「場末」の意味とは?類語、英語や使い方、例文を紹介!
「場末」は繁華街の中心から離れた場所や、街からはずれた場所のことを言います。
それでは「場末」の意味、使い方、例文などを一緒に見ていきましょう。
目次
- 「場末」の意味とは?
- 「場末」の読み方
- 「場末」の英語(解釈)
- 「場末」の言葉の使い方
- 「場末」を使った言葉と意味を解釈
- 「場末」を使った例文や短文(解釈)
- 「場末」の類語や類義表現・言い換え
「場末」の意味とは?
「場末」とは、繁華街の中心から離れていること、街からはずれた場所のことを言います。
本来の意味はそれだけですが、例えば「場末の飲み屋」などと表現しますと、どこか寂しくて廃れたような印象を持つのではないでしょうか。
お店は賑やかな場所にあった方が繁盛するというイメージが強い為でしょうか。
しかし、わざと、人里離れた、落ち着いた場所にお店を構えることもあります。
知る人ぞ知る、隠れ家的なお店として人気になることもあります。
ですが、このようなお店のことを繁華街から離れているからと言って「場末のお店」とはあまり表現しません。
ですから「場末」と言いますと、少し寂しい印象を持つこともあります。
「場末」の読み方
「場末」と書いて「ばすえ」と読みます。
よく間違えるのが「ばまつ」ですが、これは間違いですので正しく覚えてください。
「場末」の英語(解釈)
「場末」を英語では“the outskirts”(街はずれ)や“the poorer quarters”(うらぶれた)と表します。
また「場末の酒場」は“a dingy pub”となります。
単純に地域的に街中ではないと言う「場末」なのか、さびれている、うらぶれているという意味の「場末」なのかで英語の使い方も変わってくることを意識しておくといいでしょう。
「場末」の言葉の使い方
「場末」の本来の意味は、街中ではない、繁華街の中心から外れているといった意味になります。
しかし、人が集まることが目的の場所であるならば繁華街の中心の方が流行りますし、人も集まりやすいでしょう。
その為「場末」には「今は流行っていない」「さびれた」といったような意味合いもあります。
ですが、人によっては中心から外れた場所にあるお店の方が落ち着けていいと考える人もいます。
「場末の飲み屋」などと表現して、その飲み屋を愛している人もいれば、「流行っていない」と馬鹿にして言う人もいるのです。
言葉の使い方としてはいい意味でも悪い意味(悪口的な使い方)でもどちらも使える言葉ですので状況や相手を見極めて使う方がいいでしょう。
「場末」を使った言葉と意味を解釈
「場末」を使った言葉の意味を見ていきましょう。
- 「場末のスナック」
- 「場末のホステス」
「場末のスナック」
よく使われるのは「場末のスナック」という言葉ではないでしょうか。
一つの単語としても成り立っていると言っていいぐらい、よく見る表現です。
繁華街から離れた場所でひっそり営業している、そんなイメージでしょうか。
しかしこの言葉は相手に対しては通常は使わないでしょう。
例えばママに向かって「場末のスナックだな」などと言ったりはしないのです。
繁華街から離れているということは土地代が安いということが想像できます。
「安い店」などと遠回しに言われていると感じれば誰でも嫌な気持ちになるのではないでしょうか。
またどこか、流行っているお店ではない、さびれているといった意味合いにも感じられますので表現としてはよく使われますが、お店のママやスタッフに直接言う言葉ではありません。
「場末のホステス」
「場末のホステス」も小説などでよく使われる言葉です。
これは「場末にいるようなホステス」という意味であり、当然ながら本人に直接言うのは失礼になる言葉です。
要するに、繁華街の中心にある流行りのお店にいるホステスではない、場末にいる、おちぶれた感じのホステスという意味合いになりますので、一流ではない、どこかおちぶれているといったように、相手を見下した言葉になるのです。
そのように感じられ表現するのは自由ですが、本人にそれを言うのは暴言ともなります。
冗談で「場末のホステス」と言っても笑い合える関係ならば問題はありませんが、気をつけるようにしましょう。
「場末」を使った例文や短文(解釈)
それでは「場末」を使った例文をいくつか見ていきましょう。
- 「場末」の例文1
- 「場末」の例文2
「場末」の例文1
「場末のスナックで彼女は働いていた」
街はずれ、ひっそりとした場所にあるお店のことだったり、どこか廃れた、流行っていないお店といった意味合いがあります。
どちらの意味にも使えますが、場末のスナックと言いますとやはりどこか侘しいようなイメージがありますので、ただ場所的に繁華街の中心ではないと言うならば「郊外にあるスナック」などと言い表した方がいいかもしれません。
「場末」の例文2
「場末の飲み屋の方が、落ち着いて飲める」
繁華街のお店はお洒落で流行っているかもしれませんが、じっくりお酒を楽しみたい、友達とゆっくり語りながらお酒を飲みたいといった時は場末のひっそりしたお店の方が案外落ち着いてゆっくりできるものです。
隠れ家的な落ち着いたお店、家庭的、良心的といったイメージもあります。
ですがお店の人に「場末の飲み屋」などと直接言うのは褒めているつもりであっても避けましょう。
「場末」の類語や類義表現・言い換え
「場末」の類語、言い換え表現をいくつか見ていきましょう。
- 「郊外」【こうがい】
- 「路地裏」【うらろじ】
「郊外」【こうがい】
都会より離れた場所といった意味合いになります。
郊外の住宅地などよく使われる言葉ですが、はっきり言ってしまえば都会ではないという意味です。
「場末のスナック」と直接本人に言うのは失礼になる可能性がありますが「郊外のスナック」と言うといくらか柔らかい印象になるのではないでしょうか。
「路地裏」【うらろじ】
「路地裏」とは、街の中の建物と建物の狭い道や、路地を入り込んだ表通りに面してない場所のことを言います。
車では入れないような場所であることも。
どこかひっそりとした場所で、目立っていないといったイメージもあります。
「路地裏の飲み屋さん」「路地裏のカフェ」などと言いますと、知る人ぞ知る、隠れたお店で「場末の飲み屋さん」と言うよりも、何となくお洒落な雰囲気にもなります。
いかがでしたでしょうか。
ドラマ、小説などでよく使われる「場末」という言葉ですが、本人に直接言う言葉ではないと言うことを覚えておくといいでしょう。
何でも本当のことだからと言っていいわけではありません。
「場末」という言葉の意味からもどこか流行っていない、中心から外れているといった意味になりますので、使い方には気をつけるようにしましょう。