「買いかぶり」とは?意味・読み方・英語【使い方や例文】
「買いかぶり」という言葉の意味や使い方を紹介します。
さらに「買いかぶり」を使った例文や英語を紹介していきます。
目次
- 「買いかぶり」の意味とは?
- 「買いかぶり」の意味と語源
- 「買いかぶり」の英語
- 「買いかぶり」の言葉の使い方
- 「買いかぶり」を使った言葉と意味を解釈
- 「買いかぶり」を使った例文
「買いかぶり」の意味とは?
みなさんは「買いかぶり」という言葉を知っているでしょうか。
「買いかぶり」は「かいかぶり」と読み、漢字を増やせば「買い被り」となります。
一般的に広く使われている言葉のため、知っている人が多いと思います。
また、「買いかぶり」をされてしまった経験や、誰かを「買いかぶり」してしまった経験があるかもしれません。
一方で「買いかぶり」という言葉を、今回初めて目にする人もいるでしょう。
また「買いかぶり」という言葉を聞いた事はあるものの、きちんとした意味までは分からないという人も多いでしょう。
そこで「買いかぶり」の意味や使い方を紹介します。
言葉の意味を知る事で、誰かに対して抱いていた感情が「買いかぶり」だと気付くかもしれません。
「買いかぶり」の意味と語源
「買いかぶり」にはどのような意味があるでしょうか。
そこで「買いかぶり」の意味と語源をそれぞれ紹介します。
- 「買いかぶり」の語源
- 「買いかぶり」の意味
「買いかぶり」の語源
「買いかぶり」はそもそも、「相場よりも高い金額で、物を買い、損をする」という意味がありました。
「買いかぶり」は「買い被り」と書きますが、「被り」は「被る(こうむる)」という意味があり、「買い物をして、被害にあう」という文章が「買い被り」、さらに「買いかぶり」になったとされています。
そのため現在の「買いかぶり」にも、「物を実際の価値より、高い値段で購入する事」という意味があります。
「買いかぶり」の意味
現在の「買いかぶり」という言葉が意味する事は、「人物を実際より高く評価する事」という意味です。
例えば職場の上司に、あなたが実際以上に仕事ができると思われて、次々に重要な仕事を与えられてしまった時、上司によるあなたの「買いかぶり」の状況になっています。
このように、人を持っている実力や価値以上に高く評価してしまう事を、「買いかぶり」と言います。
「買いかぶり」の英語
「買いかぶり」という言葉を英語にすると、どのような表現になるのでしょうか。
「買いかぶり」は英語で、“overestimate”(オーバースティメート)になります。
“overestimate”には「過大評価」という意味がありますので、「買いかぶり」を英語にした時に、ぴったりの言葉ではないでしょうか。
他にも“overvaluation”(オーバーバリュエーション)も「過大評価」という意味がり、「買いかぶり」の英語版にする事ができます。
このように、「買いかぶり」を英語にすると“overestimate”、“overvaluation”にする事ができますので、覚えておきましょう。
「買いかぶり」の言葉の使い方
「買いかぶり」という言葉をどのような場面で使えばいいでしょうか。
「買いかぶり」は、人を実力や価値以上に高く評価する事という意味があります。
ビジネスシーンや、恋愛の場面、日常生活において、「買いかぶり」と思われるシーンは良くありますの、そのような場面で使ってみましょう。
例えばビジネスシーンでは、自分では絶対にできないような仕事を任される時、上司があなたの事を実力以上に評価している事になり、「買いかぶり」と言えます。
また恋愛の場面で、告白してくれた相手があなたの事を、「聖人」「偉人」のように思っている事があるかもしれません。
好きな相手を素晴らしいと思いすぎる時、「買いかぶり」が起こっています。
また親から過度の期待を受けていて、一流大学を卒業し、一流企業で活躍するに違いないと思われている人は、多くの場合「買いかぶり」されていると言えるでしょう。
「買いかぶり」を使った言葉と意味を解釈
次に「買いかぶり」を使った言葉を紹介し、その意味を解釈して行きましょう。
「買いかぶり」を使った定型句のような言葉ですので、覚えておくと文章作りをする時に便利でしょう。
- 「買いかぶりすぎだよ」
- 「自分を買いかぶる」
「買いかぶりすぎだよ」
「買いかぶりすぎだよ」は「買いかぶり」を使った日常会話のセリフのひとつです。
友達や職場の仲間と話をしている時などに、「○○さんはすごい」「○○さんは優秀」などと褒められた時に、「買いかぶりすぎだよ」というリアクションをします。
褒め言葉をそのまま受け取るのはマナー的に微妙ですし、褒められたままだと重圧を感じてしまうかもしれません。
そこで「買いかぶりすぎだよ」と言って、周囲の期待や過大評価を受け流します。
よほどの自信家か、重圧を力に変えるタイプの人以外は、「買いかぶり」を感じた時は、「買いかぶりすぎだよ」と言って、「買いかぶり」状態を消し去りましょう。
「自分を買いかぶる」
「自分を買いかぶる」というフレーズも良く使います。
「買いかぶり」をするのは、他人だけでなく、自分に対してという事もあります。
「自分を買いかぶる」と、自分の実力を高く評価し過ぎて、思わぬミスをしてしまう原因になります。
誰かに「自分を買いぶってない?」などと言われたら、嫌味だと思わず一度冷静に受け止めてみましょう。
客観的に自分の力を認めるようにすると、「自分を買いかぶる」状態から脱出する事ができるはずです。
「買いかぶり」を使った例文
「買いかぶり」という言葉を使った例文を紹介します。
様々な場面における「買いかぶり」を使った文章を見て、この言葉の使い方のコツを覚えましょう。
- 「買いかぶり」の例文1
- 「買いかぶり」の例文2
「買いかぶり」の例文1
「A君のコミュニケーション能力を『買いかぶり』、面倒な客を担当させてしまった」
この例文のように、その人の能力を信頼し過ぎて、無理な仕事を依頼してしまう時、「買いかぶり」が起こっています。
A君は、確かにコミュニケーション能力が高いのでしょうが、面倒な客を担当するほどではなかったはずです。
A君は「買いかぶり」により、難しすぎる仕事を与えられ、自信を失ってしまったかもしれません。
「買いかぶり」の例文2
「みんなが高く評価し過ぎるので、『買いかぶりすぎだよ』と言った」
この例文のように、周囲の人に過大評価されていると思ったら、「買いかぶりすぎだよ」と言って、ガス抜きをしてみましょう。
いつか実力がばれてしまい、ガッカリされるよりもずっといいでしょう。
「買いかぶり」という言葉の意味や使い方を見てきました。
みなさんも誰かに「買いかぶり」をされたり、「買いかぶり」をしてしまった経験があるかもしれません。
人を判断する時は冷静に、ある程度時間を掛けるようにして、「買いかぶり」が起こらないようにしましょう。