「事欠かない」とは?意味・読み方・類語・英語【使い方や例文】
「事欠かない」とは、「必要なものが揃っていて不足していないこと」や「間に合っていて不自由(苦労)がないこと」を示しています。
「事欠かない」の「意味・読み方・英語と解釈・「事欠かない」と「余念がない」の違い・使い方・例文と解釈・類語や類義表現」などについて、詳しく説明していきます。
目次
- 「事欠かない」の意味とは?
- 「事欠かない」の読み方
- 「事欠かない」の英語(解釈)
- 「事欠かない」と「余念がない」の違い
- 「事欠かない」の言葉の使い方
- 「事欠かない」を使った例文や短文(解釈)
- 「事欠かない」の類語や類義表現
「事欠かない」の意味とは?
「事欠かない」の意味は、「必要なものが揃っていること・十分に足りていて不自由しないこと」や「間に合っていて苦労しないこと」になります。
「事欠かない」という言葉は、「事欠く」の未然形である「事欠か」に、否定の助動詞「ない」がつけられたもので、「必要なものが十分に揃っていて不自由しないこと」を意味しています。
元々の「事欠く」という言葉の意味は、「必要なものが足りなくて不自由であること」や「不足していて苦労すること」になります。
「事欠かない」は「事欠く」の意味を否定する言葉であり、「必要なものが足りていて不自由しないこと、苦労しないこと」を意味しているのです。
例えば、「お金には事欠かない・暮らしには事欠かない・知識には事欠かない」などの文章で、その意味を示すことができます。
「事欠かない」の読み方
「事欠かない」の読み方は、「ことかかない」になります。
「事欠かない」の英語(解釈)
「事欠かない」の英語とその意味の解釈は、以下のようになります。
“have no lack of〜”(「〜が欠乏していることはない」の意味から、「〜に事欠かない」を意味しています。)
“I had no lack of my parent's love and care, when I were small children. ”(私が小さな子どもだった時は、両親の愛情とケアには事欠きませんでした。)
“have no shortage of〜”(「〜の不足はない」の意味から、「〜に事欠かない」を意味しています。)
“Sociable he has no shortage of a lot of friends. ”(社交的な彼は、多くの友達に事欠きませんでした。)
“have enough〜、have enough to〜”(「〜を十分に持っている」「〜を十分にしている」の意味から、「〜に事欠かない」を意味しています。)
“She has enough to get along with. She has enough to make a living. ”(彼女は生活・暮らしには事欠きません。彼女は生計を立てて生活することに事欠きません。)
“My mother has enough money for luxury. ”(私の母は、贅沢するためのお金に事欠きません。)
「事欠かない」と「余念がない」の違い
「事欠かない」と「余念がない」の違いは、「事欠かない」というのは「必要なもの(欲しいもの)が揃っていて不自由・苦労がないこと」を意味しますが、「余念がない」は「他のことを考えることなく、一つの物事・課題に集中すること」を意味しているという違いがあります。
「事欠かない」の言葉は「必要なものがすでにあって、不足・不自由・苦労がないこと」を意味していますが、「余念がない」の言葉は「雑念に気を紛らわされずに、一つのことに熱中していること」を意味しているのです。
「事欠かない」の言葉の使い方
「事欠かない」の言葉の使い方は、「必要なものが揃っている場合」や「必要なものが間に合っていて不自由しない時(苦労しない時)」に使うという使い方になります。
「事欠かない」という言葉は、何かの物・お金・人物・関係(気持ち)・条件などが揃っていて不自由していないという時に、使うことができるのです。
例えば、「彼はモテていたので女性には事欠きませんでした」や「教養があり時事問題や流行(トレンド)にも詳しい彼女は、話題には事欠きません」などの文章において、「事欠かない」という言葉を正しく使用することができます。
「事欠かない」を使った例文や短文(解釈)
「事欠かない」を使った例文や短文を紹介して、その意味を解釈していきます。
- 例文1
- 例文2
- 例文3
例文1
「彼は両親から数億円以上の遺産を受け継いで、お金には事欠かない生活を続けてきましたが、どこか人生に満足できないところがありました」
この「事欠かない」を使った例文は、「両親から数億円以上の遺産を受け継いだ彼は、お金だけは十分にあってお金に不自由することのない生活を続けてきましたが、どこか人生に満足できないところがあった」ということを意味しています。
例文2
「いつも約束を守らずに仕事にも遅刻してくる彼は、自分のミスを正当化しようとする言い訳には事欠きません」
この「事欠かない」を使った例文は、「いつも約束を守らずに仕事にも遅刻してくる彼は、自分の間違いを正当化しようとする言い訳がとにかく多いこと。
ミス・遅刻をした時に言い訳しないということがないこと」を意味しています。
例文3
「幼い頃からの親友である彼女と一緒にいると、今まで共有してきた思い出が多いこともあり、話題には事欠きません」
この「事欠かない」を使った例文は、「幼い頃からの親友である彼女と一緒にいると、過去から現在までに共有してきた思い出が多いこともあって、共通の話題が不足して困ったり悩んだりすることはない(話題不足で黙り込んだり気まずい思いをすることはない)」ということを意味しています。
「事欠かない」の類語や類義表現
「事欠かない」の類語や類義表現には、どのようなものがあるのでしょうか?「事欠かない」の類語・類義表現について、分かりやすく解説していきます。
- 「不足しない・十分に足りている」【ふそくしない・じゅうぶんにたりている】
- 「不自由しない」【ふじゆうしない】
- 「苦労しない・間に合っている」【くろうしない・まにあっている】
「不足しない・十分に足りている」【ふそくしない・じゅうぶんにたりている】
「事欠かない」の類語・類義表現として、「不足しない・十分に足りている」があります。
「事欠かない」という言葉は、「必要なものが十分に揃っていて、不足したり困ったりすることがないこと」を意味しています。
その意味から、「事欠かない」とほとんど同じ意味を持つ類語として、「不足しない・十分に足りている」が上げられるのです。
「不自由しない」【ふじゆうしない】
「事欠かない」の類語・類義表現として、「不自由しない」があります。
「事欠かない」という言葉は、「必要なものが十分に足りていて、不自由しないこと」を意味しています。
「不自由」の言葉の意味は、「自由ではないこと。
思い通りに物事ができないこと」になります。
「不自由しない」というのは、「不足せずに困ることがない」や「思い通りにならないことがない」を意味しています。
十分に足りていて不自由しないを示す「事欠かない」の類義表現として、「不自由しない」を指摘できます。
「苦労しない・間に合っている」【くろうしない・まにあっている】
「事欠かない」の類語・類義表現として、「苦労しない・間に合っている」があります。
「事欠かない」という言葉は、「必要なものが足りていて苦労しないこと」や「望ましい状態が実現していて、十分に間に合っていること」を意味しています。
その意味から、必要なものが揃っていて苦労したり困ったりしないことを示す「事欠かない」の類語として、「苦労しない・間に合っている」が上げられるのです。
「事欠かない」という言葉について徹底的に解説しましたが、「事欠かない」には「必要なものが揃っていること」や「十分に足りていて不自由(苦労)しないこと」などの意味があります。
「事欠かない」の類語・類義表現としては、「不足しない・十分に足りている」「不自由しない」「苦労しない・間に合っている」などがあります。
「事欠かない」という言葉について詳しく調べたい時は、この記事を参考にしてみて下さい。