「公平を図る」の意味とは?類語、英語や使い方、例文を紹介!
人・運・お金・出会い・時間・時代など物事には公平・不公平が必ず存在しています。
どれだけ公平に見えても重箱の隅をつつくとどこかに不公平性は生まれてきます。
しかし不公平に異議を唱える人は多く、多くの場面で公平性を求められます。
特に上に立つ人物ほど公平性を図ることが必要となり、周囲にもその旨を伝えることもあります。
しかし公平性を図るとはどう意味なのかを理解しておかないと、適切な説明や公平性を生むことが無ことが難しくなるため、注意が必要です。
目次
- 「公平を図る」の意味とは?
- 「公平を図る」の読み方と対義語
- 「公平を図る」の英語(解釈)
- 「公平を図る」の語源や由来
- 「公平を図る」の言葉の使い方
- 「公平を図る」を使った例文や短文(解釈)
- 「公平を図る」の類語や類義表現
「公平を図る」の意味とは?
「公平性を図る」の意味を理解するにあたり、「公平」とは物事に関わるもの一定集団のすべての人に対して均一で同じ状態であることを意味します。
そして文字通り「公に平」となるため、全てが均一かつ同じ状態であることを周囲も認識していることを意味します。
そして続きの言葉の「図る」について、その意味として考える・企てるといった意味を持ちます。
この二つの言葉が続くことで、物事に関わる全てに均一かつ同じ状態・条件がそろうように計画する・準備するといった意味となります。
また「図る」とあるため、まだ公平ではなく、その前段階となります。
「公平を図る」の読み方と対義語
「公平を図る」という言葉の読み方として「こうへいをはかる」と読みます。
物事において必ず公平であることは非常に少ないです。
そのため「公平を図る」の対義語も存在しており、「不公平(不公平)」とされます。
不公平は「公平」を打ち消す否定形の「不」が付くことで全くの対義語として扱われます。
公平性はなく、個人・場面・条件等による差が生じていることを意味します。
「公平を図る」の英語(解釈)
「公平を保つ」という意味の言葉は世界共通して用いられる機会のある言葉です。
そのため日本語以外でも英語で表現されることもあります。
英語の場合、“Promote fairness”として訳されます。
“fairness”は公平性と訳されており、名詞(負荷算名詞)として扱われています。
そして“Promote”は「〜を増進する・努める・進めていく」といったニュアンスを持ちます。
そのため公平性に努める・進めていくという解釈とされ、「公平を図る」と言う意味になります。
「公平を図る」の語源や由来
「公平を図る」という言葉は「公平」と「図る」の二つに分けられます。
「公平」の由来について、昔多くの人が集まる中で優劣が多く生じており、不平不満が募っていました。
そのため多くの人が集まる場で全てに平等さを与えるために「公に平(均一)にする」としたことをきっかけに「公平」が生まれました。
それに「図る」が加わることで、全員を均一に保つという言葉が生まれました。
「公平を図る」の言葉の使い方
「公平を図る」という言葉は普段の会話の中で用いるよりも、公的かつ集団の場の中で用いられる機会が多いです。
使い方としては不公平が生じたことで周囲から不平不満の訴えがある際に周囲に対して全員を均一に扱うという旨を伝えるときに使います。
それとは別に、未然にそういった状況になり、状況が悪くなる前の予防としても使われます。
また不公平性がある際、周囲は不信感も持っている可能性が高いです。
その不信感を払拭し、信用を得るために用いることもあります。
また使う人は集団の中でもリーダーをとっている人であることが多いです。
リーダーからの指令・伝達として意見をまとめる際にも使われます。
しかし伝えたが結果的に不公平性が残るとなると逆効果のため注意も必要です。
「公平を図る」を使った例文や短文(解釈)
「公平を図る」という言葉は周囲へ均一に扱うということを伝える際に使います。
方針や方法・意見をまとめたり、信用を得るには便利な言葉です。
しかし伝えるからには言葉の責任が伴います。
そしてもしできなかったときには信用にも関わるため、出来ないときに使ったり多用すると言葉の価値を失いかねません。
そのためどのように使えばいいか、例文とその解釈を紹介していきます。
- 「公平を図る」の例文1
- 「公平を図る」の例文2
- 「公平を図る」の例文3
「公平を図る」の例文1
「職場での待遇に対して『みんなの意見はわかりました。
これから全員に公平を図ることが出来るようにしていきます』と通達した」
この場合、職場内での待遇に不公平性が生まれていることに様々な意見が生じています。
まとまらない意見を一つにするために「公平を保つようにする」と通達しています。
しかしまだ達成はできていないため、「これからしていく」と進行形で表しています。
「公平を図る」の例文2
「世代も性格も性別も異なる人が多いのに公平を図るにはどうすればいいか分からない。一緒に考えてほしい」
ここでは公平を保つための方法がわからずに悩んでいる状況です。
その原因として様々な要因で不公平な要素がそろっているため、今後どうすべきか相談・検討しています。
「公平を図る」の例文3
「教員どうしで『私はいつも公平を図るようにしてきた。それでも人によっては対応が変わってしまい、不公平になってしまう』と話をした」
ここでは教職者と言う立場上、生徒を公平に扱う必要があり、そうできるように努力しています。
しかし現実にはなかなか難しいと愚痴をこぼしています。
「公平を図る」の類語や類義表現
「公平を図る」という言葉は日常の中で頻回に起こる言葉です。
そのため言葉は「公平を図る」に限らず様々な形で表現されています。
使い分けができるようにどのような類語・類義表現があるか紹介していきます。
- 「正当性を問う」【せいとうせいをとう】
- 「中立に立つ」【ちゅうりつにたつ】
- 「フェアにする」【ふぇあにする】
「正当性を問う」【せいとうせいをとう】
「正当性を問う」という言葉について、「正当性」は物事の正しさ・偏りのなさと言った意味を持ちます。
それを「問う」と続けるため「正当性を求める」となり、偏見や偏り・間違いがないという「公平を図る」と類似した意味が生じます。
「中立に立つ」【ちゅうりつにたつ】
「中立」とは集団の中で個人的感情や意見・事情に流されず、判断・行動をするという意味を持ちます。
そして「立つ」と続くことで、中立性を持つ位置にいるとなり、公平さを証明することになります。
「フェアにする」【ふぇあにする】
「フェア」は「公平」の英語表現となり、単語自体がその意味を持つ名詞となります。
そして「する」は「成る」というニュアンスも持ちます。
そのためフェアになって対応するという意味を持ちます。
「公平を図る」という場面はたくさんあります。
しかし実際にそれが達成できることは少なく、何とかしようと策を練ることが多いです。
しかし表現も様々にあるため、うまく使い分けることで関係性・信用を失わずに対応が出来ます。