「足掻き」とは?意味・読み方・英語【使い方や例文】
「足掻き」という言葉の意味や使い方を紹介します。
さらに「足掻き」を使った例文や、「足掻き」の英語を紹介していきます。
目次
- 「足掻き」の意味とは?
- 「足掻き」の意味
- 「足掻き」の英語
- 「足掻き」の言葉の使い方
- 「足掻き」を使った言葉と意味を解釈
- 「足掻き」を使った例文
「足掻き」の意味とは?
「足掻き」という言葉を耳にした事があるでしょうか。
「足掻き」は「あがき」と読む、少々読み方が難しい言葉です。
しかし「足掻き」という言葉は、日常的に良く使われている言葉ですので、聞いた事がある人もいるでしょう。
実際に何かに対して「足掻く」行為をした経験がある人も、多いのではないでしょうか。
一方で、今回初めて「足掻き」という言葉を知った人もいるでしょう。
そこで「足掻き」という言葉の意味や使い方を紹介します。
この言葉の意味を知る事で、自分のこれまでの行動のうちのいくつかが「足掻き」だった事に気が付く人もいるかもしれません。
そしてまさに今、「足掻き」を体験しているという事に気付く人もいるでしょう。
「足掻き」の意味
「足掻き」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「足掻き」には、「苦し紛れにじたばたする事」という意味があります。
さらに「手足を動かす事」という意味や、「馬などが前足で地面をかく事」という意味もあります。
一般的に「足掻き」という言葉を使う時は、最初の「苦し紛れにじたばたする事」という意味になります。
溺れそうな時に、足をばたばたさせる事がありますが、「足掻き」には似たようなイメージがあります。
冷静さを欠いてしまい、慌てて何とかしようとするものの、それほど効力がない様子を「足掻き」と言います。
「足掻き」の英語
「足掻き」を英語にすると、どのような表現になるのでしょうか。
「足掻き」という言葉を、英語にすると、“struggle to”(ストラグル)という言葉になります。
“struggle”には「闘争」などの意味があり、“struggle to”は「しようとしてもがく」「足掻く」という意味になります。
このように「足掻き」は“struggle to”という英語にする事ができますので覚えておきましょう。
「足掻き」の言葉の使い方
「足掻き」という言葉は、どのような場面で使えばいいでしょうか。
「足掻き」には、苦し紛れにじたばたする様子という意味があるため、そのような場面を見た時に、「足掻き」という言葉を使ってみましょう。
例えば、テスト前にまるで勉強をしていなかった生徒が、前日になって慌て出し、友達に出題範囲を聞いたり、一夜漬けで勉強しようとしています。
しかし慌て過ぎているため、動きだけ早いのですが、頭には何も入って行かないような状況があります。
このような、慌ててじたばたする様子を「足掻き」という言葉で表現する事ができます。
浮気をしてパートナーに離婚を切り出された後、何とか許してもらおうとプレゼントを買ったり、笑顔で話しかけたりする様子も「足掻き」のひとつと言えるでしょう。
このようなどちらかといえば、無駄な努力に見える時にも「足掻き」を使ってみましょう。
「足掻き」を使った言葉と意味を解釈
「足掻き」を使った言葉を紹介し、その意味を解釈して行きます。
「足掻き」と似た意味を持つ言葉を知る事で、言い換えができるようになります。
ボキャブラリーが増えて、文章作りが楽になるでしょう。
- 「無駄な足掻き」
- 「悪足掻き」
「無駄な足掻き」
「無駄な足掻き」は「むだなあがき」と読み、「足掻き」を使ったフレーズとして良く使われています。
「足掻き」という言葉自体に、「無駄な努力」という意味がありますが、「無駄な」という言葉が付く事で、決定的に無駄な努力というイメージになります。
じたばたするものの、その時点では結果を変えようがなく、その努力も効果的ではないと感じる時に、「無駄な足掻き」という言葉を使ってみましょう。
「悪足掻き」
「悪足掻き」は「わるあがき」と読みます。
「悪足掻き」は定型句のように使われる言葉ですので、この言葉を覚えておくと便利でしょう。
「悪足掻き」も「焦って甲斐のない事をする様子」「無駄なのに効果的でない努力をする様子」などの意味があります。
ほとんど無意味な頑張りで、周囲の人に「やめておけ」と言われるような状況です。
「悪足掻き」だと、第三者から言われるような場合、なかなか結果が出ないでしょう。
「足掻き」を使った例文
「足掻き」という言葉を使った例文を紹介します。
様々な場面における「足掻き」を使った文章を見て、この言葉の使い方のコツを覚えましょう。
- 「足掻き」の例文1
- 「足掻き」の例文2
「足掻き」の例文1
「すでに彼女には彼氏がいるが、最後の『足掻き』として、もう一度告白しよう」
この例文に登場する男性は、ずっと好きだった片想いの女性がいたようです。
以前に告白をした事がありますが、その時は振られてしまい、それでもあきらめずに彼女の事を思っていました。
しかし彼女には彼氏ができてしまい、ほとんど万事休すです。
この例文のように、自ら「足掻き」とは分かっていながら、もう一度告白して白黒つけようとしています。
このように、無駄な努力と分かっていながら、「足掻く」人は珍しくありません。
気持ちを整理するために、最後に「足掻き」、綺麗に忘れようとしているのかもしれません。
「足掻き」の例文2
「大魔王に両手両足を掴まれてしまったが、最後の『足掻き』に、頭突きをしてみよう」
ロールプレイングゲームなどをしていると、この例文のようなシーンが登場します。
ラスボスは強大で手も足も強いのですが、このように最後の「足掻き」をする事で、道が開ける事もあります。
「足掻き」は見苦しく、効果的でない事が多いですが、最後の「足掻き」により、事態が好転する事も、同じくらい珍しくありません。
例えば役者になる夢を追いかけている人が、夢を諦める事を決めて、最後に思い出づくりで映画のオーディションを受けて、合格し、そこから一流の役者に上り詰めるケースもあります。
実現困難なチャレンジをしている人は、あきらめる間にもうひと「足掻き」してみるのも悪くないかもしれません。
「足掻き」という言葉の意味や使い方を見てきました。
みなさんも「足掻き」という言葉通りの行動を取った事があるかもしれません。
ほとんどの場合「足掻き」は功を奏しませんが、時に逆転のきっかけになる事もあります。
「足掻き」は時に、するだけの価値があるという事も覚えておきましょう。