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「うってかわって」の意味・類語【使い方や例文】

世の中には実に色々な出来事が起こってきますが、その中身は良いことや悪いことがあります。

人にとって好都合な出来事であればいいのですが、自分に災いをもたらすのようなことであれば、やはり避けたくなるものです。

ビジネスでもそうですが、大きな損害になりそうな仕事や、リスクの高い仕事は避けようとするのが正しい判断です。

しかし、中にはその流れが大きく変わっていくこともあります。

そのような時に、使われる言葉が「うってかわって」というものです。

今回は、この「うってかわって」について説明を進めて行こうと思います。

うってかわって

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「うってかわって」の意味・類語【使い方や例文】>


目次

  • 「うってかわって」の意味とは?
  • 「うってかわって」の漢字
  • 「うってかわって」の英語(解釈)
  • 「うってかわって」を使った2ちゃんの笑えるネタ
  • 「うってかわって」の言葉の使い方
  • 「うってかわって」を使った例文や短文(解釈)
  • 「うってかわって」の類語や類義表現・言い換え


「うってかわって」の意味とは?

「うってかわって」の意味とは?

「うってかわって」とは「前の状態や態度などが全く変わること」、あるいは「がらりと変わること」という意味を持つ言葉です。



「うってかわって」の漢字

「うってかわって」の漢字

「うってかわって」を漢字表記すると、「打って変わって」となります。

「うってかわって」という発音を考えると「打つ」「変わる」という漢字が使われることに違和感が無いように思えるのですが、意味を考えるとどのような由来があるのか不思議に思います。

  • 「うってかわって」の由来

「うってかわって」の由来

「うってかわって(打って変わって)」とは何を打つのか?と不思議に感じるかもしれません。

ここで「打つ」とは、何かを打つのではなく、「叩く」「音を立てる」「打ち合わす」という意味とは別に「強く刺激する」「勢いよくぶつける」「心に感動を与える」といったような意味も持っています。

そのようなことから、勢いよく前の状態と変わることを「うってかわる」と言いようになったのです。

野球では、今まで負けムードだった試合の流れが、大きくホームランを打ったことで、その流れが大きく変わることがありますが、これを語源とした方が理解しやすいような笑い話も出てきそうです。

「うってかわって」の英語(解釈)

「うってかわって」の英語(解釈)

「うってかわって」を英語に訳すと、“change completely”という表現になるでしょう。



「うってかわって」を使った2ちゃんの笑えるネタ

「うってかわって」を使った2ちゃんの笑えるネタ

「うってかわって」とは、「それまでの流れが大きく変わること」でした。

しかし、2ちゃんねるでは、思わず吹き出しそうなネタがあります。

例えば、「彼は麻薬をうってかわってしまった」という文章です。

「どんな意味?」と疑問に思うでしょうが、「彼は麻薬を打って変わってしまった」=「麻薬を注射して言動や行動が変わった」ということになるでしょう。

間違った使い方であることは言うまでもありませんが、こんなケースもあります。

「うってかわって」の言葉の使い方

「うってかわって」の言葉の使い方

「うってかわって」は、流れが大きく変わることから、試合の流れなど大きく状況が一変するような時に使われます。

「うってかわって」を使った例文や短文(解釈)

「うってかわって」を使った例文や短文(解釈)

では、ここで「うってかわって」を使った例文を見ていくことにしましょう。

  • 「うってかわって」の例文1
  • 「うってかわって」の例文2

「うってかわって」の例文1

「昨日喧嘩した時とはうってかわって、とても機嫌よく朝ごはんを作っている嫁の妻姿に驚いてしまった。一体どんな心変わりがあったのか?」

こんな場面に出会ったら、どうしてこんな風に「うってかわった」のか、お嫁さんに理由を聞くことが少し怖い気がしたりすることでしょう。

夫婦の間は、良い時もあれば、悪い時もありますが、喧嘩の翌日にニコニコ顔で迎えられたなら、何か裏がありそうだと思っても不思議ではありませんね。

「うってかわって」の例文2

「それまで笑顔を振り撒いていたアキラ君が、打ってかわって鬼のような形相でにらみつけてきた」

人はその時の心境や環境で顔付きがガラリと変わることがありますが、いきなり笑顔から怒り顔に変化するのは、余程のことがないとあり得ないことです。

まさに怒りのスイッチが入ったような感じですね。

「うってかわって」の類語や類義表現・言い換え

「うってかわって」の類語や類義表現・言い換え

では、「うってかわって」の類語としては、どんな言葉があるでしょうか?

  • 「一転して」
  • 「様変わりして」
  • 「手のひらを返し」

「一転して」

「一転して」「うってかわって」の類義語として挙げらますが、「先ほどとはまるで様子が異なるさま」という意味があります。

「2人の間の話題は、しばらくインターネットのことで盛り上がっていたが、やがて一転してラーメンのことに話が変わった」このような使い方があります。

「様変わりして」

「様変わり」も類義語の1つとして挙げることができますが、これも「大きく環境が劇的に変わること」ということを指しています。

「この10年ぐらいで、この街もだいぶ様変わりしてきているように感じます」「昨日と様変わりした部屋を見て私はどことなく寂しさを感じたのです」などの使われ方をします。

「手のひらを返し」

「手のひら返し」は、「それまでの態度からガラリと態度を変えること」という意味を持つ言葉です。

それまで好意的な態度を取っていた人が、悪意を持ったような態度に変わったり、嫌っていた態度が急に好意的に近づいてきたりすることを「手のひら返し」と言っています。

よくあるのは、それまで過激な発言で人を批判していたのが、批判されていた人が、大きな成果を出したり、有名になったことで、「手のひらを返して」良い評価をするようになったりすることがありますね。

「それまであんなに痛烈に批判していたのに平気な顔して手の平返しをするあいつは、信じられない」という使い方になります。

尚、「手のひら返し」は、時々間違った使い方がされます。

「手のひらを返したように試合の流れが変わった」や、「故郷に帰ったら手の平返しのように街の風景が変わっていた」という言い方ですが、人の態度以外で使うことは、誤った使い方となるので注意が必要です。

icon まとめ

「うってかわって」は、大きく流れが変わることですが、このようなことは現代社会では、決して珍しいことではなくなっています。

昨日まで景気が良かったのに、日が変わると、「うってかわった」ように業績が悪化していくこともあり得ることです。

ビジネス業界では明日のことを見えにくい環境の真っ只中にいるので、常に周りの状況を観察しながら、フレキシブルに対応できるようにしておくことが大切です。

「うってかわって」は、そのようなことを教えてくれている気がしてなりません。