南ください」とお願いする若手社員がいますが、少し冗談まじりで使っていることが少なくありません。

意味は通じるものの、仲の良い間柄でないと失礼になることもあるので、注意しましょう。

icon まとめ

「教示」は、本当にビジネスの場面では頻繁に出てくる言葉ですが、それだけに人から教えを乞う機会が結構多いのかもしれません。

入社したての若い社員なら許されることですが、中堅社員ともなると、「教示される」立場から「教示する」立場に変わっていくので、日頃の仕事を通じて、自分の経験値を高めていく努力が必要になってきます。

人に教え示すということは、簡単なようで難しいことなので、普段から意識しておくことが大切ですね。