「目処が立つ」とは?意味・読み方・類語・英語【使い方や例文】
仕事をしていると、決められた締め切りに間に合いそうな時に、「目処が立つ」という言葉を使うことがあります。
色々な場面で使われる言葉ですが、普段はきちんと意識せずに使っていることも多いでのはないかと思います。
ここでは、この「目処が立つ」について説明しくことにしますので、言葉のボキャブラリーを増やしてみてください。
目次
- 「目処が立つ」の意味とは?
- 「目処が立つ」の読み方
- 「目処が立つ」の英語(解釈)
- 「目処が立つ」の言葉の使い方
- 「目処が立つ」の語源
- 「目処が立つ」を使った例文や短文(解釈)
- 「目処が立つ」の類語や類義表現・言い換え
「目処が立つ」の意味とは?
「目処が立つ」とは、「目標がはっきりしてくる」という意味を指しており、慌ただしく時間が過ぎ行く現代社会の生活やビジネス環境において、頻繁に使われる言葉と言うことができるでしょう。
ちなみに「目処」とは、「物事の見通し」や「目標」という意味でありますが、「目途」という単語もあり、「目処」と同じ意味で理解しても問題はないですが、若干意味合いが異なるケースもあるので、注意が必要です。
「目処が立つ」の読み方
「目処が立つ」は「めどがたつ」という読み方になります。
「目処が立つ」の英語(解釈)
「目処が立つ」を英訳すると、“see the light at the end of the tunnel”という表現が当てはまります。
「目処が立つ」の言葉の使い方
「目処が立つ」は、「見通しが立つ」ということなので、仕事の完成期日に間に合うことが見えてきた時に用いたり、逆に全く終わりが見えない時に、「目処が立たない」という言い方で使うこともあります。
学生の人などは、日頃アルバイトに精を出していたりと、学校にいくことが疎かになっていることもありますが、試験直前になって、必死に勉強したり、レポートの提出期限がせまっていたりと、その時に死に物狂いになることがあります。
その時に何とか「目処が立つ」ということを使うこともありますが、できれば計画を立てて気持ちにゆとりを持たせた方が良いでしょう。
「目処が立つ」の語源
「目処」という言葉は、針の孔に由来すると言われていますが、孔とは裁縫用の針にある穴のことです。
糸を通すための穴を目指すことから、「目当て」や「目的」という意味に転じてきたのたのです。
その一方で、「めどはぎ」という植物を由来としているという考え方もあり、これは占いに使われていた道具の材料で、占い「めど」と呼んでいたことから、「見通し」を占うことから、「目処が立つ」になったというものです。
言葉の語源には諸説あるものもありますが、「目処が立つ」の語源を理解するには、どちらの場合でも納得はできるものばかりですが、針の孔に糸を通すことに苦労している人にとっては、前者の語源の方がしっくりするかもしれません。
年配の方々が針に糸を通す苦労は見た目よりもかなり大変なことだからです。
「目処が立つ」を使った例文や短文(解釈)
では、ここで「目処が立つ」を使った例文を見ていくことにしましょう。
- 「目処が立つ」の例文1
- 「目処が立つ」の例文2
「目処が立つ」の例文1
「徹夜してやっと完成の目処が立ったので、一息つくことにしよう」
この例文のように「長らく停滞していたことにやっと終わりが見えてきた状況」を指して使うことがあります。
先が見えない仕事で心も不安になりながら、必死に締め切りに間に合わるように徹夜するほど頑張った結果、何とかゴールが見えてきた時の安堵感は、言葉では言い表すことができないくらいにホッとするものです。
「目処が立つ」の例文2
「会社の資金繰りに目処が立って、これで何とか乗り越えることができた」
この例文では、これ以上続くと厳しいと思える状態に終わりが見えてきたこと」を表しています。
仕事でも不安がある事柄に対して、一刻も早くそこから抜け出さなければならないという焦りの気持ちが背景にあるのですが、このようなケースで使われることになります。
安心した感情が含まれていますが、危機を脱したことから業務の現況報告をする時でも使うことがあります。
「目処が立つ」の類語や類義表現・言い換え
「目処が立つ」を他の言葉に置き換えると、どのような言葉で表現することができるでしょうか?
ここでは、「目処が立つ」の類義語をいくつか見ていくことにします。
- 「見通しが立つ」
- 「見当がつく」
「見通しが立つ」
「目通しが立つ」が「目処が立つ」の類義語として挙げることができます。
この言葉には、「今後どのようになるかについて予測ができる状態」という意味があります。
「見通し」は「物事の成り行きや将来を予測すること」という意味を持っており、「立つ」には「目処が立つ」と同じく「目標がハッキリとする」という意味があることから、「ある物事についての今後についての結果が予測できる」というニュアンスになってきます。
企業では、会議などで「販売の見通しが立った」といった時に、よく使われていますね。
逆に「見通しが立たない」となると、もう会議は修羅場と化してしまうのではないですか?
「見当がつく」
「見当がつく」という表現も「目処が立つ」の類義語として扱うことができるでしょう。
この表現は、「大体において妥当と思われる予想や見込みが可能なこと」という意味を持つものです。
「見当」は「予想や見込み」を意味している言葉で、それに「つく」ことによって、「一定の状態が出来上がったりまとまる」という意味が付加されることになります。
その結果、「予想や見込みが一定の状態に落ち着きそうだ」という意味合いが生まれてきます。
「お客さんの言いたいことはおおよそ見当がつくね」などの言い方を社内で聞いたことがないでしょうか?
この言葉もビジネスシーンでは、よく使われる言葉の1つです。
「目処が立つ」という言葉は、仕事をしている人にとっては、切っても切り離すことができない言葉でしょう。
何故なら、ビジネスの世界では必ず締め切りというゴールが必ずあるからです。
ゴールがない仕事、締め切りが定められていない仕事は存在していませんし、そのようなことを仕事とは言えません。
昔は、徹夜をしてでも締め切りに間に合わせるという激務を平気でこなしていたサラリーマン達がたくさんいました。
しかし、現代のビジネス業界では、「働き方改革」の一環で労働時間の短縮が進んでいることから、限られた時間内で完了させることが求められています。
そのようなことから、高い効率性が必須なので、今の時代の方がとても大変です。
ITを駆使して頑張りましょう。