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「禍々しい」の意味とは?類語、英語や使い方、例文を紹介!

「禍々しい」という言葉は多くの方がご存知かと思いますが、実際に使う場面はあまりないかもしれません。

ここでは、「禍々しい」という言葉について、意味や読み、使い方、例文、類語など、ふだん曖昧なままにしている方の多い部分についてご紹介していますので、ぜひこの機会に一読ください。

禍々しい

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「禍々しい」の意味とは?類語、英語や使い方、例文を紹介!>


目次

  • 「禍々しい」の意味とは?
  • 「禍々しい」の読み方
  • 「禍々しい」の英語
  • 「禍々しい」の語源
  • 「禍々しい」の言葉の使い方
  • 「禍々しい」を使った言葉と意味を解釈
  • 「禍々しい」を使った例文・短文
  • 「禍々しい」と「凶々しい」は同じ意味?
  • 「禍々しい」の類語や類義の表現
  • 「禍々しい」の対義や反対の表現


「禍々しい」の意味とは?

「禍々しい」には大きく分けて三つの意味があり、

  • なにか悪いことが起こりそうな予感がすること、縁起が悪いこと
  • いまいましいこと、けしからぬこと、よくないこと
  • どうも真実らしく思えること、もっともらしいこと

に分類されます。

どの意味の場合にも、なにか通常とちがっている、という感覚をもたらすもの、と考えるとわかりやすいでしょう。



「禍々しい」の読み方

「禍々しい」「まがまが(しい)」と読みます。

「禍」という漢字はわざわい、まが、ふこう、といった意味を持ち、ほかに「カ」「わざわ-い」という読みを持っています。

また、「禍」と書いて「カ」と読む伝説上の生物を表し、「カ」はわざわいをもたらす怪獣とされています。

「禍々しい」の英語

禍々しい meaning in english

「禍々しい」を悪い予感、よくないこと、と考えると、まず浮かぶのが“unlucky”(アンラッキー)です。

これは多くの人が知っている英語で、ラッキー、アンラッキーは和製英語のように身近に使われていますので、日本人にも外国人にも伝わる表現として覚えておくといいでしょう。

また、ほかに“ominous”“threatening”“sinister”などの単語がありますので、場面によって使い分けることができます。



「禍々しい」の語源

「禍々しい」という形容詞は、「禍」という言葉を重ねてできた言葉です。

「禍」とは災厄や邪のことを表し、そのような不穏さを感じる場合に「禍々しい」という言葉が使われてきました。

また、「逢魔が時」という言葉がありますが、もともとは「大禍時」と書き、人間の生活する昼の時間から、魑魅魍魎や妖怪の跋扈する夜の時間へと移り変わる時間をこのように言った、といわれています。

「禍々しい」の言葉の使い方

「禍々しい」は、どちらかというと文語的な言葉ですので、日常会話に使うことは珍しいです。

しかし、文語的要素を含んでいることを加味した上で、「なんとなくよくない気がする」「いまいましい」ということを、「禍々しい」と表したくなる場合には、口に出すこともあるでしょう。

「禍々しい」を使った言葉と意味を解釈

それでは「禍々しい」を使った言葉をすこし見ておきましょう。

よく使われるフレーズから、「禍々しい」という言葉の輪郭が見えてきます。

  • 「禍々しいオーラ」
  • 「禍々しい姿」

「禍々しいオーラ」

アニメなど見ていると、敵キャラクターの体の周囲を黒や紫色などをしたあやしげな光がまとっていることがありますが、このように不穏な雰囲気を帯びていることを、「禍々しいオーラ」と呼びます。

ほかにも、いわくつきの物や心霊スポットなどに行ったときに、その物や場所から感じとる感覚的な不穏さを「禍々しいオーラ」ということもあります。

「二十年放置されたという廃病院は、近寄りがたさを感じる禍々しいオーラを放っている」

「禍々しい姿」

物体や生物がなにか通常考えうる姿とはちがい怪しげであったり、凄味がある場合などに、「禍々しい姿」という言葉が使われます。

たとえば宇宙空間を肉眼で見た場合には、圧巻され、畏怖といっても過言ではないおそれを抱くのではないかと思いますが、そのような場合にも「禍々しい姿」という言葉を使うことができます。

