「目の当たりにする」とは?意味・読み方・類語・英語【使い方や例文】
「目の当たりにする」という表現を聞いたことがあるでしょうか。
使った事は無いけれど聞いたことがあるという人は多いかもしれませんね。
これは目の前で直に見ること、遭遇する事を指しています。
ここでは「目の当たりにする」という表現について紹介します。
目次
- 「目の当たりにする」の意味とは?
- 「目の当たりにする」の読み方
- 「目の当たりにする」の英語(解釈)
- 「目の当たりにする」の言葉の使い方
- 「目の当たりにする」を使った言葉と意味を解釈
- 「目の当たりにする」を使った例文や短文(解釈)
- 「目の当たりにする」の類語や類義表現
「目の当たりにする」の意味とは?
「目の当たりにする」というのは「直接現場でそれを見る」、「目撃する」ということを指します。
例えば、交通事故が起こった瞬間を「目の当たりにする」、救急車の到着を「目の当たりにする」、救命救急士達の活躍を「目の当たりにする」、という表現ができます。
これは直接見たことを指しており、例えばテレビなどで見たものは「目の当たりにする」とは言えません。
リアルタイムで放送されたものを見た場合は「目の当たりにする」という表現が使えます。
「目の当たりにする」の読み方
「目の当たりにする」という言葉は「まのあたりにする」読みます。
「めのあたり」ではありませんので気をつけましょう。
「目の当たりにする」の英語(解釈)
「目の当たりにする」というのは偶然しっかり見る、この目で見る、という意味になります。
そのため英語にすると“see with one's own eyes”など、「自分の目でしっかりと見た」という言い方が可能になります。
あるいは目撃したという表現で“witness something”という言い回しでも構いません。
「目の当たりにする」の言葉の使い方
「目の当たりにする」というのはあくまでも直接見たという表現になりますので、テレビやインターネットで見たものは「目の当たりにする」とは言えません。
ただし先ほども述べた通りリアルタイムのものであれば「目の当たりにする」という表現が使えます。
今起こっていることをその目で見た、という意味になりますので、本当に見たわけではないものに対して「目の当たりにする」という表現を使ってしまうと、信頼関係に影響を与えてしまうことがあります。
「目の当たりにする」を使った言葉と意味を解釈
ここでは「目の当たりにする」という言葉を使った表現をいくつか紹介します。
死亡「目の当たりにする」という表現と現実を「目の当たりにする」という表現をぜひ覚えておきましょう。
- 死を目の当たりにする【しをまのあたりにする】
- 現実を目の当たりにする【げんじつをまのあたりにする】
死を目の当たりにする【しをまのあたりにする】
誰かがなくなるというのは非常にショックなものです。
特に目の前で誰かがなくなる瞬間を見た場合、命について考えてしまうこともあるのではないでしょうか。
自分の親戚が危篤状態に陥り、病院に駆けつけた時、まだその人が生きていて目の前で息を引き取った、などということがあれば、看取れたという喜びもあるかもしれませんが、同時に人間の命の灯が消える瞬間を目の当たりにしてショックを受けますよね。
現実を目の当たりにする【げんじつをまのあたりにする】
現実を「目の当たりにする」というのは、例えばテレビやラジオなどで情報を聞いており、実際に現場に行ってみたら聞いていた以上にひどかった電波とかいうときに使われます。
例えば2011年3月11日に東日本大震災が起こり、大きな津波が多くの町を飲み込みました。
その後は多くのボランティアが現場に駆けつけましたが、現場では現実を目の当たりにしたボランティアたちがショックを受けたと言われています。
例えばテレビなどでは人間の遺体にはモザイクがかけられていますか、現場ではそのようなものはありません。
そのため現実を「目の当たりにする」ことになるのです。
「目の当たりにする」を使った例文や短文(解釈)
ここでは「目の当たりにする」という言葉を使った例文をいくつか紹介します。
- 「目の当たりにする」の例文1
- 「目の当たりにする」の例文2
- 「目の当たりにする」の例文3
「目の当たりにする」の例文1
「母は近所で起こった交通事故を目の当たりにしてとてもショックを受けたようだった」
残念ながら交通事故はあちらこちらで起こっています。
救急車や消防車のサイレンを聞いたことがある人も多いでしょう。
そしてその交通事故を目の当たりにしてしまったら大きなショックを受けるかもしれませんね。
車と車がぶつかる瞬間や車が人をはねる瞬間は非常に衝撃的です。
そのような瞬間を目撃してしまったためにPTSDなどに陥る人もいると言われています。
「目の当たりにする」の例文2
「アメリカで同時多発テロが起こったとき、飛行機が世界貿易センタービルに突撃する瞬間を目の当たりにした人が多かった」
2001年9月11日、アメリカのニューヨークで同時多発テロが起こりました。
この時、1機目の飛行機が世界貿易センタービルに突撃し、世界中のニュースになりましたね。
そしてこの1機目の突撃がリアルタイムで放送されていた時、2機目がもう一つの世界貿易センタービルに突撃したのです。
その瞬間をリアルタイムで目の当たりにしたという人は多いのではないでしょうか。
「目の当たりにする」の例文3
「火災現場で消防士たちの活躍を目の当たりにした」
火災現場を目撃した場合、消防士たちの活躍も「目の当たりにする」ことになります。
火災が起こったら消防士たちはいち早く現場に駆けつけ、命をかけて消化活動にあたるのです。
消防士たちは日々消化活動のために体を鍛え、救助活動をします。
テレビで消防士たちの活躍を見たことがあるという人たちも、現場で彼らの本当の活躍を目の当たりにできたら驚くのではないでしょうか。
「目の当たりにする」の類語や類義表現
ここでは「目の当たりにする」という表現の類義語をいくつか紹介します。
- 目撃する【もくげきする】
- その目で見る【そのめでみる】
- 実際に見る【じっさいにみる】
目撃する【もくげきする】
目撃するというのはその目で見るということです。
例えば泥棒が入る瞬間を目撃する。
子供が車にいたずらをする様子を目撃するなど、その瞬間を見たという場合に使われます。
現場で直接それを見る、物事を実際に目で見る、資格によって捉える、などという意味を持ちます。
その目で見る【そのめでみる】
その目で見るという表現は物事を実際に目で見ることを指しています。
これはその場で直接見るということであり、「目の当たりにする」と同じ意味だと言えるでしょう。
実際に見る【じっさいにみる】
実際に見るという表現はどちらかというと文語体ではなく、口語体になります。
会話においてよく使われる表現であり、文書等ではあまり使われません。
しかし、意味としては実際にその目で見るということであり、「目の当たりにする」という表現と同じ意味を持っています。
「目の当たりにする」という表現は実際に見るという意味であり、読み方には特に注意が必要です。
たまに「めのあたりにする」という人がいますが、読み方が違うと相手には伝わりませんので気をつけましょう。