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「感慨に耽る」とは?意味・読み方・英語【使い方や例文】

「感慨に耽る」という言葉の意味や使い方を紹介します。

さらに「感慨に耽る」の英語や「感慨に耽る」を使った例文を紹介していきます。

感慨に耽る

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「感慨に耽る」とは?意味・読み方・英語【使い方や例文】>


目次

  • 「感慨に耽る」の意味とは?
  • 「感慨に耽る」の意味
  • 「感慨に耽る」の英語
  • 「感慨に耽る」と「感傷に浸る」の違い
  • 「感慨に耽る」の言葉の使い方
  • 「感慨に耽る」を使った例文


「感慨に耽る」の意味とは?

「感慨に耽る」の意味とは?

「感慨に耽る」という言葉を知っているでしょうか。

「感慨」「かんがい」「耽る」「ふける」と読みます。

特に「耽る」という言葉を「ふける」と読むのは難しいと思いますので、これを機会に覚えておきましょう。

最近旅行先で、「感慨に耽る」体験をした人もいるかもしれません。

また「感慨に耽る」のが大好きで、そのような体験をするのが楽しみだと思っている人もいるかもしれません。

一方で、この言葉の意味をまるで知らない人もいるでしょう。

そこで「感慨に耽る」という言葉の意味や使い方を紹介していきます。

この言葉の意味を知る事で、あなたが最近感じた特別な感覚が、「感慨に耽る」だと気付くかもしれません。



「感慨に耽る」の意味

「感慨に耽る」の意味

「感慨に耽る」という言葉にはどのような意味があるでしょうか。

「感慨に耽る」を分解し、それぞれの意味を知った上で、「感慨に浸る」の意味を知りましょう。

  • 「感慨」の意味
  • 「耽る」の意味
  • 「感慨に耽る」の意味

「感慨」の意味

「感慨」には、「心に深く感じる事」、さらに「しみじみと思う事」という意味があります。

「物事に対して、深く感じてため息を漏らす事」という意味もあります。

例えば少年時代に体験した出来事を、大人になって思い出して、しみじみと思う気持ちを「感慨」と言います。

また、平安時代の街並みが残る場所に出掛けて、遺跡を見ながら往時の人々の気持ちを想像ししみじみとする気持ちなども、「感慨」と表現します。

「耽る」の意味

「耽る」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。

「耽る」には、「一つの物事に熱中する事」または「夢中になる事」という意味があります。

例えば、職場の同僚と世間話をしているうちに夢中になってしまった時、「雑談に耽る」などと言います。

また他の事を忘れて夢中になる事も「耽る」と言います。

例えば読書に夢中になり、周囲の様子が気にならなくなる様子を「本を読み耽る」と言います。

「感慨に耽る」の意味

「感慨」には、「心に深く感じる事」「しみじみ思う事」という意味があり、「耽る」には「夢中になる事」「熱中する事」という意味があります。

そのため「感慨に耽る」には、「心に深く感じて、周囲の様子が気にならなくなる様子」という意味があります。

軽くしみじみするだけでなく、長時間その場に立ち尽くしてしまうくらい、しみじみした気持ちに心が支配されてしまった時、「感慨に耽る」と言います。

「感慨に耽る」の英語

「感慨に耽る」の英語

「感慨に耽る」という言葉を英語にすると、どのような表現になるのでしょうか。

「感慨に耽る」を英語にすると、“Indulge in deep emotion”(インドルジインディープエモーション)になります。

“indulge”には「溺れる」「耽る」という意味があり、“deep emotion”には、「深い感情」という意味があります。

「ディープ」は深いという意味があり、「エモーション」は感情という意味がある、カタカナ語としても知られていますので、理解しやすい英語ではないでしょうか。

そのため、“Indulge in deep emotion”には「深い感情に溺れる」「感慨に耽る」という意味があります。

このように「感慨に耽る」“Indulge in deep emotion”という英語にする事ができますので、英語を使う機会のために覚えておきましょう。



「感慨に耽る」と「感傷に浸る」の違い

「感慨に耽る」と「感傷に浸る」の違い

「感慨に耽る」と似た言葉に、「感傷に浸る」があります。

「感傷に浸る」「感傷」には、「物事を感じて、心を痛める事」という意味があります。

また「浸る」には、「ある心理状態に入り切る」という意味があります。

そのため「感傷に浸る」には、「物事を感じて心を痛め、そのような心理状態に入り切っている様子」という意味になります。

「感慨に耽る」にはポジティブな気持ちに包まれるケースもありますが、「感傷に浸る」の場合は、ネガティブな心理状態に限定されます。

このように、「感慨に耽る」「感傷に浸る」には、ポジティブな思いを持つか否かという違いがあります。

「感慨に耽る」の言葉の使い方

「感慨に耽る」の言葉の使い方

「感慨に耽る」という言葉をどのような場面で使えばいいでしょうか。

「感慨に耽る」には、心に深く感じて、周囲の様子が気にならなくなる様子という意味があります。

それくらい深く心に感じ入る瞬間が訪れた時に、「感慨に耽る」という言葉を使ってみましょう。

例えば久しぶりに故郷に帰った時に、懐かしい風景を眺める事になります。

そのような時、懐かしい思いなどが深く心に入り込み、「感慨に耽る」という言葉がぴったりの心情になるでしょう。

素晴らしい映画を見たり、小説を読んだ時にも、「感慨に耽る」場面があるかもしれません。

深く心に響き、周囲が気にならないほどになった時に、「感慨に耽る」という言葉を使ってみましょう。

「感慨に耽る」を使った例文

「感慨に耽る」を使った例文

「感慨に耽る」という言葉を使った例文を紹介します。

様々な場面における「感慨に耽る」を使った文章を見て、この言葉の使い方のコツを覚えましょう。

  • 「感慨に耽る」の例文1
  • 「感慨に耽る」の例文2

「感慨に耽る」の例文1

「高校時代の卒業アルバムを見て、『感慨に耽る』」

この例文のように卒業アルバムには、懐かしい写真がたくさん掲載されています。

過去の自分の姿、仲の良い友達、初恋の相手、先生など、「感慨に耽る」要素がたくさんあります。

引越しの時などに、卒業アルバムを偶然発見して、見ているうちに「感慨に耽て」気が付いたら数時間たっていたという事があるかもしれません。

「感慨に耽る」の例文2

「社長室の入り口に立ち、ついにここまで上り詰めたと『感慨に耽る』」

この例文に登場する人は、長い年月をかけて大きな目標である「社長になる」という夢を叶えたのでしょう。

社長室の入り口を見た瞬間に、新卒社員として働き始めた自分の姿、怒られてへこむ自分の姿、辞めていった同僚などの姿が浮かんだのかもしれません。

このような「感慨に耽る」事は、目標を達成した人に対するご褒美かもしれません。

icon まとめ

「感慨に耽る」という言葉の意味や使い方を見てきました。

懐かしい思いに支配されたり、過去の記憶がフラッシュバックして「感慨に耽る」機会があります。

そのような機会が訪れたら、思い切り「感慨に耽り」、リフレッシュの機会にしてみてはいかがでしょうか。