「クリオネは海の天使といわれるが、狩りを行うときには禍々しい姿に変身する」

「禍々しい」を使った例文・短文

次に、「禍々しい」という言葉を使った例文を見ていきます。

具体例の中でどのように使われるか知ることで、より「禍々しい」についての理解が深まります。

  • 「禍々しい」の例文1
  • 「禍々しい」の例文2
  • 「禍々しい」の例文3

「禍々しい」の例文1

「昨晩、どこからか禍々しい楽の音が聞こえた気がして、なにかの凶兆ではないかと思っていたのだ」

この文にはひとつ目の意味、悪いことが起こりそうな予感がする、という感覚をもたらす「禍々しい」が使われています。

なんとなく嫌な雨だと感じたり、なんとなくこの人は嫌な感じがする、という人に出会ったとき、その対象について、「禍々しい」という言葉がしっくりくるかもしれません。

「禍々しい」の例文2

「なにかにつけて禍々しい気分にさせる野郎だ」

ふたつ目の意味、いまいましい、という意味での「禍々しい」を使った例文ですが、現在ではひとつ目の意味でおもに知られている言葉ですので、違和感を覚える方が多いでしょう。

しかし、小説や古典文学など、文章表現の中ではこのような「禍々しい」の使い方をしていることもあるかと思いますので、いまいましい、よくない、といった意味があるのだ、ということは覚えておくと便利でしょう。

「禍々しい」の例文3

「禍々しい水晶を見せられ、この中にあなたの運命が示されております、などといわれたが、なにもわからなかった」

みっつ目の意味、もっともらしい、本物らしい、という意味の「禍々しい」の使用例です。

占いのなかには、特殊な技能をもってできるものと、学問的に学びことでできるものとがあり、どちらも本物らしく見えます。

しかし、中には能力を持っているわけではないのに、それらしく振舞うことに長けた人もおり、そのような場合、妙な「禍々しさ」ばかりが目につくかもしれません。

「禍々しい」と「凶々しい」は同じ意味?

「禍々しい」と書いても「凶々しい」と書いても、読みは同じ「まがまが(しい)」です。

どちらも同じ意味で使われていますが、現在では一般的なのは「禍」の漢字を使った「禍々しい」とされています。

しかし、小説やブログなどの中で、どうしても情感を伝えるために「凶」の漢字を使った「凶々しい」でなければならない、という場合には、現在でも「凶々しい」の表記が見られることもあります。

「禍々しい」の類語や類義の表現

「禍々しい」の類語表現を見ていきます。

類語を知ることで「禍々しい」の理解が深まり、また語彙も広がります。

  • 「不吉」
  • 「不祥」
  • 「凶兆」

「不吉」

「ふきつ」と読み、よくないことが起こりそうな予感のあることや、縁起が悪いこと、不運の兆候が見られること、といった意味を持ちます。

一般的にも使われている言葉ですので、日常会話などでは「禍々しい」といわず、「不吉だ」などということの方が多いでしょう。

「軒下に燕の巣ができるのを、吉兆という人もいれば、不吉だという人もいる」

「不祥」

よくないこと、運の悪いこと、という意味で使われ、「ふしょう」と読みます。

「不祥事」というと聞いたことのある方も多いかと思いますが、こちらはよくないこと、事件、という意味で使われています。

また、不吉な道具のことを「不祥の器」などといいます。

「核は人類にとって不祥の器ではないだろうか、と学友の中で議論になった」

「凶兆」

「吉兆」の対義語で、「きょうちょう」と読み、不吉なことの起こる前兆、兆し、前触れを意味します。

文字を見ると意味はわかりやすいのですが、「きょうちょう」と言葉で聞くと、「強調」「協調」など、よく聞く言葉と間違われやすいので、留意しましょう。

「元気だった観葉植物が急に枯れたのは凶兆ではないかと母が心配している」

「禍々しい」の対義や反対の表現

最後に「禍々しい」の対義語を見ておきましょう。

類義語、対義語をあわせて見ておくことで、多くの言葉の相関関係がわかります。

「神々しい」

もとは「かむがむ(しい)」と読んだそうですが、現在は「こうごう(しい)」と読み、神聖なものに対してありがたみを感じたり、気高さを覚えるときに使われる言葉です。

最近ではとても美しいものなど、非の打ち所のないものに対しても使われることがあります。

「長雨がようやく止み、雲間から太陽の光が射すところを見た人々は、その光の神々しさに思わず手をあわせた」

「幸運」

「こううん」と読み、運がよいこと、しあわせであることを意味します。

また、「悲運」「不運」とも反対語の関係です。

「幸運の鍵は笑顔を絶やさないことだという」

「福」

「ふく」と読み、「禍」の対義語にあたるとされ、しあわせ、運のよいことなどを意味します。

「福々しい」という言葉もありますが、こちらは顔つきについて、おかめのようにふっくらとしていてしあわせそうであること、豊かそうなさま、という意味あいの強い言葉になりますので、ここでは単に「福」という言葉を紹介しました。

「子を得たことで、多くの福を授かったと思う」

icon まとめ

「禍々しい」とは悪い予感がすること、よくないこと、いまいましいこと、もっともらしいこと、といった意味を持つ言葉だとわかりました。

人生は山あり谷あり、「禍々しい」出来事もありますが、そのぶんだけ、喜びの大きさを感じられる人生にもなるのではないでしょうか。